イッコクの涙 最終話 | タマラブログ 

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.「生きる」ということについて。私の分かる所で書いています。

突然ですが、以前ブログ「あかね雲」に書いていた「イッコクの涙」
最後が届きました。話しが途中のままで、ワラシたちも口をつぐんで
いたのですが、昨日ふいにメッセージとして届きました。
気にしてくださっていた方も多く、このブログの内容とは異なりますが、
お届けします。良かったら、読んでください。


「イッコクの涙    最終話」

誰もはっきりは言ってきませんが、幸せだったイッコクの愛した家族は、
闇によって残酷な結果になったようです。
イッコクは声も出さず、ただただ大粒の涙を果てし無く流し続けました。
あまりにも悲痛な姿に皆は声をかけることも、肩を抱くこともできず、
黙って周りを取り囲んで座り続けます。

でも、自然を守る妖怪たちには、それぞれの仕事があります。
自分の仕事をしなければならなくなると、イッコクに深々とお辞儀をして、
その場から離れていきます。

やがて妖怪の長とイッコクだけが、その場に残りました。
イッコクの涙は止まりません。
じっと見ていた長に、イッコクが囁くように言いました。
「長よ、オレも風になりてえ・・・」
妖怪が風になるのは死を意味します。
長がイッコクに向かって言いました。
「イッコクよ、お前に新しい仕事を与える。
 あの山にある一番年老いた木を、出来るだけ永らえさせるのじゃ。
 お前の世話次第で永らえられる。思いを込めて世話をするのじゃぞ。」
顔を上げて訝しげに長を見ていたイッコクでしたが、やがてはっきりと頷き、
指さされた木に向かって歩き出しました。

何百年そこに立ち続けた木でしょう。
イッコクが木の前に立つと、年老いた精霊が姿を現しました。
『お前さんか、では、ワシの世話を頼むぞ。』
イッコクがしっかりと頷くのを確かめると、精霊はかすかに微笑んで木の
中に姿を消しました。
それからイッコクは、年老いた木が永らえるように思いを込めて、懸命に
世話をしました。

季節が過ぎて、長や皆が懸念していた暴風雨の時期がやってきました。
皆が力を合わせて、森を林を木を土地を守ります。
ある夜のこと、これまでにないほどの暴風雨が暴れまわりました。
やっと夜が明けて、長と皆が山々の見回りに行きます。
やはりあちこちに被害が出ていて、それらを元に戻す作業に追われます。

やがて皆は、イッコクが世話をしていた年老いた木の所にやってきました。
そこには無残にも根元から折れ、枝は引きちぎられ、粉々になった木が
残されていました。そこには年老いた精霊の姿も、思いを込めて世話を
していた、イッコクの姿もありませんでした。

「イッコクよ、年老いた木と共に風になったか。」
長が静かに独り言のように言いました。
聞こえたのか、聞こえなかったのか、皆は黙って倒れて粉々になった木に
イッコクの姿を重ね合わせていたのかもしれません。
 
 
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               「今日の見通し」
         ~今日の1日を快適に過ごすために~
 

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