こちらは アーティスト 着物・オブジェ作家 重宗玉緒のブログです。
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〒192-0071 東京都八王子市横山町10-14網代園北側1F東店舗
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フランス・ナント遠足。不思議なメリーゴーランド〜着物・オブジェアーティストの渡欧日記6〜
<展示会予定>
★2024/03/23(土)〜24 (日)
「カラフルブティックタマオ」in カラフルブティックモア
場所:カラフルブティックモア(福岡)
時間:12:00-18:00
★2024/05/18(土)〜19(月)
「デザインフェスタvol.59」
場所:東京ビッグサイト西&南館
時間:10:00~18:00(最終日17:00)
2日とも参加します!
これまでの渡欧日記はこちら↓
スイスへ出発。ロケハン・街歩き・ごはん〜着物・オブジェアーティストの渡欧日記1
チューリッヒの美術館で講演・ワークショップ開催編〜着物・オブジェアーティストの渡欧日記2〜
着物でスイス街歩き〜着物・オブジェアーティストの渡欧日記3〜
TGVスイス→パリへ、パリ市内観光〜着物・オブジェアーティストの渡欧日記4〜
パリで美術館巡り。ピカソ、ソフィ・カル、プティ・パレ〜着物・オブジェアーティストの渡欧日記5〜
今回はナントへ一人遠足編です。
ナントはパリからTGV(フランスの新幹線)で約2時間半の地方都市。
東京から関西行くくらいのイメージですね。
かなり遠いけど日程的に行くなら日帰りになってしまうし、直前まで行こうかどうか迷っていたのですが、パリ在住のアーティストの友人まゆこさんに激推しされて思い切って一人別行動して行くことに。
ナントまでの交通費は、事前に決めてTGVのチケットを早めに取っていれば日本円にして約10,000円程度で済むはずなのですが、直前に買うと20,000円くらいで約倍額。往復で更に倍。ここまで円安で痛めつけられているお財布に更に大ダメージ。
パリに旅行に行くついでに行きたいなと思っている方は、早めにOmioなどで予約するのを強くおすすめします・・・・。
しかも私はうっかり買い間違えてしまって窓口で長く待つことに。
パリ版みどりの窓口で整理券を取ってジリジリと待ちます。
こういうところでながーく待たされるのは万国共通。
フランス語はもちろん英語もカタコトなので、Google翻訳を使って、間違えたから買い替えたいとなんとか伝えて書い直し。
パリだと親切なスタッフにあたるかそうでないかによって大きく対応が変わるようですが、親切な人が対応してくれて助かりました。
なんとか無事に乗車して、やっぱり英語位話せるようになりたいと考えながらおやつを食べる。
チューリッヒからパリに移動したTGVはかなり古めの車両だったのですが、今回はとても新しいきれいな車両でした。
トイレのミラーに何か書いてあるので翻訳したら
ハートも相まってなんだか可愛い。フランスらしいですね。
パラパラと雨の降るナントに到着。
目的は、Les Machines de l’ile/レ・マシーン・ド・リル
『ラ・マシン』は、フランスの劇団ロワイヤル・ド・リュクスや他劇団、技術者や彫刻家、建築家、クリエーター達が立ち上げたアート団体。独自に制作した機械じかけの巨大人形を操ったパフォーマンスを行う。
芸術監督フランソワ・ドゥラロジエール。
ここは本当に本当に素晴らしく、無理やり日帰りででも行って良かった場所でした。
計算された機能美の美しさと、自然の動物の造形の美しさが合体。
圧倒される大きな動物に対峙したときの感動に、さらにこれを人が全部作っている!という感動。
大人が見てもこんなに楽しくてワクワクするのに、子供が見たらもうどうなっちゃうのかな・・・
言葉を尽くしても私の語彙力では伝えられなさそうなのでぜひ写真を。
私もこちらの巨大鳥に乗らせてもらって大興奮でした。
本物のスチームパンク。
圧倒的なかっこよさでした。
スタッフさんの写真を載せていいのかわからないので控えますが、英語・フランス語がわからなくてもスタッフの方の説明が巧みで雰囲気がよくて素敵でした。
確かなことはわからないけど、施設の説明専任のスタッフというよりは、実際にマシーンを作っているクリエイターだったり技術者だったりする方達が交代で説明してくれているではないかと思われます。
プロフェッショナルな感じでとても楽しそうで「ここで働かせてください!」と言いたかった。
フランス語が出来たら本当に就職したい。
くらいスタッフさんたちがかっこよく、良い雰囲気でした。
何よりこの細部までの完成度、世界観の作り込み方。
そして一番見たかったのがこのメリーゴーランド。
2層になっていて、上は不気味な魚達、下はオウムガイや深海魚など。
延々と見ていられる。
上の魚たちには乗車出来なかったけど、下のフロアの深海魚に乗車させてもらえました。
(が、私が乗った次の回に入った人たちはマシーンに不具合が出たみたいでスタッフが修理していて見学だけだったので、ラッキーだったのかもしれません。確かに絶対メンテナンスは大変そう&そして不具合多そう!)
この修理していたスタッフさんたちがまたカッコよかったです。
じっと見つめていたら手を振ってウインクしてくれました。
私は技術者や職人さんの仕事ぶりをみるのが本当に好きなのです・・・・。
染工場や織物工場でも許されるなら延々と作業するのを見ていたい。
染工場や織物工場はなかなか難しいと思うけど、食品とか日用品の工場はよく公開しているところがあるから、今度から工場見学を趣味にしようかな。
そして、この深海の世界の上には、さらに別の生き物たちが。
ファンタジックな、海の上層の世界。
以前私が作った浴衣「Under the net」も浅瀬・中層・深海と3色展開したので、一緒・・・・!と一人妄想していました。
こういうものを見ると私の心に住むオタクが大騒ぎ。
本当に楽しい場所でした。
ナントのこの施設もまだ進化していくみたいだし、ラ・マシンの施設は世界各地にあるようなので、それを目的に巡る旅も楽しそう。
また訪れたい場所になりました。
ラ・マシンを見ただけでもう大満足してしまって、せっかく遠くまで来たのにナントの市街はさらりと移動しながら見ただけでしたが、住みたい街のランク入りしているらしく確かに居心地良さそうなところ。
次の旅日記は「パリからバルセロナ。バルセロナ観光」編。
いよいよ念願のバルセロナ。とガウディ建築を巡る旅に突入です。
本当に行きたいところが世界中にあって困っちゃう。
ではまた!
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パリで美術館巡り。ピカソ、ソフィ・カル、プティ・パレ〜着物・オブジェアーティストの渡欧日記5〜
<展示会予定>
★2024/03/23(土)〜24 (日)
「カラフルブティックタマオ」in カラフルブティックモア
場所:カラフルブティックモア(福岡)
時間:12:00-18:00
★2024/05/18(土)〜19(月)
「デザインフェスタvol.59」
場所:東京ビッグサイト西&南館
時間:10:00~18:00(最終日17:00)
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スイスへ出発。ロケハン・街歩き・ごはん〜着物・オブジェアーティストの渡欧日記1
チューリッヒの美術館で講演・ワークショップ開催編〜着物・オブジェアーティストの渡欧日記2〜
着物でスイス街歩き〜着物・オブジェアーティストの渡欧日記3〜
TGVスイス→パリへ、パリ市内観光〜着物・オブジェアーティストの渡欧日記4〜
今回は、パリ美術館巡り編です。
ファッションと芸術の街パリに来たらやはり美術館を巡らなければ、と言うことでまずはピカソ美術館へ。
ピカソ美術館はパリ3区にあります。
2023/10月、パリではベッドバグ(南京虫)が流行っていて、メトロのシートにも付いていたりするという情報を聞いていたので若干怯えながらシートには座らずメトロに乗って行きました。
ピカソの展示と、フランスの現代アーティスト ソフィ・カルの企画展が同時開催されていました。
事前にオンラインでチケット購入し、少し並んで入場。
<海外観光地入場チケットに関するTips>
今回、コロナ渦を経て初めての海外旅行でしたが、一番変わったなーと思ったのがこの観光地や美術館などに入るときの入場チケットシステム。
最後に海外旅行したのは2020年ロンドン・チェコ。
その時は事前にオンラインでチケット予約や購入などは全くしなかったと思うのですが、今回のパリ・バルセロナのほとんどの場所で事前の日時指定チケット購入が必須になっていました。
当日窓口もあるようですが、入れなかったりめちゃくちゃ並ばないといけないケースが多い様子。
(そんなわけで今回の旅程では事前に予約していなかったルーブル美術館は行けずじまいでした)
コロナ明けで観光地がどこも混んでいるから不可能なのかもしれないけど、とりあえず現地に行って、ふらっと今日はどうしようかな〜ここ行ってみよう、みたいなのが出来ないのがちょっと寂しいような。
オンラインの公式サイトで購入出来るので、語学が堪能でなくてもチケットは予約出来るんですが、海外サイトなので日本のクレジットカードで決済出来ないケースもあり
(なんなら不正利用疑いでカード停止になったりする。)
Tigetsなど、代行購入?のサイトもありますが、不要なオプション付きのものしかなかったり、手数料がついて公式より割高だったりでちょっと不便…。
今回私も現地でチケット購入しようとして手持ちのカードをいろいろ入力するもどれも通らず。
うち何枚かは不正利用疑いで止まってしまう羽目になりました・・・・。
制限解除は電話でしか出来ず、でも通話はいらないかと思ってネット利用のみのsimカードにしていたので電話も出来ず。
ホテルなら借りられたかもしれませんがAirB滞在だったので電話も無く、完全に詰みの状態。
結局帰国するまでそのカードは使えませんでした。
使えるカードがあったので命拾いしましたが、海外で無一文になるところでした。
海外サイトで決済するときにpaypalなら問題なく出来るとどこかで見ましたが、ルーブル美術館のサイトではpaypalは無いみたいだし、こういうときどうすればいいのかよくわからずじまい。
今回の旅も結局はTigetsやGetyourGuideなどで購入しましたが、海外旅行で観光施設に行く予定の方は事前チケット購入をお忘れなく。
前日や当日では売り切れになってせっかく遠くまで行ったのに入れない!ということになります。
さて、本題に戻ってピカソの展示。
この日は試作中の絵羽織をワンピースの上に羽織って出かけました。
メジャーな作品、大きい作品よりも、こういう小作品が可愛くて惹かれる。
メインビジュアルとしてエントランスにも大きなタペストリーになって飾られていた絵。
思っていたより小さくA4サイズくらい。
ピカソは本当に多作なアーティストなので日本でも割といろんなところで作品を見ることが出来ますし、パリの後で行ったバルセロナにもピカソ美術館がありました。(箱根の彫刻の森美術館に確かピカソ館がありますね。)
色んな所で目にするだけあって、あまり目新しい感じはなかったのですが、これだけ世界中に流通する作品数を作ったのが本当にすごい・・・・。
自分でも制作するからこそ、そのエネルギーに圧倒されます。
アーティストはとにかくなりふり構わず作り続けること、思考停止せずに貪欲に作品を1点でも多く残すことが本懐だと思います。
私はそういう点では考えすぎたり、一点一点に時間を掛けすぎて手が遅かったりするので、そこを乗り越えなければ。
自意識を捨ててとにかく手を動かさねば・・・と思ったりしました。
このときはソフィ・カルの企画展に大きなスペースが割かれていてピカソの作品数はとても少なくなっていたようです。
ソフィ・カル(Sophie Calle, 1953年 - )は、フランスの芸術家である。自身や他者の親密な体験をテーマとして、テキストと写真の併置、あるいはそこにオブジェや映像などを組み合わせた手法が特徴とされている。パリ南郊マラコフ在住。
若い頃から左翼アクティビストと交流があったり、世界を放浪したりして、政治活動なども行っている。
今回、滞在していたのがマラコフのアパートメントだったので、ここに住んでいるのか〜という地域の雰囲気が体感出来たのも良かったです。
ピカソ作品の展示室の流れで設置されていたピカソを題材にしたソフィ・カルの作品群がとてもおもしろかった。
あの有名なやつを覆い隠した作品や、現代版ゲルニカなど。
この小作品がたくさん展示されているエリア。
作品のテイストが様々で、こんなクレジットがあったので「これはピカソオマージュの現代アーティストの作品展示なのかな・・・?」と展示を見たときは思ったのですが、あとで調べてみるとこれはソフィ・カルがコレクションした作品を今回の展示に合わせてセレクションして展示したもののようです。
日本人アーティストだと、タカノ綾さんの名前もありました。
一点一点がとても面白かった。
詳しく解説したレビューがありました。
(解説を完全に放棄して丸投げ)
観たときにすぐわからなかった語学力と理解力不足の自分が悔しい!
もっと勉強します。
別フロアで大きく展開されていたソフィ・カル作品。
展示会タイトルは「À toi de faire, ma mignonne(あなた次第さ、わが恋人よ)」
観たときは正直「なぜこの展示がピカソ美術館で展示されたんだろう?」と思うくらい、とにかくソフィ・カルの自分、自分、自分!な作品群。
父母や家族、そして自身のことが延々と。
テキストの分量がとても多くて、部分的に翻訳アプリで訳しながら読んだけど、全容は把握出来ませんでしたが・・・。
「メメント・モリ(死を想像せよ)」の意識が感じられて、私はとても楽しく鑑賞しました。
私はこういう女性アーティストの内なるモンスターが垣間見えるような作品が大好き。
うろうろと見て回っていたら「あなたの服とっても素敵!(英語なので意訳)」と声を掛けていただけて嬉しかった。
精一杯の言語力で「This is my design kimono! Thank you!」と返事をして名刺を渡しました。
今考えると文法めちゃくちゃですね・・・・。
作品数が多くて、ちょっとぐったり。
1Fにあったミュージアムショップの近くの椅子。
フロアの市松模様が絵になる。
ソフィ・カルの図録がどーうしても欲しくて、でも荷物を重くしたくなくてAmazonで注文できないか調べましたが日本版Amazonでは販売されておらず。
ぐぬぬ・・・と思いつつ買って帰りました。
日本から海外版Amazonも注文できるのかな?
今後、もっと海外にも行きたいので今度調査しようと思います。
こちらは別日に行ったプティ・パレ。
入場料が無料なので、あまり時間が無いときでも気軽に行けるのではないかと・・・・
ただ作品数はけっこう多いのでしっかり観たいと思ったらそれなりに時間が必要です。
パリ万博のときに建設された建物だそうです。
まとまりは無いものの、いろんな作品が展示されていて楽しめました。
中庭にはテラスもあるカフェがあり、天井絵が素敵でした。
天気が良ければお茶するのにも良さそう。
作品数が多いだけあってけっこう雑な感じでロクにキャプションもなく展示されている物たちもあったのですが、面白いものが多くて制作が詰まったときの気分転換にこういう美術館が近所にあったらいいなあ。
セーヌ川を見つつ、バスで帰宅。
やっぱり美しい街です。
この滞在期間中にマーク・ロスコの展示がパリのルイヴィトンギャラリーで開催されていたりしましたが、事前に調べていなくて現地の広告を見て知り、時間不足で見に行けず。帰国してから評判になっているのを知りました・・・・。
事前の下調べ大事!
次回は美術館だけでなく、ギャラリーもいろいろ見て回りたいです。
次回の旅日記は「ナント遠足編」です!
お楽しみに〜
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TGVスイス→パリへ、パリ市内観光〜着物・オブジェアーティストの渡欧日記4〜
<展示会予定>
★2024/03/23(土)〜24 (日)
「カラフルブティックタマオ」in カラフルブティックモア
場所:カラフルブティックモア(福岡)
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場所:東京ビッグサイト西&南館
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スイスへ出発。ロケハン・街歩き・ごはん〜着物・オブジェアーティストの渡欧日記1
チューリッヒの美術館で講演・ワークショップ開催編〜着物・オブジェアーティストの渡欧日記2〜
作品撮影などチューリッヒでの諸々のミッションを終えて、次はチームの皆でチューリッヒからパリへ移動。
ここからは観光です!
最初はチューリッヒ・パリ間の移動は飛行機で行こうと思っていたのですが、約20年スイスに住んでいた知人から、パリ行くなら絶対TGVのほうが便利だよと教えてもらい、TGVで約4.5時間の旅。
チューリッヒもパリも市内の中心地から空港までまあまあ距離があるのと、保安検査などの手間や時間を考えると確かにTGVのほうが簡便でした。
さんかくさんがOmioというサイトで事前にチケットを手配しておいてくれました。
これまで、パリ→フランス郊外、ロンドン→チェコなどを旅したことはあったのですが、TGV(欧州を結ぶ新幹線)は初めて。
電車内の治安も心配だし、みんな荷物も多いのでちょっとドキドキしながらの移動。
私は今回の旅は、後でバルセロナに行くことも考えてスーツケース+60Lのバックパックで行ったのですが、バックパックが重くて重くてスーツケース二個で行けば良かったと後でかなり後悔致しました・・・。
作品撮影で使った荷物のほとんどはパリ・バルセロナには不要なものばかりだったので、スイスで知人に預かってもらえることになり、本当に助かりました。
このときはまだ元気なのでバックパック背負って嬉しげ。(あとで苦しむのですが)
ただ以前チェコに行ったときは旧市街の石畳でスーツケースが転がせず立ち往生しかけたこともあったので、どんなバッグで行くかはロケーションや旅程を踏まえてしっかり選ぶ必要がありますね・・・・。
旧市街はとっても美しいんですが、スーツケースとは相性は最悪なのです。
旅行のパッキングは難しい。
チューリッヒに中央駅にはピカソ?かニキ・ド・サンファル?のモニュメントが。
(私これ見た瞬間「ニキだ!」と思って嬉しかったのですが、今写真を見返していたらピカソの作品のような気もしてきました・・・。どっちなんだろう。でも多分ニキの作品な気がする。)
そんな感じでバタバタと移動したのですが、TGVは電源、食堂車などもあって快適でした。
治安もそんなに悪くなさそう?
ただ、やっぱりスリは怖いので、一人だと寝たりは出来なさそうですね。
TGV豆知識
・早めに買うと割引あり。
(というか直前に買うととても高い!倍くらいの価格になるので、旅程が決まったら少しでも早く買うのが良いみたいです。)
・全席指定
・食堂車はユーロもスイスフランも使用可能だが、お釣りはユーロのみ
・アナウンスはチューリッヒではドイツ語。国境を超えるとフランス語に。
・日本の新幹線みたいに車両間の移動が出来ない。(型番にもよるかもしれませんが、1車両ずつで間がつながっていないので、うっかり車両番号を間違えると次の駅に止まるまで座席に座れない羽目になります。)
食堂車でまるぢさんとコーヒーを飲みつつ、延々と続く農地や牛を車窓から眺めながら話した時間が楽しかったです。
旅行中って、なにか見に行ったりする時間もいいけど、こういう普段話せないようなことを暇にまかせて話したりするのが実は一番いい時間だったりしますよね。
パリについたのは混み合う夕方の時間で、なんとかUVERを捕まえて滞在するマラコフのAirBへ。
スリが怖くて怯えていたのでこの間の写真は全くありません・・・・。
チューリッヒはとても治安が良かったので、ここからはさらに気を引き締めての移動でした。
AirBの近くのスーパーの掲示板。
「もらってください」やなにかの宣伝チラシ、猫が行方不明。
猫ちゃん、見つかっていると良いな。
美食の街パリはスーパーのごはんもレベルが高い。
パリでは、美術館に行ったり、一人で地方都市のナントに遠征したり、友達のおうちに遊びに行ったり、お買い物したり。
(美術館編とナント編はまた別記事で書きます。)
対照的なプレゼンテーションのランジェリーショップ。
このクッションのふわむちっとした感じ、良かったです。
パリと言えばのフレンチフライ。
古着屋さんや雑貨屋さん、セレクトショップなどを巡る。
パリの印刷所の犬。
友人宅で素敵なおもてなしをしてもらったり。
チューリッヒで頑張ってよかったね・・・・!と噛みしめる楽しい時間でした。
そしてパリのグラフィティはみるだけでとても楽しく刺激になります。
アニエス・ヴァルダのエキシビションの予告!
残念ながら滞在期間はオープン前。
見に行きたかったな。
制作したい欲がむくむくと湧く。
芸術家がここに集まってくるのがよく分かります。
次回の渡欧日記は「パリ美術館編」にしようかな。
ではまた。
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チューリッヒの美術館で講演・ワークショップ開催編〜着物・オブジェアーティストの渡欧日記2〜
さて、今回は自分で振り返っていても楽しい着物街歩き編。
チューリッヒでは約6日間の滞在の中で、撮影ロケハン・美術館での講演とワークショップ・2日に渡る作品撮影などなど。
お仕事が目白押しだったのですが、その中でも合間を見つけてみんなで着物でお出かけしてきました。
チューリッヒ旧市街の夕暮れ。
町並みがとても美しい。
私は新作の着物「境界線」訪問着をウキウキと初おろし。
旅行中は荷物が限られる上に、作品撮影で持っていかなければ行けないアイテムもいろいろあったので、その中から組み合わせてコーデしています。
バッグやアクセサリー、ブーツなども全部洋服のときと兼用です。
10月のチューリヒはこの格好で歩けて快適な気候でした。
皆それぞれのオシャレで華やかな(ハデハデな)一団!
この日はロケハンが終わってから、着物に着替えてチューリッヒにお住まいのようこさんのお誘いで在住邦人の方の着物ディナー会に参加させていただきました。
旧市街のレストランだったので、その前に少し街を散策。
フェティッシュなランジェリーのお店があって、とてもツボな品揃えでした。
ここで一目惚れしたアクセサリー、後日どうしても欲しくて買いに行っちゃった。
食事は元武器庫を改装したレストランZeughauskellerにて。
スイスらしい料理を食べたい!とリクエストしたらようこさんが予約してくださいました。
スイスらしいものを頼んでいただきみんなでシェアしたのですが、どれもとても美味しかったです。
お値段もスイスにしては控えめなお値段。
マッシュポテト、フライドポテトなど、サイドディッシュに芋多めなのはあの地域の特徴ですね。
こちらは1日だけあったOFF日のおでかけ
(といっても午前中少し撮影があったりしたけど。)
チューリッヒ市内はほとんどトラムで移動していました。
この日も「境界線」訪問着の色違いを。
さんかくさんが「境界線」小紋バージョンのピンクを着てくれました。
この日は、ドイツから来てくれたフォトグラファーボッサも交えてリートベルク美術館へKIMONO展の観覧に。
このエキシビションの特徴は、伝統的な着物だけではなく、着物にインスピレーションを受けて海外で制作・着用されていた服も展示されていたり、制作年代も古いものから現代のものまで幅広くあることでしょうか。
このネットで制作されたウイッグ、生々しさが払拭されていい見せ方だなと思いました。
私の作品はこの「Kimono Transformed」というコーナーに展示されていました。
ここにはDiorなどのビッグメゾンが着物にインスピレーションを受けて制作したジャポニズムなドレス、
Star warsのアミダラ姫や、Bjork、フレディ・マーキュリーの衣装。
ジョン・ガリアーノやヨウジヤマモトなどの服も。
そして私の作品や、日本で現在生きて活動している着物デザイナー、工芸士や職人が制作した着物も。
私の作品をマダムたちが見てくださっているのを喜びつつじっと
観察したり。
ロンドンのヴィクトリア&アルバートミュージアムより会場の広さの問題かボリュームは少し絞られていましたが、
着物のシュミレーターや、友禅染着物の制作工程の紹介、チューリッヒのデザイナーの作品も追加され、その地域に合わせた展開もされていて興味深かったです。
この展示、日本の美術館や博物館にも来たらいいのにな・・・・。
『外国人の方視点で見た着物』という感じで、新しい視座からみることで着物の魅力の再確認や、また違う魅力に気づけたりも出来る展示なのではないかと思います。
ぜひ現代美術館でやってほしい。
その後は日本文化を紹介するギャラリー兼ショップ「はらいそ」にお邪魔したり。
この日はオープン準備の真っ最中!
忙しい中緑茶やスイスのお菓子でおもてなししてくださって癒やされました。
店主のはるなさんと大木さん、とっても素敵な方でした。
いろんな場所を旅して来た方は懐が大きくて、話題も豊富でお話していて本当に楽しい。
私は短い滞在ですっかりはるなさんのファンになってしまいました。
チューリッヒに行かれた方はぜひ「はらいそ」に行ってみてください。
この写真だけ見ていると、チューリッヒにいるとは思えない。
そして、こちらもチューリッヒにいるとは思えない、中華庭園にて。
Chinagarten Zürichというとても丁寧に管理されている庭園。
私のこの日のコーディネートはここに合わせて決めたのでした。
(本当はパンプスか草履を合わせたかったけど・・・・!
旅行の準備は常にこれと荷物を減らしたい気持ちとのせめぎ合い。)
噂の5,000円超のパッタイ。
これ乗るの許してくれたスーパーのおじさん、ありがとう!
着物のお出かけはお洋服よりは準備の時間もかかるけど、やっぱり着ているだけで楽しさ倍増なのです。
渡欧日記、次は多分「チューリッヒからパリへ新幹線で移動&パリ滞在」編の予定。
「チューリッヒで着物作品撮影」編は、まだ公開していないビジュアルがあるのでそれを公開後にしようかと思っております。
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の続き。
2023年の10月。
スイス チューリッヒにあるリートベルク美術館に招聘して頂き、講演会とワークショップを開催する機会に恵まれました。
そもそものきっかけは、2018年にロンドンにある英国立ヴィクトリア&アルバートミュージアムに私の作品が永年収蔵されたこと。
そしてその作品が「KIMONO ~kyoto to catwalk~」という大規模なエキシビションで展示され、ロンドンのヴィクトリア&アルバートミュージアムをはじめ、スウェーデン・オランダ・パリなどにも巡回。
リートベルク美術館での展示の様子。
水色の振袖と帯が私の作品です。エキシビションの詳しい様子はまた別記事でご紹介します。
そして2023/9/8−2024/1/7までスイス チューリッヒのリートベルク美術館に巡回するということで、その関連イベントとして講演会とデモンストレーション・ワークショップを開催させていただくことになったのでした。
イベントの一日の様子をレポートして行きます。
会場はリートベルク美術館の敷地内にあるこの素敵な建物の中のホール。
イベントは夜に開催だったので、朝はのんびり支度をして、
昼過ぎに会場入りしてリハーサル&通訳さんとの打ち合わせなどなど。
チューリッヒはドイツ語圏なので、日本語→ドイツ語にトランスレイトしていただきました。
音響の方もいらして、ヘッドセットをつけてもらってご満悦。
以前舞台衣装のお仕事をしたときには演者の方に付ける側でしたが、今日は自分がつける方に!
開場後、続々とお客様が来てくださいました。
約50名のお客様が来てくださって、静かな熱気が・・・!
講演会パートでは、私の活動を紹介。
話した内容は、
・民族衣装だが、現代日本では着る人はごく少数になった着物をアーティストとしてどんな風に捉えているか。
・着物を制作するようになったきっかけやどんなときに着ているか、自分と着物という衣服の関係性。
・着物と洋服をボーダーレスに扱いたい、リアルファッションとして着物を楽しみたいと思っていること。
・どんな風に日常に溶け込ませているか、洋服ミックスの着こなしの紹介、楽しみ方。
・柄×柄を楽しめる、コーディネートでストーリーを作れるのが着物の魅力
・制作テーマの「メメント・モリ」について。
このテーマをどんな風に捉え、どんなプロセスを経て着物を作っているか
などなど。
下絵の制作風景や、作品撮影のビジュアルなども見ていただきました。
そして、後半は着物スタイリスト・着付師の福智智子ちゃんによる帯結びのデモンストレーション。
新作の振袖を素敵なモデルさんに着ていただき、袋帯でふくら雀の帯結びの実演を行いました。
そしてその後で、振袖の帯結びと対照的なカジュアルな半幅帯での文庫結びを実演。
その後はご希望のお客様を募って、文庫結びを実際に体験していただきました。
講演会・デモンストレーション・ワークショップ全編を通して、一緒に日本から旅したさんかくさん、ヘアメイクアップアーティストのMardiさん、ドイツからはるばる来てくださったエミコさん、スイスにお住まいのようこさん(現地で日本料理を教えていらっしゃいます。)通訳さんとモデルさん、美術館学芸員のカーンさん、ルイージ、その他たくさんの方にサポートしていただきました。
私が事前に送っていた講演会原稿が途中までしか通訳の方に伝わっていないというトラブルもあったりして焦ったりしたのですが、ようこさんが着物の専門用語などは通訳してくださってなんとか乗り切れたり。
お客様も皆様楽しそうに参加してくださいました。
質疑応答では「着物のクリーニングはどうしたらいい?」とか「この帯をアンティークショップで買ったんだけど、いつどんな風に使うの?」など、着物への愛を感じる質問がバシバシと。
約二時間の会は盛況で幕を閉じました。
イベント終了後にほっと一安心してみんなで記念撮影。
協力してくれた皆様にも、お客様にも感謝しかありません。
どうもありがとう!
一緒に渡欧してくれたフォトグラファーであり、着物インフルエンサーでもあるさんかくさんが、イベントの様子をショート動画にまとめてくださっています。
ぜひこちらもご覧ください。
まだまだ旅は続きます!
もう一つのメインの目的、作品撮影もまだこれから。
続きをお楽しみに〜。
次回の渡欧日記は「海外で着物でお出かけ」編の予定です。
次回イベントはこちら↓
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