スイスへ出発。ロケハン・街歩き・ごはん〜着物・オブジェアーティストの渡欧日記1
こんにちは、着物・オブジェアーティストの重宗玉緒です。
2023年の10月。スイス チューリッヒにあるリートベルク美術館に招聘して頂き、講演会とワークショップを開催する機会に恵まれました。
これまでにも、2016年にパリ、2020年にロンドンでも作品撮影を行って来ていたので「今回も作品撮影したいよね!」ということで半年以上前から計画を練り準備をして、講演会・ワークショップに加えて、チューリッヒ市内で作品撮影も行うことが出来ました。
フォトグラファー(さんかくさんという名前で着物インフルエンサーとしても活躍中)・ヘアメイクアップアーティスト まるぢ・着物スタイリスト(着付師)の福知ともちゃんという撮影チームと一緒に、チューリッヒとフランス パリに行き、その後私は皆の帰国を見送って一人でバルセロナにも滞在するという19日間の旅日記。
よかったらお付き合いいただけると嬉しいです。
(写真メインです。)
<日本からスイスへ>
撮影や仕事もある海外渡航は、体力温存しておきたいのと、ロストバゲージが怖いので直行便利用。
初めてのSWISS Air。
サービスは日本の航空会社に比べると大雑把な感じだけど、ご飯は思ったより美味しい!(でも量少なめ)
これは確かトマトのペンネ。炭水化物責め。後ろの方の席だったのでチキンはもう無くなってた…
こっちはなんだったかな・・・忘れたけど隣の副菜の春雨美味しかったのは覚えてる。
<ロケハン・チューリッヒの街並み>
1日目は移動で終わり、Airbについた頃には外はもう真っ暗。
10月のスイスの日没は19:30頃、朝明るくなるのは遅めで大体7:30くらい。
2日目は明るくなってから食料を調達して、すぐにロケハン開始しました。
ヘアメイクや着付けは滞在先のAirBで行うので、ロケ先は徒歩やUverタクシーで行ける範囲で。
ロケハンの日は節約の為トラムを活用。
トラムは24時間フリーパスがあります。
チューリッヒはトラムも電車もゲートもチケットを通すところもない。
(時々検札はいて、チケット不所持だと高額罰金!)
特に駅はホームから階段登るとする〜っといつの間にか外に出ているので、入場も出場も必ずゲートがある日本の電車に乗りなれた身としてはとても不思議な感覚でした。
あの撮影にはここが合いそう、雨のときはどうする?などなど相談しつつあちこち見て回り、Google Mapにロケ候補場所の印をつけつつ歩く。
素敵だけど撮影には使わなかった場所をご紹介していきます。
ハートモチーフの着物を作ったばかりだったので、素敵なハート見つけて満面の笑み。
海外のポスターは素敵なのが多い。
とてもスイスっぽいカラーリング!
このメリーゴーランドも素敵だったけど、今回のイメージと違うし、前にパリでメリーゴーランド前で撮ったしね・・・ということで除外。
ミャクミャクさまだ!と言うコメントを頂いたワゴン。
確かに。
トイレが斬新過ぎて、ドアあけてこれどうやって座るの・・・??としばし悩みました。
そして水が便座横の出っ張り棒から流れてきて、手を洗いつつその水で便器を流す仕組み・・・・。
エコだけど、使い慣れないからドキドキでした。
ヘアサロンの看板犬。
チューリッヒの街中では、本当にたくさんのワンコを見かけました。
犬種もバリエーション豊かで、大型犬が多い。
豊かでペットフレンドリーな国なんだなあと嬉しくなりました。
ここにも「KIMONO」のポスター発見。
ロケハンの日は、ここで撮影しようと目星をつけていたところがNGとわかり、さあどうしよう?!とロケ範囲を広げたりいろいろ大変だったのですが、結局撮影は上手く行ったので結果オーライ!
ロケ撮影はなんやかやトラブルや予定どおりに行かないことが発生します・・・。
(撮影の細かいことはまた別記事で!)
<チューリッヒでの食事>
国内でも海外でも、何より楽しいのはスーパーマーケット!
特に海外では、何なのかわからないものも山盛りあって、楽しさ倍増です。
こういう野菜も調理したりしてみることが出来るので、キッチン付きの宿泊先が好き。
色付きはゆで卵なんだって。冷蔵じゃなくていいのかな・・・??
大丈夫とは思うけどちょっと怖くて手は出せず。
歯磨きみたいだけど、マヨネーズ。
小さくて可愛いのでお土産にも良さそう。
斬新なピザの陳列。
タルタルも売ってました。
思わず焼きたくなるけど、ハンバーグではなくタルタル。
事前にスイスの物価高は聞いていたので、長旅だしメリハリつけようということで、けっこう日本からレトルト食品などを持参していってましたが、これは正解でした。
外食しなくても、スーパーで一食分お惣菜や飲み物など買うとあっという間に2,000円〜2,500円・・・・
これは、撮影が無事終わった日にスーパーで好き放題買った比較的豪華な日のごはん。
いちじくにキャロットラペ、アーティチョークの根っこの煮物。
バターもパンもチーズもお惣菜もとっても美味しくて、充分すぎるほど幸せでした。
やっぱりスイスは乳製品が美味しい。そしてヨーロッパはパンや果物が美味しい!!
買わなかったけど、ハロウィン前だったのでこんなものも。
8.95フランなので、だいたい1,500円くらい。
可愛い缶詰。コンビーフとかかな?
こっちも買ってないけど(すいません)
美味しそうなサラダ。
ナッツやザクロが散らしてあったり、フムスやファラフェル(ひよこ豆のコロッケ)などのヴィーガンボウルもあったり・・・・
サラダのバリエーションは素敵でした。
(帰国して、真似して松の実をサラダにトッピングするようになりました。)
こっちはちゃんと食べた、数少ない外食。
ランチで行った、タイ料理屋さん。
みんなそれぞれにカレーやガパオなどを注文し、私はパッタイを。
とても美味しかったしボリュームもたっぷりだったけど、これで5,000円超。日本だと、かなり素敵なフレンチのランチが食べれちゃうわね・・・・とつい思わずにはいられませんね・・・。
こちらは「Tibits」というビュッフェスタイルのベジタリアンレストラン。
ここはとっても美味しかったし、パンのモサモサ感に飽きて来たタイミングだったので、お米や野菜たっぷりのお惣菜に救われました。
またチューリッヒを訪れたらここは絶対また行きたい。
何を選んでも重量で値段が決まる方式で、好きなものをお皿に持っていってレジに行き、測ってもらってお支払いするスタイル。
あまりに美味しかったのでデザートをおかわり。
お腹が疲れていた旅の最後だったせいかあとで盛大にお腹壊してしまいましたが・・・悔いなし!!
食料事情のおまけ、空港で買ったミネラル水。
なんとびっくり900円。
保安検査場で水は没収されちゃうから仕方なく買ったけど・・・。
それにしても高いじゃあーりませんか・・・・
そしてカフェラテベンティは1,300円。
これは日本に飛び立つ飛行機に乗るところだったけど思わず「この国を早く脱出しなければ・・・!」と思ってしまいました。
いや、とても素敵な国だけど。
物価は本当に高い。こんなにネタになるほどに・・・・。
<チューリッヒお洗濯事情>
といっても泊まったエアビー限定なので特に約には立ちませんが・・・。
長旅で問題なのはお洗濯。
前回のロンドン長期旅行では、エアビーの洗濯機が激しく水漏れして修理に来てもらうも全然直らないという惨事に見舞われたので、今回はちゃんと洗えて良かったです。
使い方がわからないのでGoogle先生に助けてもらったけど、結局よくわからない。
でもテキトーに回して洗濯出来ました。
海外でのこういう機器の使い方もおぼつかない感じ。
困りつつもわくわくして楽しい!!
次は、リートベルク美術館での講演・ワークショップ開催編に続きます。
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アシスタントさん募集、再開します!
※2023/12/17更新
インターン受け入れの為、一時募集を停止しておりましたが、募集を再開致します。
今後の私の活動をお手伝いしてくださるアシスタントさんを新たに募集します。
<アシスタントスタッフ募集要項>
現在2名のアシスタントさんに勤務していただいておりますが、追加でもう1名募集させていただきます。
今回は東京都八王子市のアトリエに出勤が可能で「着物が好きで自分で着物が着られる方」を募集します。
<携わっていただく業務内容>
・業務運営全般(WEBSHOP運営業務全般、事務作業全般、生産管理、イベント準備、広報、営業、雑務など)
・作品制作のアシスタント(簡単な縫製、塗装、下処理などなど)
・作品撮影のアシスタントや、イベントの搬入・搬出作業など現場作業
・年に2〜3回開催する展示会での接客販売業務
上記の通り業務内容が多岐に渡り、把握して頂くことが多いので、できるだけ長く働ける方を募集します。
(最低でも1年以上)
業務は教えますので、出来ることから徐々に覚えていただきます。
<求める人材>
・重宗玉緒の作るものが好きで、着物でも洋服でも、ファッションが好きな方。
・手先が器用な方。
・着物の知識があり、着物の着付け(自装だけでも構いません)が出来る方。
・責任感を持って、自発的に業務に取り組める方。
・短大、もしくは専門卒以上(学生不可。)
・基本的なPCスキル(普通程度のスピードでのタイピングは必須。Word,Exelは使えるほうがいいですが、使えなくても可。)
(こちらで用意するMacBookを使いますが、自分で使いやすいノートPC持ち込みも可)
・素直で礼儀正しく、明るく前向きな方。
地味な作業が多いですが、ブランド運営について全体を把握しながら仕事をすることができます。
一通り仕事を覚えた後は、アトリエに来る必要がない業務の場合は、自宅勤務も積極的に取り入れていきます。
下記の業務ができる方は優遇。
・販売、接客のお仕事の経験がある方。
・洋裁、和裁、アクセサリー等のものづくりが出来る
・photoshop、Illustrator が使える
・ブランドマネージメント、マーケティング、広報、営業業務、経理の知識・経験がある
<勤務地>
JR八王子駅より徒歩10分、京王線京王八王子駅より徒歩13分
<勤務時間>
平均して週1回程度。
10:00~18:00 or 19:00が基本となりますが、もし事情があれば勤務時間は柔軟に対応します。
※勤務日は応相談。
やっていただきたいお仕事がある時に、お互いのスケジュールをすり合わせしながら決定することになります。
基本的には平均して週1回程度の出勤を想定していますが、展示会前などは増加し、私が制作期間に入っている時は出勤日数は減ります。
年に2〜3回開催する展示会(主に春と秋が多いです)前は多くお願いすることになり、月によってかなりばらつきが出ます。
出勤日数は都度相談させていただくことになるので、スケジュールを柔軟に対応していただける方を希望します。
アトリエ出勤は平日土日どちらでも構いませんが、展示会開催時は金土日に出勤が必須条件となります。
給与)時給 +交通費(1日上限800円)をお支払いします。
(時給は業務内容、スキルにより設定します。委細面談、試用期間あり。)
<応募について>
・氏名
・年齢
・住所、最寄駅(アトリエ出勤までにかかる交通費)
・職歴、スキル
・勤務可能な曜日、時間
・応募の理由、その他(自己PR。また、仕事を通してどういったことを習得したいかなど何かあればお書き下さい。)
・お顔がわかる、全身を写したポートレート写真(加工しすぎていないもの。洋服でも着物でのどちらでも構いません)
を必ず添えて下さい。
上記の内容を電子メールでtamaoshigemune⭐︎gmail.com(⭐︎を@に変えて)までお送りください。
(履歴書でもテキストでも上記の内容がわかれば形態はなんでも構いません。)
もし運用しているSNSアカウントをお持ちで、差し支えなければそれも合わせておしらせください。
面接は、八王子のアトリエにて行います。
面接させていただきたい方にはご応募から1週間以内にこちらから面接日時など、詳細をご連絡させていただきます。
※↑の記載が必要な内容が不足している場合はお返事を差し上げておりません。ご了承ください。
また、ご応募から1週間経ってもこちらからの返信がない場合は、書類選考で不採用ということになります。
個人情報は厳重に管理し、第三者が閲覧したり、この採用以外に利用することはありません。
私が絵を描いたり、デザインしたりする制作時間をできるだけ長く確保したいので、それ以外の色々をサポートしていただく感じになります。
こんな方が助けてくれるといいな…という要望はいろいろ書きましたが、「この仕事経験ないけどやってみたい」という意欲と、素直に仕事を覚えて行く気持ちをお持ちの方でしたらお教え出来ることはお教えします。
切実に手を貸してくださる方、私の活動を応援してくださる方を募集しています。
ご応募お待ちしております!!!
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新作着物「境界線」ご紹介(※11/12・18に開催instagram live文字起こしまとめ)
<展示会予定>
★2023/12/8(金)〜10 (日)東京 中目黒
「ich würde gerne die ganze Zeit reisen.
ずっと旅だったらいいのに」
presented by さんかく屋
12.8.Fri 14:30-19:00
12.9.Sat 13:00-19:00
12.10.Sun 11:00-17:00
※12/8・9デザイナー在廊予定
★2023/12/23(土)〜25(月)広島
「キモノにトキメク季節展」
10:00~18:00(最終日17:00)
やしまグループ本社4F・6F特設会場
※12/23・24はデザイナー在廊予定
<新作着物紹介の Instagram Live!>
アカウント @tamashi にて
11/25(土)開催予定。
(※この記事は、11/12・18に開催したinstagram liveの文字起こしまとめです)
こんばんは、着物・オブジェアーティストの重宗玉緒です。
10月はほとんど海外にいたので海外からのライブでしたが、久しぶりにちゃんと着物を着てアトリエからの配信です。
帰国後2週間ほど経ったのですが、いろいろと溜まった仕事に追われて、旅日記をまとめたいなあと思いつつまだまとめられていません。
更新の励みになるので、旅日記がアップ出来たらぜひフォローといいねをお願いします。
<近況>
倭物やカヤさまとのコラボアイテムが発売しました。
ビジュアルブックのアートディレクションとスタイリングも担当させていただきました。
こちらはカヤのECサイトでもご覧いただけますのでぜひご覧ください。
<新作着物のご紹介>
新作たくさん作ったので1〜2柄ずつご紹介します。
今日は「境界線」というタイトルの柄について。
フェンスと植物柄の小紋は2色展開 (ブラック・ピンク)
月モチーフを加えて絵羽柄に展開した訪問着も2色あります。
この着物は「まばたき」という連作の絵画作品を元にデザインしています。
(この絵画で、帯もデザインしました。こちらは11/30までの期間限定で受注しています。)
この着物のベースにしいてあるフェンスの柄はこの下絵から。
これがこの着物に「境界線」と名付けた理由で、フェンスは「向こう」と「こっち」のあわい・境目で、区切りをつけるもの。
制作テーマにしている「メメント・モリ(死を想像せよ)」というテーマの中にある「生」と「死」
その境目、あわいの象徴として、フェンスとモチーフとして使いました。
生と死は繋がっているものですが、その境目にははっきり境界があって「あちらがわ」「こちらがわ」に分断される。
日本的に表現すると「三途の川」もそうですね。
三途の川もいつかモチーフに使ってみたいです。
以前近いイメージで制作した絵画作品と、それを元にした名古屋帯
あと最近私がずっと考えている「体の内側」と「外界」の境目である「皮膚感覚」などにも繋がっていくのですが・・・。
ここはまだ明確に言語化出来ていないのでいまのところもにゃっとしておきます。
あとはこの小紋には見えてないけど、この植物の下には目があります。
「桜の木の下には死体が埋まっている」というのもとても詩的な表現で好きですが、そんなおどろおどろしいものではなくて、生物は死んだら土に還って、栄養分になって、次世代に繋がって・・・という循環になるので、そういうイメージも込めて制作しました。
絵羽の方は、植物はフェンスの手前にあって、お月さまはフェンスの向こうに配置しています。
私の中ではフェンスという境界線によってへだてられた「あちらがわ」「こちらがわ」の別の世界が2つとも見えている、というイメージで制作しました。
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展覧会レビュー「イヴ・サンローラン」「大巻伸嗣」at. 国立新美術館
<展示会予定>
★2023/12/8(金)〜10 (日)東京 中目黒
「ich würde gerne die ganze Zeit reisen.
ずっと旅だったらいいのに」
presented by さんかく屋
12.8.Fri 14:30-19:00
12.9.Sat 13:00-19:00
12.10.Sun 11:00-17:00
※デザイナー全日在廊予定
★2023/12/23(土)〜25(月)広島
「キモノにトキメク季節展」
10:00~18:00(最終日17:00)
やしまグループ本社4F・6F特設会場
※12/23・24はデザイナー在廊予定
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11/12(日)の21:00よりアカウント @tamashi
にて開催。
11/18(土)20:00、11/25(土)15:00にも開催予定です。
2023年11月、国立新美術館に「イヴ・サンローラン 時を超えるスタイル」「大巻伸嗣 真空のゆらぎ」を観に行きました。
鑑賞メモ。
■展覧会概要
会場: 国立新美術館(東京都港区六本木)
会期:「イヴ・サンローラン 時を超えるスタイル」は ~
「大巻伸嗣 真空のゆらぎ」は ~
■
「イヴ・サンローラン 時を超えるスタイル」を鑑賞。
まあまあボリュームあり、じっくりメモなど取りながら2時間強ほど。
※写真はごく一部の展示室を除きNG。ものづくりする方はクロッキー帳やメモ帳あると良いです。
その後、2Fの「大巻伸嗣 真空のゆらぎ」(こちらは入場無料)へ。
こちらはゆっくり観終わってちょうど18:00の閉館時間でした。
※写真撮影可。
■「イヴ・サンローラン 時を超えるスタイル」
「ファッションは不安を取り払い、自信を与え、自己を受け入れることを可能にさせると私はずっと信じてきた」
イヴ・サンローラン
最近ファッションの関連の展覧会が、以前よりかなり増えている気がします。
私も大好きで、開催されると大体観に行っているので嬉しい。
清澄白河の現代美術館で開催されたディオール展、渋谷Bunkamuraのマリークワント展。
そういえば数年前にもドメスティックブランドのデザイナーを多く集めた展示が国立新美術館で開催されてましたね。
あれもトレンドの流れがわかってとても面白かった。(展覧会名忘れてしまいました。)
若くして才能を発揮し、ディオールに早くから見いだされ、ディオール急逝後にブランドを引き継ぎフランスから喝采を浴びたサンローラン。
15歳のサンローラン少年が紙の着せ替え人形とそのドレスを作っている光景は「かなり強めのオタク少年だな・・・!」という感じでシンパシーを感じてニヤニヤしてしまいました。ただその着せ替えのドレスのデザイン・クオリティはすごかったですが。
私は美大でテキスタイルデザインを専門に学びましたが洋裁は出来ないので、細かいところは専門外ではありますが、実物をみただけでパターンの細かさ・美しさがわかる。
ぱっと見はAラインのドレスだけど、胸の下で少し絞ってあるものなどはこれは着た時にとても体が美しく見えるだろうな、とか。
オートクチュールのブランドなので当然なのでかもしれませんが、現代で身近にそこまで丁寧に作られた服をみることは無いので、やはり違いと美しさに感動します。
スタイリングは、エレガントな服にスパニッシュハットの組み合わせのミックス感に特に惹かれました。
ミクスチャーのスタイリングで「違和感があるけどまとまっている」というのが大好物。
(これは東京のファッションで特に顕著というか、日本人が得意なところなのかなとも思います。)
あとはサンローランのスタイリングはアクセサリーやハットが欠かせないことも特徴なようでした。
それがあってこそスタイルが完成する、と。(強く同意!)
動植物や月、星、お花などの普遍的なモチーフを使ったアクセサリーたちはどれも夢のような可愛さでした。
キラキラするものの求心力。
(販売の展示会をする時もアクセサリーがあると人が集まって来るのですよね。)
サンローランはあまり旅行が好きではなかったと書いてありましたが、その中でも特に惹かれたのがモロッコで
晩年もモロッコのマラケシュに自宅を置き、引退後の財団設立もパリとマラケシュなので、相当思い入れのある場所なんだなというのがわかりました。
スペイン黄金時代の色彩や文化にも惹かれていたようなので、私はサンローランがメキシコにもし行っていたらどんな服を作っていたんだろうか?という妄想をしていました。
アステカ・インカ帝国の土着的文化にスペインの影響が色濃くミックスされたメキシコ。
私はメキシコが大好きで、訪れる前からモチーフにして作品を作り、実際に一度訪れもしましたが、また必ず行きたい場所です。
モロッコとはまた違う色彩・文様・文化を見たら、どんな服になったんだろうと思いました。
最後の「日本とのつながり」という章に関しては、サンローランが日本にビジネスで来ている印象しか受け取れず。
この章はいらないのでは・・・と思いました。
それよりも引退後、晩年に自宅を持ってまで過ごしたモロッコ・マラケシュとの関わりをもっと掘り下げるか、一点でも多くドレスの実物を見たかったので、ちょっと残念。
サンローランの師匠のディオールは、日本との関わりが深く、日本をオマージュした作品も多くあるからなのでしょうか。
日本の展示だからって、無理やり日本との繋がりを強調しなくていいのに・・・!
アーティスト(ピカソ・ゴッホなど)へのオマージュやコラボレーション制作もたくさん行っていて、
「表面に基づく美学から、身体を土台にした美学へと移行することによって二次元から三次元へその状態を変化させた」と説明書きがあり。
これは私がやっていること(アナログで絵画やオブジェを制作し、それを素材としてテキスタイルをデザインし、着物や帯にする)と同じで、烏滸がましいと思いつつ、共通点を見つけて嬉しくなりました。
二次元から三次元への変化、アナログとデジタルの行き来。
とてもたくさんアイデアを貰える展示でした。
私は展覧会を見に行く時はいつもクロッキー帳を持っていって、写真不可の時はメモやスケッチをしながら観るのですが、この日はうっかり忘れてしまい、作品リストのスキマにメモを取りながら鑑賞。これはこれで後日思い出すのに良いかも。
グッズはあまり良いものが無く残念。
ファッション関連の展示は、グッズが充実していることが多くてそれも楽しみの一つなのですが・・・。
いろいろ大人の事情もあるのでしょうか。
■「大巻伸嗣 真空のゆらぎ」
これが無料でいいんでしょうか・・・・というような良い展示でした。
1つ目の大きな壺の形の作品も良かったですが、特にタイトルにもなっている「真空のゆらぎ」という作品がすごかったです。
広く薄暗い展示室に継がれて巨大になったポリエステル布。
ほぼ透明な薄い布が、ファンの風を受けてはらみ、膨らんだり、波打ったり、すっと力を失って落ちていったり。
単純にただ風をあてているだけではない、有機的な動きをする布。
継ぎの部分は多分縫ってしまうと糸で重量が出てしまったり、引き攣れてしまうと思うので、熱で圧着してあるのだろうか?
ずっと見ていてもどうやって作っているのか全然わからない。
波打ち際に立って、音のしない嵐の海を見ているような不思議な体験でした。
六本木というロケーションの屋内で、すごい自然を見たような感じ。
もう一度観に行って、ベンチに座ってぼーっとしたり瞑想したりしたいです。
【大巻伸嗣 アーティストプロフィール】
1971年岐阜生まれ、東京芸術大学彫刻学科卒、同大学教授。
影や闇といった身近であるが意識から外れてしまうもの、対立する価値観の間に広がる境界閾、刻々と変化する社会の中で失われてゆくマイノリティー等に焦点を当て、「存在」とは何かをテーマに制作活動を展開する。「空間」「時間」「重力」「記憶」をキーワードとして、多種多様な素材や手法を用いて、曖昧で捉えどころのない「存在」に迫るための身体的時空間の創出を試みる。主な作品として、『ECHO』シリーズ、『Liminal Air』、『Memorial Rebirth』、『Flotage』、『家』シリーズ、『Gravity and Grace』等がある。日本国内のみにとどまらず、世界中のギャラリー、美術館などで意欲的に作品を展開している。
■この日の着物
新作の着物を秋らしい小物使いで着てみました。
足元はスポーツブランドのソックスとローファーでミックスコーデに。
■今後観に行きたい展示
・「見るまえに跳べ 日本の新進作家vol.20」東京都写真美術館
・アニッシュ・カプーア/GYLE GALLERY
・「横尾忠則 寒山百得」東京国立博物館
・リチャード・セラ「Circle,Diamond,Triangle」ファーガス・マカフリー
・「永井天陽 遠回りの近景」埼玉県立近代美術館
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ワーケーションしてみた
<展示会予定>
★「マトウヒツジ」
女優の吉田羊さんの着物イベントのマルシェに参加します!
会期 2023/09/30(土)-10/1(日)
11:00〜14:00/15:00〜18:00の全4回
場所 代官山CARATO71
※入場にはチケットが必要です。
チケット2次先行は9/10まで!
<アシスタントさん募集中!>
2023/3/2のブログの募集要項をご覧ください。
先日、初めてワーケーションというのをやってみました☺️
考えなきゃいけない事や書類の仕事をまとめて片付けるのもだけど、大事なサブミッションがあって、「1人で高速運転して往復して無事に帰ってくる!」こと。
去年の頭に免許取得してから今まで何回か高速運転の練習はしてたけど、いつも免許持ってる人に隣に乗って貰ってだったので、そろそろ1人で挑戦してみることに。
で、ついでに兼ねてから行きたかったキャンプもくっつけて、9月も半ばなのにいまさらめちゃくちゃ日焼けしそうなプランを組んでみました🤣
一日目は昼前には到着してるはずが予定が押したりオンラインミーティングがあったりで夕方着になってしまったので慌ててテントたててごはん作って食べたら電池切れになってしまってたいして仕事はできなかったけど、2日目は陽射しが暑くて早々に目が覚めて、かなり集中して仕事が出来ました😌ちょっと視線を上げると山、空、そして富士山🗻というのが最高でした。
一瞬だけ赤富士もみれた。
制作に関しては絵を描いたりアトリエじゃないと出来ない事がほとんどだけど、スケジュール考えたり書類片付けたり…は外でもできるから、これから時々やろうと目論んでいます。(気候の良い時しか出来ないけど)
帰りに、隣にぶどう畑があるカフェで大きなシャインマスカットパフェを食べ、炭酸泉に浸かって無事に帰って来ました👍🏻最高でした✨
高速運転自信がついたので、もう何処にでも行ける気がする!
今回は静岡のキャンプ場だったけど、群馬長野伊豆方面も気になる。
そして次の目標は「海外で運転」です。
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