ナイル川クルーズは続きます。
ルクソールより上流は、いわゆる田舎なのでしょう。
とってものんびりした風景が広がります。
とはいえ、雨はほとんど降らず、ほぼナイル川しか水源のない国。
川から7kmぐらいまでしか定住区はないそうです。それ以外は砂漠。
コムオンボの二重神殿
二重というのは二柱の神様をお祀りしているからです。
ホルス神とセベク神
ホルス神はオシリス神とイシス神の息子。エリート中のエリートです。
鷹の格好をしています。
こちらにはセベク神が描かれています。
セベク神はワニです。
二柱の神様のうち、ホルス神の方が人気があるため、嫉妬したセベク神はホルス神を追い出したそうです。
しかし、ホルス神を慕う人々も出て行ったそうで、畑を耕す人がいなくなり、困ったセベク神は死者を蘇らせて畑を耕させたそうです。しかし、死者が耕した畑は悉く砂になり、そのためにエジプトには砂漠が多いのだとか…(ガイドさん談)
神様といっても人間らしい感じです。日本の八百万の神やギリシャのオリンポスの神々にも通じるものがあります。
天井もほとんどが抜けています。遺っている部分の天井の裏側(下側)は日光に当たりにくく、雨も当たりにくいため、保存状態が良いです。色の具合がよくわかります。
神殿跡。王様の出産場所があります。
ここにはエジプト最古(=世界最古らしい)のカレンダーが描かれています。
とはいっても、私たちが知っているような数字が書いてあるわけでなく全てヒエログリフなので、説明してもらわないとさっぱりわかりませんが〜。
こちらのレリーフには世界最古の医療器具が描かれています。言われないとわからないぐらいの細かさなのですが。
この神殿の境内には、ナイロメーターというナイル川の水位の上昇を観測する井戸がありました。
アスワン・ハイ・ダムが建設される前は、ナイル川はある季節になると上流でたくさん雨が降った影響で下流は増水・氾濫していました。増水により肥沃な土を運んで来るために下流地域は毎年肥沃な土で作物を育てることができた、と言われています。
そしてさらに船で南下してエドフのホルス神殿
(こちらはホルス神のみ祀られています)
鷹の姿のホルス神
この時はお昼時だったので、猛烈に暑かったです。。。
気温は40℃はいってたと思います。