今日、仕事の帰りに終バスがなくなり乗った流しのタクシー。
ドアのところに「英語の観光案内します」みたいな張り紙が。
そしてその運転手さんは、いかにもな運転手さんっぽくないオーラをお持ちで、首にスカーフを巻き、白髪交じりの頭髪をきちっとまとめられ、ちょっとお姉系??みたいな話し方でした。
乗り込んだそばから、とめどなくしゃべられる。
京都生まれ京都育ち、大学までは日本でそこから渡米してアメリカ永住権をもつ70歳男性。
国籍は日本でDNA的にも日本人。
職業が、元ダンサーで元設計士で、射撃もプロ並みで、今日本には遊びに来ているとのこと。
一瞬白タクに乗ってしまったと焦りましたが、
年金はアメリカからもらい、タクシー業はちゃんと日米の税務当局に申告しているとか。
疲れている時にタクシーの運転手さんに話しかけられた時は正直面倒だなと思っちゃったのですが、いやいやとんでもない
とにかく話が面白すぎてあっという間に家に着きました
アメリカではカリフォルニア州バークレーの近くに住んでいるというので、同じカリフォルニア州のシャスタに行ったことありますよって言っても、知らないって言われてしまった…
サクラメント川の源流でクリスタルガイザーの水源地の町ですと言ったら、「良さそうなところだね」と言われました
同じくアメリカのパワースポット・セドナに住んでる日本人ガイドさんもシャスタのことは知らないと言われて、シャスタってやっぱり知る人ぞ知るところなんだなと思いました
「僕の車に乗った人はみんな楽しいって言ってくれるよ」
とサラッといえるこの適切な自己価値が羨ましかったです
そんなこんなのタクシーの運転手さん、私のことを「10代だよね?」というから本当の歳を言ったら、本当にたまげていました
「僕の孫ぐらいかと思ってた」と
私の仕事のフライヤーをお渡ししたら「ああ、だから身体のことに気を付けてるんだね」と言われました。
若く見えるのは、元々でもあるんですが
歳だから、日本だから、外国だから、仕事があるから、家族がこうだから・・・
とかそんな枠がいかに小さくてつまらないものかを思い出させてくれました。
これだから外国は楽しい
日本にいただけではわからないことがたくさんあります。
マスコミの報道がいかに偏っているか。
そのバイアスのかかった狭い見方から、私たちは表層で判断しています。
世の中、本当にいろんな人がいる。
いろんな可能性があるなぁと思いました