こんばんは、たまねぎカメラです。
先日卒園式を撮影した時の話。
ほかの業者の撮影をお手伝いすることを業界用語で代写(だいしゃ)といいます。代わりに写すの略。
今回は業者の撮影を私がお手伝いしたのですが、その業者の間に、仕事をあっせんしてくれたカメラマンがいました。
その方がまた素晴らしい方でその方の話をします。
そのカメラマンは、とある分野に専門性を持ちSNSでお客様を集客しています。
撮影単価も私の単価である2-4万円より高い金額で仕事を受けています。
代写の仕事も受けたことなく、自ら集客・撮影・納品までこなします。
私のような古いカメラマンは、未経験の時、撮影業者の下で下積みをして、技術を習得。
下積み期間のギャラなど今の若い方から見たら想像もつかないほど安かったです。
5年ほどの下積み時代を経て、晴れてフリーランスのカメラマンとなりギャラをもらえるようになります。
確かな技術と機材投資を行い、正規のギャラをもらい一人前になる。これが普通でした。昭和世代の人の話です。
しかし今はどうでしょうか?
どこかの業者の下で技術を教えてもらうこともなく、いきなりフリーランスカメラマンになります。
私が見る限り、写真の技術的なものは、それほど高くありません。(誰にも教えてもらっていないのですから当然でしょう)
しかし、SNS集客によりクライアントを確保しているのです。ギャラも私より高額なギャラで。
よくよく考えればわかることですね。
YOUTUBEで動画配信していいる方々も撮影に関する技術は高くない方が多いです。しかし、再生回数を増やせば高い報酬を得ることができる。
これからの時代、コンテンツ(どのようなものを撮影するのか)とSNSの集客力。これがカギを握るわけで、撮影技術など不要なのです。私が20年ほどかけて習得した技術。これは無駄とまではいいませんが、あまり強みにはなっていないようです。
プロというのは、それを生業として生きているからこそプロです。
技術がなくてもプロになれるのです。何を撮ればよいか、どのように宣伝すればよいか。それさえ熟知していれば。
これからのカメラマンは、
どのようにしてうまく撮影するかではなく、どんなもの(コンテンツ)をどのようにして売るのか。
これが重要になってくるでしょう。
私の持っている撮影技術。私のような昭和世代で終わりにして、平成・令和世代に受け継いでいく必要はないでしょう。
なんとも悲しいことです。
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