こんばんは、たまねぎカメラです。

 

今日はカメラマンとしての話題。

ということで、不動産投資家の皆様は興味ないと思うので、読み飛ばしてもらって構いません。

かなりマニアックなレビューですので。

この文章は、プロカメラマンとしてそれなりに知識がある人向けに書きますので、ご了承ください。

 

 

α9Ⅲの主な特徴は、

 

グローバルシャッター

ストロボ全シャッタースピード同調

プリシャッター

秒速120コマの高速連射

 

ほかの記事を見るとほとんどがゆがみのない写真が撮れるグローバルシャッターについてのレビューが多いですが

 

そもそも、α1 α9Ⅱでもスポーツ写真においてほぼゆがみのない写真が撮影できていたので、α9Ⅲの進化はほとんど感じられません。

 

私がα9Ⅲがすごいと思うところは

 

①ストロボ全シャッタースピード同調

日中シンクロをする場合、今までのカメラはX接点以上のシャッターでストロボ発光はできませんでした。

具体的にはプロ機で1/250程度までです。

それ以上のシャッタースピードでハイスピードシンクロを使えばストロボ同調自体は可能でしたが、ストロボの光量自体が落ちてしまうため、日中シンクロは事実上不可能でした。

 

sony公式で公言していることではありませんが、私がテストした感じだと

ストロボは、1/4000まで光量ほぼ落とすことなく、日中シンクロが可能です。

1/4000以上のシャッタースピードにすると、突然ストロボの光量が落ちてしまい、使い物になりません。

カメラの設定で、ストロボの同調設定を調整することにより、それ以上のシャッタースピードでも光量出すことできるのかもしれませんが、実験していないので、その辺は不明です。

 

1/4000までストロボの光量落とさずに同調することできるとはどのようなことでしょうか。

具体例を出してみます。

 

晴天で日中シンクロを使い集合写真撮影をした時を例にとります。

クリップオンストロボで35mm相当でガイドナンバーは35程度のストロボを1/1フル発行したとします。

 

昔のカメラであればシャッタースピードは1/250までしかストロボ同調しません。

撮影データは

 

SS 1/250

絞り F11

感度 ISO200

ストロボ 1/1(GN35)

 

だったとします。

これがシャッタースピード1/4000で撮影したらどうなるでしょうか?

 

SS 1/4000

絞り F11

感度 ISO 3200

ストロボ 1/16

で、同じ結果を得ることができます。

大型ストロボが不要になります。実際のところ、集合写真撮影でISO3200は高感度すぎるので、データ補正して

 

SS 1/4000

絞り F5.6

感度 ISO 800

ストロボ 1/16

これがベストな設定です。

ストロボの光量少なければ、速射も可能だし、ストロボの電池が減ることもない。オーバーヒートもしない。最強です。

 

4段分ストロボ強く効くわけですからGN35のストロボはGN140相当になります。

GN140のストロボと言ったらミニカム以上です
MINITECHNO

ミニカム不要ですね。

これはすごいです。

 

次の特徴は「プリシャッター」

プリシャッターとは、シャッタを切る直前の映像から記録することができる機能でこの機能を利用することにより

 

シャッターのレリーズタイムラグをゼロにすることができます。

今までのカメラは、シャッターを切ったときと実際に写真が撮れるときに若干の時間差がありましたが、プリレック機能の設定により、レリーズタイムラグゼロが実現でき、思い通りの写真を撮ることができます。

 

最後が、120コマの連射

 

これは不要だと思う方が多いと思いますが、かなり使えます。

私が良く撮影するスポーツは野球・サッカー・バスケットボールなどですが

野球に関しては、120コマの連射を使うことで、ボールの当たる瞬間をかなりの確率でとらえることができます。

プリシャッターと高速連射で、ほぼ瞬間を撮影することができます。

 

サッカー・バスケットボールに関しては、それほど連射速度は必要なく、せいぜい60コマ。

場合によっては、30コマでも十分です。

 

スポーツ写真撮影・日中シンクロをするカメラマンにとっては、まさにゲームチェンジャーになるようなカメラといえます。

 

欠点を一つ言うと、プリレック機能を利用すると、電池の消耗が早いです。

何もしない状態でも、絶えず書き込んでいることを考えると当然と言えば当然の結果だとは思いますが。

 

以上ちょっと長くなりましたが、α9Ⅲのレビューでした。

ほかのレビューとはちょっと切り口が異なります。