前回、「テレビ終わってる」的なトーンになってしまったので、補足をば。

■テレビ視聴率のリサーチ方法

テレビ番組の視聴率のカウントは、(株)ビデオリサーチという調査会社が関東や関西といったブロックごとにサンプル家庭を無作為に抽出し、リアルタイムで見ているチャンネルをカウントしています。
2000年まではニールセンという外資系企業もリサーチしていたようですが、なんと今の日本ではテレビ視聴率リサーチは(株)ビデオリサーチの1社独占でやってるんですね。
地デジのダビング10のカードを独占的に扱うB-CASが問題になっていましたが、日本のテレビ視聴率が1社に頼っているという今の状況もちょっと恐ろしい気もします。

テレビ視聴率のリサーチ方法

2004年に日本テレビのプロデューサーが視聴率の不正操作を行っていたのは記憶に新しいですね。

テレ視聴率買収問題でビデオ・リサーチ、プロデューサーを提訴


■実質的な視聴率はみかけ上の視聴率よりも高いかもしれない


話を戻すと、ビデオに録画して見た人、YouTubeやニコニコ動画のような動画サイトで見た人は含まれていないわけですから、それらのひとたちは潜在的な視聴者といえます。それらの人の視聴率を含めた「実際の視聴率」は名目視聴率よりも高い可能性があり、最近のひとは「テレビを見なくなった」というよりも、「テレビを見る形態が多様化し、リアルタイムで見る人の割合が相対的に低下した」という表現のほうが正確かもしれません。


■ネット上の人気コンテンツも、テレビのコンテンツの二次利用がほとんど

また、ネット上で人気のある動画というのは、J-POPの新曲のPVやアニメなどをパロディ化したものも多く、一次ソースとしてマス媒体のコンテンツを利用しているケースがほとんどといっても過言ではありません。まったく著作権に抵触せずに人気動画を作ることのほうが難しいでしょう。

べジータとブロリーで就職面接マニュアル

こういったマス媒体のコンテンツの二次利用の是非について述べるほどの見識と主張は持ち合わせていないので、僕としてはノーポジションなのですが、ポジションを持って主張されている方々をやや簡単に二極分解すると、以下のような対立になっているように見受けられます。

著作権保護側:
「ネットでコンテンツが無料たれながしされているせいで、売上が落ちた。」
→元々有料で買っていたものを無料にて代替するようになったので、著作者の正当な利益が侵害・逸失されている。

著作権開放型:
「ネットで色んなPVが見られるようになったおかげで、新しいジャンルの音楽も開拓でき、CDもよく買うようになった。」
→無料でさまざまなコンテンツが視聴できることにより、むしろコンテンツ視聴者の幅が広がり、パイの拡大、底上げの経済効果があり、著作者にもメリットがある。

僕としては、個々の著作者レベルでのミクロな視点では前者の主張にも同意できますし、マクロ的・長期的視野においては、後者の意見というのも無視できないように思います。

ともかく、テレビが提供するコンテンツが世の中のコンテンツの中で占める地位は大きいということです。電車男(例が古い)などネット発でもゲリラ的に人気の出るコンテンツはあれど、定期的・安定的に一定の質のコンテンツを配信しつづけるテレビ局にかなうコンテンツディストリビューターというのはいまだいないのではないでしょうか。


■NHK大河ドラマからバラエティまで丸ごと視聴できてしまうサイト

・・・と前置きが長くなってしまいましたが、今日お伝えしたかったのは「これはすごい」サイトを発見したのでご紹介したく。2007年からすでに実は有名だったそうなので、いまさらかよというかたはスルー推奨です。

それはパンドラTVという動画配信サイト。

http://www.pandora.tv/ranking.ptv
これはすごい。

再生時間の長さ、画質はYouTubeやニコニコ動画なんて比較になりません。

「篤姫」
「花ざかりの君たちへSP」
「東のとナイナイ岡村のインド旅」
「アメトーク」
「スマスマ」


といったドラマやバラエティが1時間ごとまるまるアップロードされています。韓国発のサイトだそうですが、今日はじめて知りました。今は韓国側とは資本関係はなくなったみたいですが。

やはり、JASRACが著作権侵害ということで提訴しているそうで、いつまで今の形態でサービスが続けられるかはわからないですね。

JASRACがパンドラTVを提訴--著作権侵害動画の削除要求拒否で