私は若い頃に強迫性障害やPTSDを発症しました。
兄から受けた加害行為が原因です。
被害にあって以来、常に強い警戒心や恐怖心に支配されていました。
過覚醒症状により、苦しみに満ちた日々を過ごしました。
精神異常者扱いをされたくないので、周囲には悟られないように努力していました。
20代後半、疲れ果て人を避けて生活するようになりました。
いくつかの偶然と時間の経過により、少しずつ癒されていきました。
30代半ば頃には、かなり改善していました。
ですが、人の存在を感じると不安が強くなりました。
外出時、人通りが少ない道は不安になります。
人や車に出会うとそれも不安です。
遠方から近づいてくる男がいると、道を変えたり足早に離れます。
自宅にいる時も些細なことで不安を掻き立てられます。
深夜に外で物音がすると侵入者がいるのではないかと気持ちが張り詰めます。
隣家の軒下にあるセンサーライトが点灯するたび不安に襲われます。
これが乳がん治療以前の私です。
タモキシフェンを服用し始めて半年以上経ったある日、大きな変化に気付きました。
つづきです。