26日~28日に、NACS-J(日本自然保護協会)自然観察指導員講習会に参加した。
千葉県の講習会は、昭和の森というところで行われた。
2泊3日で千葉市ユース・ホステルに宿泊し、野外実習と講義を受けた。
講習会では、さまざまな方の観察会に参加することで、私の知らなかった視点で自然を観察することができて、大変勉強になった。
また、台風と重なり、雨の中の野外実習となったため、雨ならではの観察会を体験できて良かった。
雨でも、観察会はできるのだと知った。
最終日は、指導員として、腕章をつけてそれぞれがリーダーとなってミニ観察会をすることになっていた。
私は前日の夜、私に観察会ができるのかとても不安だった。
自分でテーマを決めて、計画書を書かなければならない。
テーマがなかなか決まらず、焦っていた。
講習会の参加者のほとんどはすでに地域や学校で観察会を開くなど、積極的に活動している方が多かった。
私は博物館でのボランティアはやっているが、観察会などで指導したことはなかった。
みんながとても余裕そうに見えた。
何とか少ない植物生理学の知識を引っ張り出して、テーマを決めた。
私の初めての観察会は、“冬に葉っぱを落とす木と落とさない木があるのはなぜか?”をテーマにすることにした。
観察会は、講師の方から指導員の腕章をつけて頂き、
「自然観察指導員の○○です。」
と挨拶してから始めることになっている。
私もそのように挨拶し、初めての観察会を始めた。
身の引き締まる思いだった。
まず2種の木(落葉樹と照葉樹)の一番大きな違いは何か、参加者にたずね、冬に葉っぱを落とす木と落とさない木がある、ということを確認した。
次に、落葉樹と照葉樹の葉っぱに触って頂き、2種の葉っぱの違いを見つけてもらった。
つるつるしているかしていないか、色の濃さの違いなど。
そしてなぜそのような葉っぱなのか、みんなで考えた。
私たち人間も厳しい冬を生きるのは大変だが、木たちもそれぞれ冬を生き抜くために工夫をして、一生懸命生きている・・・。
私が伝えたいこと、参加者のみなさんに伝わっただろうか。
初めての観察会は、何とか無事に終了した。
始めるまではとても不安だったが、とにかく笑顔で、みんなに聞こえるように大きな声で話すよう努めた。
やっているうちに、とても楽しくなって、観察会はあっという間に終わった。
自分が楽しめなきゃ、参加者のみなさんにも楽しんでもらえない。
他の方の観察会は、個性豊かだった。
私は難しく考えすぎていたが、知識がなくてもできる観察会はたくさんあるのだと気づいた。
知識も大切だが、テクニックも必要だと感じた。
今回驚いたことに、全国枠で参加した方に私と同じ出身高校の方が2人もいた。
偶然このような機会に同窓生に出会い、同窓生の活躍を知ることができて嬉しかった。
また、参加者のみなさんは実習に積極的で、驚いた。
講師の方が質問をすると、多くの方が手を挙げる。
さすがだな、と思った。
指導員としてまだ始まったばかり。
講習会終了後すぐに千葉の協議会に入会したので、先輩指導員の指導を受けながら、積極的に活動していきたいと思う。