昨日、大切な人に
病気だと伝えた
ただ、うんうんと
聞いてくれた
とても嬉しかった
病気だと伝えた
ただ、うんうんと
聞いてくれた
ぼくはね
大切な人を亡くしてから
毎日を丁寧に生きるということを
しているよ
そう生きて行く大切さをその人が
教えてくれたと
私に言った
ある人は
ある人は
僕の友人も病気になってさ
その後、喧嘩しちゃって
疎遠になってしまっている
僕は久しぶりに連絡してみようと
思ったよと言葉を詰まらせた
とても嬉しかった
なんのアドバイスも同情もない
その言葉が
だからね、聞いてくれてありがとうと
伝えたんだ
そしたらね
うわっと
感情が溢れて
なんなんだろ
なんで
涙が溢れるんだろって
考えたらね
覚悟を決める時間を過ごしているんだって
気がついたんだ
まるで「さよならの儀式」でも
しているようで
嫌なんだ
「きっと大丈夫」と
根拠のない言葉が返ってくるかもと
イメージして
嫌なやつと思いたいくないんじゃない
死へと向かうのが
やっぱり怖いんだな
認めたくないんだ
あぁ、ちゃんと伝えれば良かったと
思わないように
必然的に与えられた
タイムリミットのような
経過観察までの
時間を
私は大切に使いたい
あなたが
伝えられずにいる言葉はなんですか？