追記~サロマ町からの救済要請を受け、どうぶつ基金 救済活動中です。 | にゃんこ応援団長 

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何が出来るかな。

佐呂間町の犬・牛の多頭飼育崩壊 その後の支援状況です。

 

この犬の飼い主・牛飼いの酪農家さんの思考回路は

多分 多くの酪農家に少なくない確率で存在するのでは・・・。

保護するとか、TNRをしながら見守るとか、そういったことと

まったく違う感覚で動物に接しているのではないかと。

 

犬も牛も、人間のために生きてるのであり・・・。

彼らは感情も愛情も希薄だろうという認識なんでしょうかね。

 

彼らはどんな気持ちでそんな飼い主たちを見ていたんでしょうか。

現実は 過酷で辛いですね。

 

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以下 どうぶつ基金からのメールによります。

 

 

すべての犬の不妊手術、ノミ・ダニ駆除を無償で行っています。

 

約100頭の犬と乳牛は、超過密状態で糞尿まみれの牛舎に詰め込まれています。

乳牛と犬たちのストレスは想像を絶するものがあり、

餌の取り合いや 発情した犬同士のケンカも絶えません。

一度ケンカが始まると集団で一頭の犬をいじめて悲惨な状態が生まれます。

また乳牛へのストレスも尋常ではありません。

犬も牛も動物愛護管理法上では「愛護動物」になります。

※愛護動物は人に飼われている

「哺乳類、鳥類、爬虫類に属する動物」及び飼い主の有無にかかわらない全ての

「牛、馬、豚、めん羊、山羊、犬、猫、いえうさぎ、鶏、いえばと、あひる」

をいいます。

そして愛護動物の虐待は犯罪です。

今回の現場では犬の死骸が複数見つかっています。

◆ 愛護動物をみだりに殺したり傷つけたもの・5年以下の懲役または500万円以下の罰金 

※動物の愛護及び管理に関する法律第44条第1項

また現場はゴミ屋敷で床は糞尿にまみれた状態で飼い主は掃除などしていないし、

給餌も水もまともに与えられていない悲惨な状態でした。

現在は、現地のボランティアさん、犬のM基金さんたちが、支援物資を調達しお世話を続け、
少しづつですが、犬たちは健康を取り戻しているとのことです。

現場をどうぶつ基金理事長とともに確認した北海道オホーツク総合振興局保健環境部の

担当獣医師、佐呂間町職員、地元ボランティアも「虐待」であることと

狂犬病予防法違反であることを確認しています。


 現場では生まれ間もない仔犬を12頭を確認しました。
 

※多くのメディアで報道していただきました。

犬と乳牛の頭数に関しては正確な把握が困難なことと変動があるた
取材日時によってメディアごとに違いが見られます。

どうぶつ基金が把握している頭数は6月25日現在、犬75頭牛14頭です。

・HBC北海道放送ニュース

死んだまま放置の犬も…犬80匹と牛十数頭「多頭飼育崩壊」の牧場 町などが保護に向け活動 北海道佐呂間町

・北海道新聞

犬70匹超、多頭飼育崩壊 北海道・佐呂間の牧場 27日から不妊手術

・北海道ニュースUHB

「100匹以上の犬」牛舎の劣悪環境で飼育 "死んでいる犬" 10匹以上確認…3年前から苦情多数 多頭飼育崩壊で救出作業へ


◆ 愛護動物に対して虐待をおこなったもの

・1年以下の懲役または100万円以下の罰金

 ※動物の愛護及び管理に関する法律第44条第2項
 

どうぶつ基金では、動物愛護法の所管である北海道オホーツク総合振興局に対して

聞き取りを行った結果、以下の事がわかりました。

・佐呂間町役場に、酪農家の敷地から放し飼いの犬が、小学校付近をうろついたり、

 道路に出てきたり、飼い犬を襲ったりしているといった苦情が入っている。どうすればいいのか

 といった相談を受ける。

・2019年12月6日(金)役場の担当者と現場を訪問したが、飼い主は不在であった。

・外から見て、約50頭の犬を確認。

・すべての犬が放し飼いではなかった。

・新しい首輪や鎖をつけている犬を見受けられた。

上記の事から、飼い主が犬を係留する努力が見受けられたため、再訪問(調査)は、

しなかったそうです。役場の担当者に、なにかあれば連絡してくださいと、言い伝えた

ので、その後2023年2月までの3年間、振興局からは指導も告発も行われず放置状態であったことが

確認されました。

北海道オホーツク総合振興局が発覚当初から法に基づいた指導や告発を行っていれば、

事態は最小限に抑えられたと思うと大変残念です。

今後、北海道オホーツク総合振興局は、愛護動物である犬も乳牛も適正に飼養されるよう

指導を行っていただきたく思います。

※動物の愛護及び管理に関する法律第六条 都道府県は、基本指針に即して、

当該都道府県の区域における動物の愛護及び管理に関する施策を推進するための

計画(以下「動物愛護管理推進計画」という。)を定めなければならない。

2 動物愛護管理推進計画には、次の事項を定めるものとする。

一 動物の愛護及び管理に関し実施すべき施策に関する基本的な方針

二 動物の適正な飼養及び保管を図るための施策に関する事項

三 災害時における動物の適正な飼養及び保管を図るための施策に関する事項

四 動物の愛護及び管理に関する施策を実施するために必要な体制の整

(国、関係地方公共団体、民間団体等との連携の確保を含む。)に関する事項

3 動物愛護管理推進計画には、前項各号に掲げる事項のほか、動物の愛護及び管理

に関する普及啓発に関する事項その他動物の愛護及び管理に関する施策を推進するため

に必要な事項を定めるように努めるものとする。

4 都道府県は、動物愛護管理推進計画を定め、又はこれを変更しようとするときは、

あらかじめ、関係市町村の意見を聴かなければならない。 


非常に残念なことですが、狂犬病予防法だけを重んじて、動物愛護法を棚おきにする

自治体を見受けらえれます。

法律に上も下もなく、きっちり職務を果たしていただかなければ、不幸な動物を守られません。

この悲惨な状態を一刻も早く改善するために、まずは不妊手術が必要なのです。

飼い主は現状が動物愛護法違反であるという認識も薄く、反省する様子もありませんので、
現状を変えることを拒んでいましたが、行政や地元のボランティアの根気強い説得に、
ようやく、犬全頭の不妊手術には同意しました。

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 どうぶつ基金は、行政やボランティアさん、獣医さんとともに、細心の注意を払いながら
犬も牛も人も助けるため一斉不妊手術を行います。

「飼い主のいるペットの不妊手術にお金を使うな」

という声も寄せられます。

しかし、この不衛生で劣悪な場所から牛と犬を救うには、

まず不妊手術を行うのが問題解決の第一歩です。

飼い主は社会的に弱い立場の人が多く高額な手術費用は出せません

とにかく、まずは犬たちの全頭不妊手術が必要です。

また、このような非常事態にどうぶつ基金が即決で対応できるのは皆様からの継続した
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危機的な状況において最も被害を被るのは、いつも声なき弱者です。

トンネルの先に光が見えない大変な状況下ではありますが、

どうか、罪なき小さな命にも心を寄せていただき、ご支援をいただければ幸いです。

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