佐賀県知事選挙の結果 | たまき雄一郎ブログ

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佐賀県知事選挙で、自民党・公明党が推薦する候補が敗れた。敗れた前武雄市長はある意味人気者で知名度も抜群だったが敗れた。


安倍政権が進めるJA改革に農業団体が一斉に反発したというのが敗因と報道されているが、それだけではない気がする。


実は、昨年末の衆議院選挙の際、私の選挙区である香川2区には、安倍総理、麻生副総理、谷垣幹事長、石破前幹事長という自民党のトップ4が相手候補の応援に入った。


連合艦隊が押し寄せてきて、私の出身地であるさぬき市を中心に、集中攻撃をしかけられた感じだった。


しかし、私は勝った。


しかも、前回約7000票差だったものを2万1000票差まで広げて勝った。さぬき市でも前回より得票率を上げ、約7割の人が私に投票してくれた。


冷静に分析すれば、これは、私の力というよりも、地方の人々がアベノミクスや安倍総理の言うことそのものに、何か違うものを感じていたためではないかと思っている。


一言で言えば、安倍総理の言葉には、「土のかおり」がしないのだ。


農業改革をして所得を倍増しますと外国で立派な演説を英語でしても、過去最大の米価下落を引き起こしていることを農家は知っている。


農協のあり方について農家の多くは不満を持っているのは事実だが、だからといって、改革の目玉とされている「中央会の廃止」と農家所得の向上がなんら因果関係がないことも多くの農家は知っている。


小泉郵政改革以降はじまった「改革らしきもの」に、農業に全く知識も理解もない都会のメディアや、日経新聞の読者くらいは騙されるかもしれないが、生活のかかっている農家は騙されたりはしない。


安倍総理は、この点を完全に読み間違えている。理論は美しいのだけれど、人間や土地に対するあたたかな愛情が感じられないのだ。


民主党もこの問題に解決策を示さなくてはならない。私は疲弊する地方の期待に応える政治集団として民主党を生まれ変わらせなければ、と思っている。


明日(13日)午後、農林水産委員会で質問に立つ。


西川農林水産大臣と真正面から議論をしたいと思う。