20km圏内の家畜を保護する「ファームアニマル・サンクチュアリ(仮称)構想」について、共通する質問をメール等でいただきましたので、個人的な意見も含まれると思いますが、現時点での考えを申し上げます。
なお、サンクチュアリ構想については、早急に具体化を図るべく、今週中にも有志で検討チームを設けたいと思っています。
(問)学術研究目的について
城島議員の予算委員会での質問に対し、農水大臣は、「学術目的であるならば検討する」という答弁をしましたが、これは学術目的をはじめ、何らかの「公益性があること」を例示されたものだと思っています。
ただ、研究を行う場合であっても、放射線の測定などを行って経過観測することがメインになると思われますので、いわゆる実験動物のように、殺したり傷つけたりすることは想定していないと考えています。
また、仮に「サンクチュアリ」ができた場合、基本的に所有権は、その運営主体に移ることになると思います。農家には賠償スキームの中で補償金の支払いが行われます。
(問)南相馬市の種豚が東大牧場へ移送された件について
南相馬市の種豚が東大附属牧場という研究機関に移送されるという報道がありましたが、移動できることは決定しているものの、まだ、移動は完了していません。最終的な手続きを確認している最中だと聞いています。
なお、東大の牧場から、さらに「サンクチュアリ」に移せるかどうかは、今後、東大と「サンクチュアリ」の間の話し合いになると思われますが、「サンクチュアリ」の具体的中身が何も決まっていない現時点では、何とも申し上げられません。
いずれにしても、「サンクチュアリ」の中身について、具体的な場所や、飼養管理のあり方などについて、早急に詳細を固めていくことが必要だと思っています。
そのためにも、速やかに、検討チームを立ち上げたいと思っています。