活動をしていると感動的な話を聞かされることも多々あります。
先日、ある地元の漁師さんから聞かせていただいたお話を紹介します。
その方、今では、漁業関係の「偉もんさん」になっておられますが、
中学を卒業して直ぐに漁師の世界に飛び込まれまれたそうです。
卒業するときに、担任の先生から、
「高校や大学を出た奴らに絶対に負けるな」
と、新聞に包まれた魚類図鑑をプレゼントされ、その魚類図鑑が、ずっと心の支えになったそうです。
しかし、自分で商売を始めた２３歳のとき、その先生が事故で急死します。
当時、船のエンジンの勉強で専門学校に通っていたとき、電気関係のことでどうしても理解できないところがあって、先生に教えてもらおうと約束した矢先の急死だったそうです。
先生が亡くなられた後、毎年命日には、教え子の皆さんが墓参りに訪れていたそうですが、年々少なくなって、今でも欠かさず墓参りをしているのは一人になってしまったそうです。
墓参りを続けて４０年にもなるそうです。
先生からもらった、あの新聞に包まれた魚類図鑑がなければ、今の自分はなかったとおっしゃっています。
人の人生は、ちょっとした出会いで大きく変わるものだ実感するお話でした。
私も、一つ一つの出会いを大切に、活動を続けていきたいと思います。
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