「猿の惑星 キングダム」(2024)

フレイヤ・アーラン   オーウェン・ティーグ

 

 

人類が退化した300年後の地球では、ウィルスにより知能を持ち、言語を使えるようになった猿が暮らしていた。

ノアは幼馴染ふたりとともに、自分と絆を結ぶ鷲を求めて山頂へでかけ、鷲の卵を得た帰り、最近はほとんど見ることのない、人間の存在に気づく。

 

 

猿の惑星を見たのはまったくの初めて。

 

ノアたちの村や山でのつつましい暮らしが、いいなあと思った。

最低限のことができればよしとする、自然と共存した暮らし。

少ない家族と仲間を信じて、大切にする暮らし。

ささやかな絆と、今ある幸せを大事にする、満ち足りた暮らし。

敵となるゴリラたちも、どこか単純でかわいらしい。

 

一方「人間はあきらめない」ってホントそうだな。

あきらめない、を言い換えると、しつこいし、懲りないし、欲が限りない。

だからこそ進化し続けてきたし、今もこんなに便利な世の中になっている。

そしてまだまだ欲は尽きず、これからもいろんなことを実現しようとするんだろう。

 

欲が高じて地球の終わりが来たとしても、どうにかして生き残った人間は、また同じことを繰り返すんだろう。

 

人間もささやかに暮らすことに幸せを感じられるんだけど、欲を実現できる力があると、それを使わないのは損に感じてしまうのか。

知能の進化も、善し悪しだなあ。