「SPL 狼たちの処刑台」(2018)

ルイス・クー  ウー・ユエ  トニー・ジャー

 

 

香港の警察官、リーは友人に会いに行った娘のウィンチーが行方不明になったと連絡を受けタイに向かう。

パタヤ警察で事件を担当するチュイに頼み捜査に加わり、同僚のタクと共に娘を探す。

 

 

トニーちゃん祭り。

タク役のトニーちゃん、まさか死んでしまうとは、役とは言え見たくない姿。

いつでも不滅でうそみたいに不死身でいてほしい。

 

愛する人はどんなことをしても守りたいと思う。

そのための方法は人により様々。

愛する人が大切すぎて自分の判断が偏り過ぎていることに気づかず、いやうすうす気づいていてもそうするのがベストだと信じて、やってしまうことってある。

 

でもそれは自分から見た正しさに過ぎず、相手の視点からは逆にとんでもないことしてくれたなー!って悲劇にさえなること、ある。

 

愛する人のためにとやったことが、相手を傷つけて苦しめてしまったと気づく時、あまりに深い後悔と悲しみと自分への怒りで息もできなくなる。

リーがウィンチーをようやく見つけた時の、感情がめくるめく様子と、短いようで長い時間と、「おれのせいだ」と口にする胸がつぶれるような苦しみ、もう生きていられない、と決意した瞬間だったろう。