「ログ・ホライズン 2 キャメロットの騎士たち」 橙乃 ままれ

 

 

マリエールの率いるギルド「三日月同盟」のメンバー・セララをススキノの凶悪ギルド「ブリガンティア」から救い出したシロエらは、セララを匿っていたかつてのシロエの師匠・にゃん太とともにアキバに帰り着く。

 

 

このにゃん太が素敵。

「○○ですにゃー」とかわいくしゃべっておきながら、まあまあな年長者で切れ者らしく、シロエとは全幅の信頼で結ばれているのがわかる。

こういう「師匠」って、生きていく上ではぜひ、いてほしい存在だ。

 

ゲームの世界が現実化して約2か月。

異世界召喚、と言えば聞こえはいいが、誰もが英雄になれる自由と希望の場所、などではなく、灰色の牢獄、と初心者プレイヤー・トウヤはとらえる。

 

悲しいかな、現実とそこは似たり寄ったりで、法律のない世界では「力」がありちょっと邪な知恵のあるものが幅を利かせ、何をしてもいい、逆らえば暴力でおさえつける、そんな仕組みができあがってしまうものらしい。

 

平和のため、シロエが少しずつ秩序を整えていく様子が頼もしい。