「リボルバー・リリー」(2023)
綾瀬 はるか 長谷川 博己 羽村 仁成
大正末期、東京の花街の銘酒屋で女将として働く小曽根百合は、ある事件が気になり出かけた先で、陸軍の精鋭部隊に追われる少年・慎太を助ける。
大正時代の街並み、衣装、ヘアにうっとり。
和洋折衷のインテリアってどうしてあんなに素敵なんだろう。
百合は夫にも子にも先立たれ、多くの殺人を犯した過去を持ち、多分いつも死にたい、またはいつ死んでもいいと思っていただろう。
それでも体が覚えた防衛体制や慕ってくれる人々がいるから生きていたけれど、その願いはにじみ出てしまう。
百合を殺そうとする人たちは、その願いが形を持ったものに思えてならない。
でも慎太に出会って、多分、子どもや自分よりも年若い人たちの命を守るということに、自分が今ここにいる意味を感じたのではないだろうか?
多くの人はその希望を持っていると思うが、子を失くした女性である百合だからこそ、誰かを守ることに生きる意味を感じて、生きようと決めたのではないだろうか?
長谷川博己は演劇の中では驚くほど華があるなあ。(CMで見ると嘘みたいに地味だ)