「グーグルマップの社会学 ググられる地図の正体」 松岡 慧祐
グーグルマップによってわたしたちの世界は本当に広がったのか?
社会学者による地図論。
グーグルマップが当たり前になる前
地図と言えば本屋にある折りたたまれた道路地図とか、ゼンリンの住宅地図とか、雑誌のイラストマップだった。(懐かしい)
その後カーナビというものが現れて、車に乗りながら地図を開く必要がなくなった。
PCでネットにつながれるようになると、Mapionで日本地図を見ることもできた。
(懐かしい懐かしい)
ついにPCでグーグルマップが登場し、さらにスマホで見られるようになることで、もはや誰にとってもそこにあるのが当たり前になったのだった。
しかも目的地までナビしてくれるし、もはや人は何を考える必要もなくなってきたが、そうなると「見たいものしか見ない」現象がより強くなり、人の視野は狭まっていく可能性もある。(実際そうなっているように思う)
だからと否定するわけでもなく、いろいろに、さまざまに考えを広げてくれる本だった。