「エスター」(2009)

イザベル・ファーマン  ベラ・ファーミガ

 

 

3人目の死産を経験したケイトとジョンは、養子を迎えるため孤児院を訪れる。そこでひとり絵を描く少女・エスターを引き取ることに決める。

 

 

ファースト・キル後のエスターがまた同じことを繰り返している…

というかそうやって何度も同じことを重ねてきたんだよね…という視点で見ると

とにかくもうどうにかしてここから逃れたいという執念と

自分の願いはかなえられないと知りつつも、でももしかしたらいつか叶うかもしれない、そのためなら何でもする

という底なしの絶望を感じた。

 

ケイトとジョンも自分たちの喪失や心の病の穴埋めは

ほんとうなら自分たちでどうにかするもののはずなのに

かわいそうな子どもを育てることで満たそうとするから

エスターを呼び寄せるようなことになったのでは…?と思ってしまう

 

エドワードとマックスはパパとママに幸せであってほしかっただけなのに

ふたりの今後が気の毒でならない。