笑声の時間へようこそ・・・。
食事はただ単に食べられればよいというものでは
ありませんね。
まず目で見で味わい、
香りを愉しみ
そしてゆっくりと舌で味わっていただく。
そんな風にゆっくりと落ち着いて食事がいただければ
生産者への感謝
料理してくれた方への感謝が一層強く感じられるのではないでしょうか。
今日のランチはそんな雰囲気が堪能できる
素敵なお店へ、大好きな女性をお誘いして行って来ました。
洗練された店内は清潔感溢れ、
調度品も
飾られてあるお花にオーナーの美意識が感じられる
とても居心地のよいラグジュアリーな空間でした。
（ご紹介したいのですが、写真撮影はNGです）
もちろんサービススタッフさんにも教育が行き届いており、
大変礼儀正しく、でも硬すぎず
とても心地よいおもてなしをしていただきました。
実はこのスタッフさん、私とはちょっとしたご縁のある方で
ワタシは彼女がこの厳しいお店で修行を積む様子を
密かに見守っていた一人です。
味も接客も一流を目指しているお店だけに
まだ30代半ばのシェフですが
ご自分にもスタッフにもとても厳しい方のようです。
もうだめ
もう無理かも・・・
そう言いながら何度も挫けそうになっていた彼女でしたが
ワタシはきっと頑張る子だ・・と信じていました。
お店に入って一年以上経ったある日、彼女が
「ようやく自分の接客に少し自信がついてきました。
よろしければ是非お食事にいらして下さい。
ワタシが頑張っている所を見てください！」と
嬉しいメールをくれました。
それからタイミングを見計らっていたところ
ようやく今日、その日がやってきました。
ニコニコ笑顔で、でもちょっぴりはにかんで迎えてくれた彼女。
黒いスーツに白い手袋をはめて
きりりと、でもにこやかにサービスをしてくれました。
ワタシの話し方レッスンを受けてくれたこともある彼女。
きっとお料理の説明の時などは緊張していたと思うのですが
とても歯切れよく丁寧に説明してくれました。
彼女のプロとしての心意気を感じて頼もしかった！
大きな壁を乗り越えたんだなぁ・・・。
1人岡山で暮らす彼女、
孤独感もある中で、自分に負けずにここまでよく頑張ったなぁと
感無量でした。
何でも一流になるためには
人の何倍、いや何十倍もの努力が必要。
彼女もきっとまだまだ発展途上ですが
目の前に最初に訪れた高い壁を乗り越えたことだけは確か。
ここからまた次のステージに向かって行くんですね・・・。
若い彼女の輝く未来を心から応援しながら
また必ずこのお店に大切な方をお連れしたいと思います。
地元の食材にこだわり、
生産農家へ直接仕入れに出向かれているオーナーシェフ。
生産者の思いを、料理を通して伝えたいのだそうです。
そんなシェフの思いや人柄を表すかのような素晴らしいお料理でした。
素材の持ち味が十二分に生かされた、繊細で見事なお味。
有名な牧場のチーズ、
イタリアから直接仕入れている自慢のオリーブオイル
それをつけていただくお店で焼いたパン・・・
一皿一皿に愛情が感じられて本当に大満足でした。
忙しい中、お店の外まで見送って下さったシェフと彼女。
その優しい笑顔とおもてなしの心・・・忘れられない時間となりました。
ありがとう！
そしてこれからも頑張ってね、Sちゃん。
