■2万1000年前に人類がアメリカ大陸にいたことが、巨大アルマジロの解体処理で明らかに | タマちゃんの暇つぶし

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カラパイア:2万1000年前に人類がアメリカ大陸にいたことが、巨大アルマジロの解体処理で明らかに 2024年07月22日より転載します。
 
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https://karapaia.com/archives/52333427.html
 
絶滅した巨大アルマジロの解体が南米に人類がいた証拠に
image credit:Patricia Curcio / WIKI commons(CC BY-SA 3.0)

 アルゼンチンの川岸で発掘された巨大アルマジロの化石には、アメリカ大陸にはすでに2万1000年前に人類が存在していただろうことを伝える痕跡が残されていた。

 そのアルマジロは、重さ2トンもあった、グリプトドン亜科、ネオスクレロカリプタス属(Neosclerocalyptus)の仲間だ。

 化石だけでも素晴らしいものだが、なんとそこにには人間がその肉を解体処理したときについた切り傷がついていたのである。つまり当時の人類は、この巨大アルマジロを食べていたのだ。

 この発見は、アメリカ大陸にはこれまでの定説より5000年も早く人類が到達していたことを裏付ける新たな証拠のひとつになるという。
 

2万1000年前に、巨大アルマジロを解体して食べていた痕跡


 巨大アルマジロ、グリプトドンの仲間、ネオスクレロカリプタスの化石は、2016年にラ・プラタ国立大学チームによって、ブエノスアイレス州メルロのレコンキスタ川沿いで発掘された。

 発掘されたのは骨盤帯の大きなプレート・尾椎・尾管(caudal tube)といった部分だ。これらを完全な骨格と同じように並べてみたところ、そこに残されていた傷跡が動物の歯によってつくものとは違うだろうことが明らかになったのだ。

 驚いたことに、それと一致する傷跡は、狩猟採集民が原始的な石器を使って死体から肉を取り出すときのものと同じだった。
 
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化石についた石器の傷跡が、2万年前にアメリカ大陸に人類がいたことを物語る / image credit:UNLP

 さらに放射性炭素年代測定などによって、骨と骨が残されていた川岸の堆積物の年代も分析されている。

 ネオスクレロカリプタスの化石が発見されたのは、川沿いの渓谷の底の一番古い層からだ。

 そして、この地域で行われた過去の地質学的研究と今回の分析結果を照らし合わせるなら、化石は今からおよそ2万1000年前の、更新世最終氷期極大期のものだと考えられた。


巨大アルマジロを解体処理する当時の狩猟採集民の3Dイメージ/Damian Voglino/UNLP
 

定説よりも5000年前に人類がアメリカ大陸で暮らしていた可能性

 こうしたことから言えるのは、大昔アメリカ大陸に暮らしていたこのネオスクレロカリプタスが、2万1000年前に人類によって解体処理されたということだ。

 つまり、これまで人類がこの大陸にやってきたとされてきた時期の5000年前に、すでに人類がそこに存在したことを告げているのだ。
 
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ネオスクレロカリプタスの骨格図。化石標本に見られる人類が石器を使って切断した骨格は水色で示されている/ image credit:Del Papa et al., 2024, PLOS ONE ( CC-BY 4.0 )

 これまでの説では、人類がアメリカ大陸に到達したのは1万6000年前のこととされてきたが、最近ではそれよりももっと前から彼らがそこにいたらしい痕跡が発見されつつある。

 こうした痕跡は、これまでなら例外的なもので、どのようにして起こったのかは不明であるとされることが多かった。

 だが近年では、最も権威ある学術誌に掲載される研究の中にも、アメリカ大陸最初の人類は2万~3万年前と推測するものが増えてきているのだそうだ。

 この研究は『PLOS One』(2024年7月17日付)に掲載された。

References:Cientificos de la UNLP descubren el registro de presencia humana mas antiguo de Sudamerica ≫ UNLP / Ancient giant armadillo bones reveal oldest human life in America / Evidence for butchery of giant armadillo-like mammals in Argentina 21,000 years ago / written by hiroching / edited by / parumo




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