カラパイア:悪魔に憑依されたとされる修道女が17世紀に書いた謎の手紙が解読される 2024年07月06日より転載します。
貼り付け開始、
https://karapaia.com/archives/52333006.html
![00](https://livedoor.blogimg.jp/karapaia_zaeega/imgs/7/5/75d2f01a.jpg)
17世紀、実在した修道女が書いた謎の暗号文「悪魔からの手紙」が解読されたそうだ。
問題の手紙は1676年、イタリアのシチリア州アグリジェント県のパルマ・ディ・モンテキアーロ修道院で、修道女マリア・クロシフィッサ・デッラ・コンチェツィオーネによって書かれたものだ。
それは誰にも読めない文字で綴られており、悪魔が彼女に憑依し、彼女の手を動かし無理やり書かされたものだと伝えられている。
15歳の時に再洗礼を受け、ベネディクト会(カトリック教会最古の修道会)の修道院に入った。
言い伝えによると、1676年8月11日の朝、当時31歳だったマリアが床に倒れているのが発見された。
その手や顔はインクまみれになっており、解読不明の謎めいた手紙を持っていた。
彼女は仲間の修道女たちに、この手紙が悪魔に乗り移られ、無理やり書かれたもので、自分を神から遠ざけ悪へと導く試みだと打ち明けた。
手紙は見たこともない文字で書かれており、誰も読むことができなかった。
仲間の修道女たちは彼女たちはその話を信じ、それを修道院に展示し続けてきた。
悪魔が憑依して書いたと言われる手紙
イタリヤの研究チームが解読に成功 この手紙は、支離滅裂な文字が14行だけ書かれたもので、これまで何世紀にもわたり多くの者が解読を試みたが、失敗に終わった。
2017年、この手紙の解読に成功したのは、イタリア・シチリアにあるルドゥム科学センターのチームだ。
「歴史的な文献の解読に取り組む際、筆者を無視することはできない。私たちはこの修道女についてできるだけ多くのことを知る必要があった」と、ルドゥム研究所所長のダニエレ・アバテ氏は語った。
シスター・マリアは語学が非常に得意だったことで知られていたため、研究チームは手紙の文章は彼女が学んできた文字をいろいろ混ぜて発明した言語だと仮説を立てた。
修道女、マリア・クロシフィッサ・デッラ・コンチェツィオーネ
研究チームは、暗号解読ソフトにラテン語、古代ルーン文字風ギリシャ語、現代ギリシャ語、果ては中東で暮らすヤジディ人の言語などを教え、解読を試みた。
さらに手紙に繰り返し出現する音節と記号を分析し、より精密な解読アルゴリズムを開発した。
こうして各言語の文字と手紙の文字を比較しつつ似たものを特定していくと、次第にその内容が明らかになってきた。
修道女マリアがいたパルマ・ディ・モンテキアーロ修道院
例えば、聖なる三位一体を「無用の重荷」と表現しており、「神は人間を自由にできると考えているが、この制度は誰のためにも機能しない。スティクスだけがそれを実現できると確信している」といったことが書かれている。
ステュクスとは、ギリシア神話における三途の川のようなもの、あるいはそれを神格化した女神のことだ。
だが、あまりまとまりがなく、悪魔憑きというよりも、最近の学説で提唱されているように、彼女が統合失調症や双極性障害だった可能性を匂わせている。
「彼女は毎晩、悪魔と戦い、叫び声を上げていた」と歴史記録にはある。修道院では、この手紙は彼女が「数え切れないほどの悪霊との戦いの産物である」と信じていたようだ。
この研究結果はまだ査読付き科学雑誌には掲載されていない。今後新たな発見があるかもしれない。
References:Satan's Enigma: 'Possessed' Nun's 17th-Century Letter Deciphered | Live Science / news.com / / written by hiroching / edited by / parumo
2018年09月13日 の記事を編集して再掲載してお届けします。
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貼り付け終わり、
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17世紀、実在した修道女が書いた謎の暗号文「悪魔からの手紙」が解読されたそうだ。
問題の手紙は1676年、イタリアのシチリア州アグリジェント県のパルマ・ディ・モンテキアーロ修道院で、修道女マリア・クロシフィッサ・デッラ・コンチェツィオーネによって書かれたものだ。
それは誰にも読めない文字で綴られており、悪魔が彼女に憑依し、彼女の手を動かし無理やり書かされたものだと伝えられている。
悪魔に乗り移られた修道女が書いたとされる手紙
マリア・クロシフィッサ・デッラ・コンチェツィオーネは1645年生まれで、本名をイザベッラ・トマジという。15歳の時に再洗礼を受け、ベネディクト会(カトリック教会最古の修道会)の修道院に入った。
言い伝えによると、1676年8月11日の朝、当時31歳だったマリアが床に倒れているのが発見された。
その手や顔はインクまみれになっており、解読不明の謎めいた手紙を持っていた。
彼女は仲間の修道女たちに、この手紙が悪魔に乗り移られ、無理やり書かれたもので、自分を神から遠ざけ悪へと導く試みだと打ち明けた。
手紙は見たこともない文字で書かれており、誰も読むことができなかった。
仲間の修道女たちは彼女たちはその話を信じ、それを修道院に展示し続けてきた。
![2_e0](https://livedoor.blogimg.jp/karapaia_zaeega/imgs/2/5/25e9d8b1.jpg)
イタリヤの研究チームが解読に成功 この手紙は、支離滅裂な文字が14行だけ書かれたもので、これまで何世紀にもわたり多くの者が解読を試みたが、失敗に終わった。
2017年、この手紙の解読に成功したのは、イタリア・シチリアにあるルドゥム科学センターのチームだ。
「歴史的な文献の解読に取り組む際、筆者を無視することはできない。私たちはこの修道女についてできるだけ多くのことを知る必要があった」と、ルドゥム研究所所長のダニエレ・アバテ氏は語った。
シスター・マリアは語学が非常に得意だったことで知られていたため、研究チームは手紙の文章は彼女が学んできた文字をいろいろ混ぜて発明した言語だと仮説を立てた。
![11_e](https://livedoor.blogimg.jp/karapaia_zaeega/imgs/f/4/f4f1ffd5.jpg)
研究チームは、暗号解読ソフトにラテン語、古代ルーン文字風ギリシャ語、現代ギリシャ語、果ては中東で暮らすヤジディ人の言語などを教え、解読を試みた。
さらに手紙に繰り返し出現する音節と記号を分析し、より精密な解読アルゴリズムを開発した。
こうして各言語の文字と手紙の文字を比較しつつ似たものを特定していくと、次第にその内容が明らかになってきた。
![1_e0](https://livedoor.blogimg.jp/karapaia_zaeega/imgs/c/8/c8af1534.jpg)
その内容は?
わずか14行の手紙は、確かに悪魔からのものらしい内容で、人間と神と悪魔との関係について論じられていた。例えば、聖なる三位一体を「無用の重荷」と表現しており、「神は人間を自由にできると考えているが、この制度は誰のためにも機能しない。スティクスだけがそれを実現できると確信している」といったことが書かれている。
ステュクスとは、ギリシア神話における三途の川のようなもの、あるいはそれを神格化した女神のことだ。
だが、あまりまとまりがなく、悪魔憑きというよりも、最近の学説で提唱されているように、彼女が統合失調症や双極性障害だった可能性を匂わせている。
「彼女は毎晩、悪魔と戦い、叫び声を上げていた」と歴史記録にはある。修道院では、この手紙は彼女が「数え切れないほどの悪霊との戦いの産物である」と信じていたようだ。
この研究結果はまだ査読付き科学雑誌には掲載されていない。今後新たな発見があるかもしれない。
References:Satan's Enigma: 'Possessed' Nun's 17th-Century Letter Deciphered | Live Science / news.com / / written by hiroching / edited by / parumo
2018年09月13日 の記事を編集して再掲載してお届けします。
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