■目には目を、核には核を。徹底的にプーチンを潰しにかかる欧州 | タマちゃんの暇つぶし

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MAG2 NEWS:目には目を、核には核を。徹底的にプーチンを潰しにかかる欧州「ロシア恐怖症」の深刻度2024.06.10より転載します。
 
貼り付け開始、

https://www.mag2.com/p/news/601002
 
Meeting,Of,Russian,President,Vladimir,Putin.,Russian,Flag,In,The
 

これまで事あるごとに「核の威嚇」を繰り返してきたプーチン大統領。しかし6月7日に突如、「ウクライナで核を使う必要はない」との見解を示したことが大きく報じられています。なぜプーチン氏はこのような発言をするに至ったのでしょうか。今回のメルマガ『国際戦略コラム有料版』では日本国際戦略問題研究所長の津田慶治さんが、「プーチン翻意」の真相を解説。さらにウクライナ戦争の最新の戦況を詳しく紹介しています。

※本記事のタイトルはMAG2NEWS編集部によるものです/原題:ロシア領内攻撃で核エスカレーションが起きている

ロシア領内攻撃で核エスカレーションが起きている

ウクライナ戦争で、ウ軍は欧米兵器によるロシア領内攻撃を行ったが、プーチンは核の脅しを強めている。今後を検討する。

ロ軍は、ハルキウ国境を超えて攻撃してきたことで、欧米諸国はウ軍へ供与した兵器でのロシア領内への攻撃を容認し、その攻撃で、ロ軍はこの方面での損害が大きくなり、特に補給トラックのHIMARS爆撃で補給ができなくなった。

このため、攻撃の重点を再度、ドネツク市北側のオチェレティネ周辺に移したようである。

米国も、ハルキウ州、スームィ州やチェルニーヒウ州の国境付近へのロ軍軍事目標への攻撃を容認したが、ATACMSの使用を許可せずに米武器での攻撃を細かく指示してくる。ロシアの核攻撃を恐れていて、エスカレーションを高めないようにしている。

これに反して、マクロン仏大統領は、ロシアの核攻撃に対してウ軍の核反撃を行う準備をするようだ。「ミラージュ2000-5提供のための訓練が数日以内に始まる」と言及したが、スェーデンのグリペン戦闘機の供与をやめた理由は、F-16の訓練を優先するとしたが、実は核反撃を想定して、ミラージ2000-5の訓練を優先することであったようだ。

F-16訓練の人数が米国は16人に絞っているので、ウクライナは、米国で訓練を開始できるパイロットが30人いるというが、また、2年程度で供与される90機のF-16もパイロット不足で稼働できないし、米国は戦術核供与をしないので、ロシアの戦術核攻撃を受けた時の核反撃ができない。

フランスには、ミラージュ2000Nが核搭載可能であり、ウクライナがもし戦術核での攻撃を受けた時には、フランスはミラージュ2000Nと戦術核の供与をして、報復攻撃を可能にするようである。

このことで、ロシアの戦術核攻撃に対応することで、ウクライナへの核使用の抑止力を効かそうとしているようであるが、徐々に核使用のレベルが低くなってきたように見える。

このフランスの対応とは違い、トランプ氏最側近によれば、ウクライナが領土を奪還することは不可能なので、これ以上領土を奪われないように武器支援はするが、ロシアとの和平交渉を受け入れることを条件とする。和平が実現すれば、ロシアと欧州を和解させ、G8にも復帰させ、中ロを離間させる。中国こそが最大の敵と見ている。

というように、トランプ政権では、ロシアより中国を敵対視するようである。EUは、中国よりロシアが怖いので、ロシアを徹底的につぶす方向であり、核には核という対応を推し進めることになる。トランプ氏は、ハンガリーやチェコ、ポーランド、バルト3国の人々のロシア恐怖症を理解していない。このため、米欧の戦略の差が出ている。

しかし、ウクライナ最大のドニプロ水力発電所がロシア軍の攻撃を受け、発電能力を失うなど、ロ軍の電力インフラ攻撃で、ウクライナから30GW相当の発電能力がなくなっている。このため、キーウでの停電時間が20時間という事態になっている。ほぼ、原子力発電所の電力しかない状態である。

この電力量であると、ドローンなどの兵器製造でも支障が出ているはずであり、ロ軍からの領土奪還でも大きな支障になることが確実である。その意味では、トランプ陣営の言うこともわかる。

次ページ:キューバへ向け出港した原潜を含む4隻のロシア海軍艦船

しかし、戦術核兵器が使用されると、途端に状況が変化することになる。

5日、サンクトペテルブルクで各国の通信社幹部らとの会見で、プーチンは、ロシア国内を攻撃できる兵器をウクライナに供与する国があれば、その国と敵対する国や地域にロシアも兵器を供給することを「検討している」と述べた。また、ウクライナに兵器を供与した国の「重要目標がロシア製兵器で攻撃される可能性がある」と警告した。

事実、原潜含むロシア海軍艦船4隻がキューバへ向かっている。

このような脅しで、欧米に対ウクライナ軍事支援の停止やロシア国内攻撃の許可の取り消しを迫った形だ。プーチンはまた、欧米が兵器供与を停止すればウクライナでの戦闘は2~3カ月で停止すると主張した。

ロシアが行き詰っていることが、この会見で見て取れる。ロ軍でも装甲車両が足りないので、ロシアの兵器とは核兵器しかない。核の脅しであるが、その脅しで、欧州は新たな行動に出るので、核のエスカレーションが起きていることになる。

しかし、ウクライナに核反撃のために、ミラージュ2000-5の提供をフランスが発表したら、プーチンは7日、ウクライナ情勢について、通常兵器による戦闘で勝利を得られるとの見通しを示した上で「核兵器を使うような状況でなく、その必要もない」と述べ、核の脅しを止めた。ウクライナの核反撃は抑止力を発揮したことになる。

この時、プーチンは、月平均2万人が死傷しているとほのめかした。開戦から27ヶ月であるから、54万人の死傷者がいることになり、英国が発表する死傷者50万人を裏付けたことになる。

ウ軍発表のロ軍戦死者数は51万人であるから、約1/3の規模ではあるが、それでも大きい。

北東方面

ハルキウのリプツイ、ボウチャンシクにロ軍は攻撃しているが、ウ軍に撃退され、ウ軍が反撃に出て、フリボケ市内に突入して、市の半分を奪還、ボウチャンシクでも市街に川を越えて反撃して、北側の一部を奪還した。ロシア国内の補給線をHIMARSで破壊されて、補給自体ができなくなっている。

クピャンスク・スバトバ・クレミンナ・リシチャンスク方面

ロ軍は、クピャンスクのシニキウカとペトロパブリカ、ステポバ・ノボセリウカ、スバトバのステルマヒウカ、チェネシチナ、クレミンナのネウシケ、リチャンスクのセレブリャンシケの森、ビロホリウカ、ロズドリウカ、ビーイムカ、ベルフニオカムヤンシケを攻撃したが、ウ軍に撃退されている。

バフムト方面

ロ軍は、チャシウ・ヤールへの攻撃で大損害を出したが、東側のカナル地区の工場に取り付くことができた。イバニウシケの掃討を優先して、ウ軍を追い出したが、この掃討作戦で2ヶ月を要した。

クリシチーイウカへの攻撃で市内の半分を占領したが、市内の高台のウ軍は頑強に抵抗している。アンドリーイウカに攻撃したが、ウ軍に撃退されている。

ドネツク市北側方面

ロ軍は、ノボオレクサンドリウカで市街に侵入して市街戦が始まったが、それ以上には前進できないでいる。アルハンヘリシケのウ軍要塞からウ軍が撤退して、アルハンヘリシケをロ軍は占領して、カリノベに、そこから攻撃し始めた。

プロフレス、イエウヘリウカ、ソキル、ノボボクロカを攻撃したが、ウ軍に撃退されている。しかし、ソキルの手前のソロビョーベ一帯からウ軍が撤退したのでロ軍が支配した。

ノボセリウカ・ペルシャにも、ロ軍は航空支援を受け激しい攻撃をしたが、撃退されている。

ウマンシケ全体をロ軍が占領して、北に攻撃したが、ウ軍に撃退された。

この地域に、ロ軍は大攻勢をかけている。人海戦術であり、分隊か小隊規模で昼夜の波状攻撃をして、ウ軍将兵も疲労がたまり、苦戦状態ではある。ロ軍の損害は非常に大きいが、ここしか前進できていない。

しかし、小隊規模での攻撃しかできないので、弾薬が前線に届いているので、ほとんどを撃退している。ロ軍は昼夜の波状攻撃で、ウ軍を疲労困憊させて、突破しようとしている。装甲車もなくなっているようで、歩兵突撃である。

次ページ:黒海やアゾフ海の奥に退避した黒海艦隊の主力

ドネツク市南側方面

ロ軍は、クラスノホリウカ、ヘオルヒイウカに攻撃を行っている。クラスノホリウカでは、ロ軍は東と南から攻撃しているが、ウ軍は撃退している。ヘオルヒイウカでもロ軍攻撃をウ軍が撃退している。

ベリカノボシルカ軸

ロ軍は、ウロジャイネに攻撃したが、ウ軍に撃退されている。

ヘルソン州

ロ軍は、クリンキのウ軍橋頭保に、2回攻撃しているが、撃退されている。ウ軍は攻撃の足場を確保している。

その他

ロストフ地域、ノヴォシャフチンスクの製油所をドローン攻撃し、火災発生しているし、ノヴォシビルスクでは、燃料および潤滑油材料を保管している倉庫にドローン攻撃して、炎上している。

ウ軍は、ロシア領内の石油施設を攻撃して、ガソリンの供給を阻止して、装甲部隊の攻撃ができないようにしている。

ルハンシク州のロ軍基地をATACMSで攻撃し、多数の死傷者を出している。

クラスノダール州のチムリュク地区の変電所をドローン攻撃で、変電所を損傷させた。

クリミアでは、ケルチの西50kmにあるロ軍レーダーサイトをドローン攻撃で損傷させている。徐々にクリミア大橋周辺の防空システムがなくなっている。

また6月6日には、クリミア大橋の近くで、プロジェクト498「サターン」または「プロテウス」のロ軍強襲タグボートを水上ドローン攻撃し、沈没させた。このため、水上ドローンの脅威が迫るノボロシスクからも黒海艦隊の主力が消え、黒海やアゾフ海の奥に退避したようである。

ロ軍の戦略爆撃機TU-22M3およびMIG-31Kが配備されているモズドク空軍基地をドローン攻撃したが、被害状況は不明。ウクライナ前線からは800km程度離れている。

さあ、どうなりますか?

(『国際戦略コラム有料版』2024年6月10日号より一部抜粋、続きはご登録の上お楽しみください。初月無料です)

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貼り付け終わり、



ウクライナに3000人の日本人傭兵
2023-04-04
http://iiyama16.blog.fc2.com/blog-entry-10865.html
岸田首相がゼレンスキーと会って約束したのは、7300億円の資金援助だけでなく、3000人の自衛隊員派遣だった・・・ウクライナの偵察兵が白旗を挙げて降伏し、傭兵の隠れ場をロシア軍に教えたため、既に数百名が戦死したという~日本では報道されず、誰も知ることのない日本人傭兵の戦死だが、英国や中国の報道機関が惨状を伝えてい・・・