■ワンニャンのSOS 「狂犬病ワクチン」接種義務を猶予できるケースは? | タマちゃんの暇つぶし

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日刊ゲンダイDIGITAL:ワンニャンのSOS「狂犬病ワクチン」接種義務を猶予できるケースは? 体調や性格に合わせた対応も必要 公開日:2024/02/23 06:00より転載します。
 
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https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/336570

 こじれた皮膚炎の治療がうまくいかず、転院されたワンちゃんの飼い主さんが症状のほかにもいくつか質問されました。その中に狂犬病ワクチンに関するものもあって、「狂犬病ワクチンは、やっぱり接種しないとダメですよね?」とおっしゃったのです。狂犬病を起こすウイルスに犬やヒトなど哺乳類が感染して発症すると、ほぼ100%亡くなります。

 とても怖い病気ですから、狂犬病予防法で飼い主さんには、犬の保健所登録と1年に1回のワクチン接種が義務づけられています。未登録、未接種の四国犬が子供などに噛みつく事件の報道で、転院された方もワクチン未接種が気になったのでしょう。

 今回のワンちゃんは病院が苦手で、処置をすると私や助手に噛みつこうとする性格。元の獣医師さんは「接種せよ」の一点張りのようですが、いろいろな事情が重なって接種を避けるようになったようです。

 実は、このワンちゃんはかつてワクチン接種後に体調が急変。救急病院で「ワクチン接種によるアナフィラキシーショックの可能性が高い」ことを告げられていました。この後遺症に加え、今回のような性格だと、飼い主さんは集団接種会場などでのトラブルを避けるため、自己判断で接種を避けることが少なからずあります。

 一度アナフィラキシーを起こすと、次の接種ではさらに過剰な反応が引き起こされるリスクが高い。最悪、ショック死もあり、このことも聞いていたそうですから、飼い主さんの気持ちも分からなくはありません。私見ながら集団接種が各地で行われる4月に免疫異常に関連する病気が相次ぐのは、ワクチン接種の影響があると思っています。

■「狂犬病予防注射猶予届」を発行

 法律上、ワクチン接種を拒否することはよくありませんが、獣医師がかかりつけのワンちゃんについてワクチン接種による危険が生じると認められる場合は、「狂犬病予防注射猶予届」を発行して保健所に猶予をお願いすることも可能です。

 当院では、ワクチン接種のときに必ずステロイド剤を同時に推奨量接種しています。ステロイド剤は、免疫反応を緩やかにする効能があり、重篤な副反応の発現が抑えられていると認識していますが、それでも体調を崩すワンちゃんには、翌年度以降の接種は危険と判断し、猶予届を発行することもあるのです。

 また、高齢で寝たきりに近い、慢性疾患で治療中などのケースも、副反応リスクの高さから猶予届の対象になります。

 いずれの場合も、接種していないことは重い事実で、それぞれが狂犬病の心配がないことを獣医師の責任で担保しなければいけません。ですから、性格的に噛みやすい気質のワンちゃんは、副反応のリスクより接種の必要性を説明すると思います。

 当院では、気質の荒い中型犬は、私もスタッフも危なくて触れないので、飼い主さんにドア越しにリードを引っ張ってもらい、お尻に注射しています。狂犬病は怖い病気ですが、そのワクチン接種についてはそれぞれの体調や性格に合わせた対応が必要でしょう。

(カーター動物病院・片岡重明院長)
 
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*狂犬病を起こすウイルスは存在しません。ので、狂犬病ワクチンは無用です。が、日本はワクチン商売をやっている関係上、接種を義務化しています。法と戦うのは面倒なので、こうした獣医さんの協力を得て上手く回避しませう!