■14〜19世紀の「小氷期」の原因となった平安雅期の一時的温暖化 | タマちゃんの暇つぶし

タマちゃんの暇つぶし

直ぐに消されるので、メインはこちらです→ http://1tamachan.blog31.fc2.com/ 

14〜19世紀の「小氷期」の原因となった平安雅期の一時的温暖化 <newsNueq-3548>2021/12/29 9:15より転載します。

貼り付け開始、

ナゾロジー
 一時的な温暖化が13世紀末の「 小氷期 」に関わっていた
 -----------------------------------------------------------
 https://nazology.net/archives/102258
 2021.12.25

 実は13世紀末から19世紀にかけて、
 地球は小氷期と呼ばれる過去1万年間でもっとも寒い期間の1つでした。

 ※ 添付画像「 AD600~1990年:平均気温変動グラフ 」
温暖化2

 この小氷期がなぜ発生したかについては、
 未解決の問題であり決定的な原因は明らかとなっていません。

 しかし、マサチューセッツ大学の新しい研究は、
 意外なことに小氷期が始まる直前に非常に温暖な時期があり、
 それが小氷期を起こすきっかけになっていたと報告しているのです。

 研究の詳細は、『 Science Advances 』に掲載されています。

 Science Advances
 Little Ice Age abruptly triggered by
 intrusion of Atlantic waters into the Nordic Seas
 ノルディック海への大西洋海水の侵入によって突然引き起こされた小氷期
 -----------------------------------------------------------------------
 https://www.science.org/doi/10.1126/sciadv.abi8230
 15 Dec 2021


 ■ 14世紀に始まった地球の小氷期

 氷河時代を定義する研究は、主に雪氷学という分野が行っていますが、
 それによると氷河時代は北半球と南半球に
 巨大な氷床が存在している時代と定義されています。

 現代は、南極やグリーンランドに巨大な氷床があり、
 この定義に当てはまるため地球の歴史の中では氷期にあたるのです。

 氷期の中でも、現代は氷期と氷期の間にある間氷期と呼ばれる
 比較的温暖な時期にあたります。

 しかし、そんな中でも急激に寒冷化が進む時期が存在します。
 そして、過去1万年間の中でも非常に寒さが厳しかった
 「 小氷期 」と呼ばれる時代が、ほんの600年前から100年前という、
 つい最近起こっていたのです。

 それ13世紀末から19世紀にかけて続いていたと考えられています。

 この期間、人類は非常に厳しい寒さのために、
 作物の不作や漁が行えないなどの飢饉や、パンデミックに遭い、
 何百万人もの人々が悲惨な死を遂げたとされています。

 ※ 1274年元寇、この時の執権は第8代:北条時宗。
   第3代( 1224-42 ):泰時の時、寒冷化による飢饉が発生。
   チンギス・ハーン( 1162-1227 )の時代、
   温暖化でユーラシアステップを駆け巡って欧州にまで侵入。
   孫のフビライの時代には寒冷化で困窮し、南下して中国を占領した。
   1346年、難攻不落のクリミア城を落としあぐねた
   モンゴル軍が自国兵士のペスト死亡者を城に投げ込んだことから、
   脱出したカザール人( アシュケナジー・ユダヤ )から欧州にペストが蔓延、

  「 我が世の春 」を謳歌した藤原道長は、966-1028。


 こうした状況は、絵画の中にも現れています。
 16世紀の絵画には一面雪に覆われ、
 凍結した川や池でアイススケートを楽しむ人々の姿が描かれています。

  ピーテル・ブリューゲル作「 雪中の狩人 」1565年
https://nazology.net/wp-content/uploads/2021/12/1280px-Pieter_Bruegel_d._A._106b-837x600.jpg
  https://nazology.net/wp-content/uploads/2021/12/1280px-Pieter_Bruegel_d._A._106b-837x600.jpg

 現代の感覚で言えば、いくら凍結しているとはいえ、
 池でアイススケートをしたり、凍結した川を歩いて渡るのは危険な感じがします。

 しかし、14世紀から20世紀にかけては、寒冷化が進んでいたため、
 冬は川が完全に凍結した状態の場所が多くありました。

 ※ 諏訪湖の御神渡りは平成年間( 1998~2019 )は、ほぼ発生しなかった。

   朝日新聞
   屈斜路湖の「 御神渡り 」。
   高さは1.3メートルある = 1986年2月、

https://www.asahicom.jp/articles/images/AS20211227002920_comm.jpg
   https://www.asahicom.jp/articles/images/AS20211227002920_comm.jpg
   北海道教育大名誉教授:東海林明雄さん提供
   諏訪湖の御神渡りの高さは、5~10cm位?

 18世紀のアメリカでも、ニューヨーク湾が完全に凍結し、
 マンハッタンから南にあるスタテンアイランドまで
 凍った海の上を歩いて渡ることさえ可能だったといいます。

  マンハッタンとスタテンアイランドの位置関係
https://nazology.net/wp-content/uploads/2021/12/Staten-Island-724x600.jpg
  https://nazology.net/wp-content/uploads/2021/12/Staten-Island-724x600.jpg


 では、なぜ地球はそれほど寒い気候に変化したのでしょう?
 そのメカニズムは、ずっと未解決の疑問となっていました。

 ただ、この小氷期が始まるすぐ前は、
 地球は温暖な気候にあり、「 中世の温暖期 」とも呼ばれていたのです。

 今回の論文の主執筆者であるマサチューセッツ大学の
 フランソワ・ラポワント(Francois Lapointe)氏と
 レイモンド・ブラッドリー(Raymond Bradley)氏は、
 北大西洋海面水温の3000年間の遷移を慎重に調査し、
 2020年に米国科学アカデミー紀要( PNAS )に発表しています。

  大西洋16ヶ所の調査地点MAP
https://www.science.org/cms/10.1126/sciadv.abi8230/asset/c929f47f-d2d3-4c58-bf47-8b27f65fba42/assets/images/large/sciadv.abi8230-f1.jpg
  https://www.science.org/cms/10.1126/sciadv.abi8230/asset/c929f47f-d2d3-4c58-bf47-8b27f65fba42/assets/images/large/sciadv.abi8230-f1.jpg

 このとき彼らは1300年代後半の非常に温かい時期から、
 わずか20年で前例のない寒冷状態へ突然気候が変化していたという
 驚きの事実を見つけたのです。

 暖かかったはずの地球になぜ、そんな急激な気候変動が起きたのでしょう?

 研究者はその理由が、この温暖な気候にあったというのです。


 ■ 温暖化が急激な寒冷化を招いた

 彼らは詳細な海洋記録を用いて、このときの海水温の動向を調査しました。
 すると、1300年代後半に、
 温かい海水が異常なほど北上して移動していたことが判明し、
 それは1380年頃にピークを迎えていました。

 その結果、グリーンランドと北海南側の海域は、
 通常の時期よりずっと暖かくなっていたのです。

 ラポワント氏は「 これまで誰も、このことを認識していませんでした 」と指摘します。

 通常、熱帯から北極へは「 大西洋子午面循環(AMOC)」と呼ばれる
 温かい水の流れがあり、これが地球の海を循環してコンペアベルトのようにつないでいます。

  大西洋子午面循環(AMOC)
https://nazology.net/wp-content/uploads/2021/12/Thermohaline_circulation.gif
  https://nazology.net/wp-content/uploads/2021/12/Thermohaline_circulation.gif

  nueq lab
  大西洋~インド洋~太平洋の深層海流循環
https://pds.exblog.jp/pds/1/201412/21/43/b0221143_13273408.jpg
  https://pds.exblog.jp/pds/1/201412/21/43/b0221143_13273408.jpg


 これは、熱帯から流れてきた温かい水が、
 北欧の沿岸を北上して、北極海域の冷たい水に出会い、
 熱を失って密度を増すことで海底に沈み、
 今度は深層水となって南下することで世界を巡る循環を作り出しています。

 しかし、1300年代後半になると、この大西洋子午面循環が大幅に強まり、
 通常よりもはるかに多くの温かい水を北上させるようになりました。

 その結果、北極の氷が急速に失われ、
 1300年代後半から1400年代にかけて数十年間で、
 大量の氷が北大西洋に流出したのです。

 これは北大西洋の海水を冷却させるだけでなく、塩分も希釈してしまったため、
 最終的に大西洋子午面循環は崩壊しました。

 そして、この大西洋子午面循環の崩壊が、その後の寒冷化の引き金になったというのです。

 ※ まさに映画「 The Day After Tomorrow 」のストーリー通りだ。

   nueq lab
   2014年の冬至は19年に一度の朔旦冬至
   --------------------------------------------
   https://nueq.exblog.jp/23906698/
   2014年 12月 21日
   映画「 The Day After Tomorrow 」は、
   8500年前のヤンガー・ドライアス期をモチーフに、
   北極の氷が溶けたことで大西洋循環が破壊され、
   NY・ロンドンを始め世界中が突然の氷河期に突入する様を描いている。

   < newsNueq-1357:日本と世界を襲う記録的な猛暑の背景
           :The Day After Tomorrow > 2018/07/26


   予告編:デイ・アフター・トゥモロー (The Day After Tomorrow)

   https://youtu.be/YgwwAMUlAz0
   2'17"
   2012/09/26

   映画ウォッチ
   映画「 デイ・アフター・トゥモロー 」ネタバレあらすじ結末と感想
   -----------------------------------------------------------------
   https://eiga-watch.com/the-day-after-tomorrow-2/

  

 現代でも、1960年代から1980年代に掛けて
 グリーンランド上空に高い気圧が維持されたことで
 大西洋子午面循環が強まったという報告があります。

 これは小氷期の直前に起きた大気状況とも関連している可能性があると、
 研究者は考えました。

 では、1380年代にグリーンランド周辺の
 高気圧を引き起こした原因はなんだったのでしょう?


 ■ 太陽活動と地球の空気が綺麗すぎた問題

 ラポワント氏はその原因を樹木から発見しました。

 木の年輪に残された放射性炭素同位体測定から、
 1300年代後半に異常に高い太陽活動の記録が見つかったのです。

 ※ 添付資料の炭素14濃度の変化( 850~1990年 )
   5)C14変化と中世の歴史.jpg
   参照。↓
温暖化


 この現象は、グリーンランド上空に高い高気圧をもたらす傾向があります。

 また、この年代は地球上で火山噴火が少なく
 空気中に灰がすくなくなったため、大気がきれいだったということがわかっています。

 ※ 太陽活動が活発だと、樹木年輪の銀河宇宙線由来のC14レベルが下る。
   太陽活動が活発 = 太陽系バイオリズムが強盛 = 地球電磁重力場が強力
   = 地球向心力が強力、依って、地震・火山爆発は少ない。


 これは太陽エネルギーの変化に地球がより敏感に反応しやすい状態だったと考えられます。
 そのため、太陽活動の活発化に伴い、北大西洋の大気循環も大きな影響を受けたのです。

 こうした温暖な気候が、後に地球全体の寒冷化につながるとなると、
 気になるのは現代の温暖化が同様の現象を引き起こる可能性があるかということです。

 ※ 映画「 The Day After Tomorrow 」


 研究者は、その可能性はかなり少ないのではないかと考えています。
 その理由についてラポワント氏は、すでに温暖化の影響で、
 北極海の海氷がかなり少なくなっているため、
 1400年代始めにあったような
 大規模な海氷の移動に伴う現象がおきづらい状態になっているためだと指摘します。

 ※ 映画「 The Day After Tomorrow 」は、2004年5月の封切り。
   と、云うことはクランクインは2002年頃、
   と、云うことは企画は2000年には出来ている。
   1993年、リオ・サミット。
   既にこの前から南極・北極の氷山融解は話題になっていた。
   13世紀、20年で小氷河期に入った訳だが、
   超強力だったサイクル23は、
   2004年に観測史上最大の尺玉( フレア爆発 )をぶっ放してからは、
   沈黙期に入った。


 ただ、アラスカ北部では、過去20年間で融氷によって、
 海に流れ込む淡水が40%も増加しているため、
 これが北大西洋の極域に流れ込むと、海洋循環に強い影響を与える可能性があります。

 ※ < newsNueq-1712:海の異変から見える「 小氷河期 」の兆候 >

 またグリーンランド上空の高気圧も、過去十年間で頻発し、氷の融解に関連づいています。

 今回の研究結果が現代の気候モデルに与える影響は、まだ定かではありません。
 ただ温暖化が海流を変化させ、
 結果的に温暖化だったのに突然小氷期が起きるというような、
 飛んでもない変化を引き起こす可能性があるようです。

 温暖化は単純に気温があがるというだけの変化に留まらない可能性が高いのです。
 今後地球の気候がどのように変動するか、注意していく必要があるでしょう。


  
関連情報

  < newsNueq-1712:海の異変から見える「 小氷河期 」の兆候 >

   ※ この100年でAMOC( 大西洋子午面循環 )が劇的に弱まっているという
    香港大学:太古海洋科学研究所研究の論文。

    グラフ:1300年以降の年平均太陽黒点数
https://www.rikanenpyo.jp/kaisetsu/tenmon/img/30_01s.jpg
    https://www.rikanenpyo.jp/kaisetsu/tenmon/img/30_01s.jpg
    ※ C14とベリリウム10から復元した太陽黒点活動

    グラフ:AD850年以降の炭素14と太陽活動
https://mogura-no-mogu.c.blog.so-net.ne.jp/_images/blog/_ace/mogura-no-mogu/dai-taiyou-katsudouki-c14-big-scale.jpg
    https://mogura-no-mogu.c.blog.so-net.ne.jp/_images/blog/_ace/mogura-no-mogu/dai-taiyou-katsudouki-c14-big-scale.jpg

    グラフ:11000年間の太陽黒点活動
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/2/27/Sunspots_11000_years.svg/2560px-Sunspots_11000_years.svg.png
    https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/2/27/Sunspots_11000_years.svg/2560px-Sunspots_11000_years.svg.png

    黒点グラフ予想曲線( サイクル23・24・25 )
https://mogura-no-mogu.c.blog.so-net.ne.jp/_images/blog/_ace/mogura-no-mogu/cycle-25-yosoku-2018-0813-02-09143.jpg
    https://mogura-no-mogu.c.blog.so-net.ne.jp/_images/blog/_ace/mogura-no-mogu/cycle-25-yosoku-2018-0813-02-09143.jpg


  < newsNueq-3460:エリザベス女王「 気候変動対策 」に大号令 > 2021/10/21
  < newsNueq-3449:習近平COP欠席、
          エリザベス女王「 炭素税 」の遅れに苦言 > 2021/10/16
   ※「 炭素税、いったいいつになったら私んとこにはいってくんのよッ! 」

  < newsNueq-3435:ガスフレーション! = カーボンフリーのハゲ頭!
         :英独印の電気ガス悲惨事情とノルドストリーム2 > 2021/10/12
  < newsNueq-3413:世界的に天然ガス逼迫:中国では大停電が頻発 > 2021/09/30
  < newsNueq-3448:今年の冬の極寒
         :ラニーニャ発生、エネルギーや食料は一層逼迫へ > 2021/10/15

  < newsNueq-3193:大スクープ!「 CNNの大スキャンダル 」
          珍コロ詐欺・トランプ落選・ワクチンの
          次は、気候変動で恐怖を煽る > 2021/04/16
  < newsNueq-2624:中小企業消滅が目的のAI専政ハングリーゲーム
         :武漢コロナプロジェクト  > 2020/04/12
  < newsNueq-2635:大リストラ地獄の後は世界的食料危機の波
         :武漢コロナ・プロジェクト >


NASAやNOAAは、サイクル24の状況を見て、
僕同様こうなることは当然予期していた。
2005年頃から「 珍コロ詐欺テロ ~ 炭素税 」が企画され、
2015年からプロジェクトがSTARTしたことを診ると、
氷河期入りを照準に全てが組み立てられたことがよく解る。

地球温暖化 = 炭素税、女王陛下のケツに火が点いとるッ!♪

 

                                nueq
貼り付け終わり、nueq さん解説。




■地球温暖化鷺;「無から莫大な富を生み出す方法」
https://1tamachan.blog.fc2.com/blog-entry-24023.html