■タリバン大統領候補が仲間割れで銃槍搬送:タリバン暫定政権の閣僚を発表 | タマちゃんの暇つぶし

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タリバン大統領候補が仲間割れで銃槍搬送:タリバン暫定政権の閣僚を発表 <newsNueq-3377>2021/Sep/09 15:21より転載します。
 
貼り付け開始、

 朝鮮日報
 タリバンで撃ち合い … ナンバー2のバルダル氏が負傷しパキスタンに移送
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 https://s.japanese.joins.com/Jarticle/282663
 2021.09.06 16:13


 6日、タリバンが抵抗軍の鎮圧を巡り、深刻に対立して銃で撃ち合い、
 次期大統領として有力なタリバンのナンバー2の
 アブドル・ガニ・バラダル氏が負傷したと
 ANI通信、ヒンドゥスタン・タイムズなどが報じた。

 メディアによると、バルダル氏と
 別のタリバン幹部アナス・ハッカーニ氏側の隊員らが3日夜、
 首都カブールで権力闘争を繰り広げ、カブールで銃撃戦が発生し、
 その過程でバルダル氏が負傷した。

 現地の小規模メディアであるパンジシール・オブザーバーは4日、
 ツイッターでバルダル氏とハッカーにネットワーク間に
 パンジシール問題の解決策について意見が食い違い、戦いが生じたと主張した。

 パンジシールは反タリバン抵抗軍の最後の拠点で、
 現在ここではタリバンと抵抗軍が激しく交戦している。
 パンジシールは首都カブールから70キロメートルほど離れた北東部の州の1つで、
 タリバンが先月6日、イラン国境地帯のザランジを皮切りに、
 15日にカブールを陥落するまで唯一掌握できなかった地域だ。

 現在、主要部はタリバンが制圧したようで、
   北部同盟は峡谷の各所に陣取って戦闘中の模様。

 パンジシール対応に関して、
 バルダル氏は攻撃を自制しなければならないという立場だが、
 ハッカーニ氏は強硬な態度を示していることが分かった。


 パンジシール・オブザーバーは
 「 バルダル氏が負傷し、パキスタンで治療を受けているという報道がある 」
 と報じた。
 ヒンドゥスタン・タイムズも
 「 銃撃過程でバルダル氏が負傷し、パキスタンに緊急移送され、治療を受けている 」
 と伝えた。

 親抵抗軍のSNSのアカウント「 北部同盟 」もツイッターで
 「 バルダル氏は隊員にパンジシールで戦わず、カブールに復帰するように命じた 」とし
 「 バルダル氏はひどく負傷し、治療のためにパキスタンに移送された 」と伝えた。

 これについて、タリバンはまだ公式立場を出していない。
 ただ、3日に行われるものとされていた新政府内閣の発表日程は延期された状態だ。

 タリバンのザビフラ・ムジャヒド報道官は4日、
 「新 政府と内閣の名簿の発表は来週に行われる 」と述べた。

 1980年代から本格的に活動を始めたハッカーニネットワークは、
 1990年代後半にタリバンと手を組んだ極端主義の注意組織だ。
 2017年に150人の命を奪ったカブールのトラック爆弾テロなどを
 主導したとされている。

 タリバンとハッカーニネットワークは外部勢力に対抗するために力を合わせはしたが、
 政策路線などでは度々意見が食い違っているとされている。

 バルダル氏と対立したことが報じられたアナス・ハッカーニ氏は
 ハッカーニネットワークを設立したジャラールッディン・ハッカーニ氏の息子だ。

  まるでCTUのTVドラマ「 24 」がそのまま演じられてるような展開だ。。。。


 一方、タリバンが内閣の名簿発表と共に、新政府発足を宣言すれば、
 2001年に米国のアフガン戦争開始によりタリバンが追放されて以来、
 20年ぶりに再びタリバンがアフガンを支配することになる。

 1996年から2001年まで政権を握っていたタリバンは、
 当時のシャリア(イスラム法)を厳格に適用し、社会を統制した。

 しかし、米軍撤退と共に15日、カブールを掌握した後は、
 20年前とは異なる「 開放的で包容的な 」政府を作ると国際社会に公言してきた。



 宮崎正弘の国際情勢解題 
 9月8日(水曜日)弐 通巻第7044号  
 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 タリバン暫定政権の閣僚を発表。
 昔の名前ばかりです
「 アフガニスタン・イスラム首長国 」が正式な国名とか

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 タリバンのカブール入城から一ヶ月近く経って、
 各派の合意がなんとか形成された様子である。

 軍閥の寄り合い世帯ゆえに、凄まじい内部対立があった証拠で、
 閣僚名簿がすんなりとはまとまらなかったようだ。

 ともかく外国の承認はないものの、
 「 アフガニスタン・イスラム首長国 」が正式な国名となって、
 発表された暫定政権の閣僚を眺めると、なんと昔の名前ばかりである。

 暫定首相に就くのはムハンマド・ハサン・アクハンド。
 わすれかけていた名前。宗教指導者である。
 かれは1996年のタリバン政権で、オマル師側近として、
 若手のイスラム教育に当たってきた。60代後半とみられる。

  朝日新聞
  イスラム主義勢力タリバンの暫定政権の首相に指名された
  ムハンマド・ハッサン・アフンド幹部
https://www.asahicom.jp/articles/images/AS20210908002927_comm.jpg
  https://www.asahicom.jp/articles/images/AS20210908002927_comm.jpg

 この宗教指導者のアクハンドを事実上補佐するのが、
 国際的に有名人となったバグダールで、
 かれは2010年に拘束され、2018年まで獄中にあった。
 以後、ドーハで行われた米国との交渉のチーフとして国際的に貌を売った。


  中国外務省
  Wang Yi Meets with Head of the Afghan Taliban
  Political Commission Mullah Abdul Ghani Baradar
  王毅・タリバン政治委員会トップ:ムラーアブドゥル・ガニ・バラダル会談
  -----------------------------------------------------------------------
  https://www.fmprc.gov.cn/mfa_eng/zxxx_662805/t1895950.shtml
  2021/07/28

  7月28日、天津での会談。
    バラダルは、第1副首相に就任。

   王毅とバラダル師
https://www.fmprc.gov.cn/web/wjbzhd/W020210728569292646311.jpg
   https://www.fmprc.gov.cn/web/wjbzhd/W020210728569292646311.jpg

   タリバン外交団
https://www.fmprc.gov.cn/web/wjbzhd/W020210728569292656393.jpg
   https://www.fmprc.gov.cn/web/wjbzhd/W020210728569292656393.jpg
    左から4人目が第2副首相になったアブドゥル・サラム・ハナフィー
     王毅の左は、外務大臣になったアミール・カーン・ムタキ。

  CGTN
  Chinese Foreign Minister Wang Yi meets with
  Afghan Taliban delegation in Tianjin

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  https://youtu.be/CvZ7jJT3cg4

  0'29"
  2021/07/28

  バラダルは上記 朝鮮日報が報じているように、ハッカニ軍に撃たれて
   パキスタンの病院に搬送されたはず。
   と、云うことで首相にはならず、第1副首相となったのかな?


 内務大臣は謎の人物ハカニである。
 ハカニは外国での自爆テロを組織して、
 米国が1000万ドルの懸賞金を掛けているお尋ね者。
 テロリストの元凶である。
 写真すら公表されておらず、2018年に父親の死のあと、ハカニ集団を率いる。

 外務大臣はムタキで、主として教育、文化、情報畑をあるいたが、政治力は未知数。

  朝日新聞
  タリバン暫定政権の主な顔ぶれ
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  https://www.asahicom.jp/articles/images/AS20210908002928_comm.jpg
https://www.asahicom.jp/articles/images/AS20210908002928_comm.jpg



  ハイバトゥラ・アクンザダ( Hibatullah Akhundzada )師
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  https://afpbb.ismcdn.jp/mwimgs/c/a/810wm/img_ca659974c45c80c0f534f2ca11c6d2d9122266.jpg
https://afpbb.ismcdn.jp/mwimgs/c/a/810wm/img_ca659974c45c80c0f534f2ca11c6d2d9122266.jpg

  は、最高指導者として君臨するようだ。
    イラン方式。
    西洋的には大統領。

    < newsNueq-3340:タリバン、カブールにあと140km:第2都市カンダハール陥落 >
    に書いたように、パキスタン ~ アフガン ~ トルキスタンにまたがるエリアは
    シーア派:イスマイール派のカリフでマハラジャのアガ・カーン家の領地だが、
    タリバンは、スンニ派。


  中央日報
  カブールで米国に見せつけるようにタリバンと会った中国大使
  …「 パートナー関係継続 」

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  王愚大使( 右から2人目 )が25日、
  アフガニスタン・イスラム首長国のアブドゥル・サラム・ハナフィ政治局副長
  ( 左から2人目 )と会って記念撮影
  https://s.japanese.joins.com/upload/images/2021/08/20210826084456-1.jpg
https://s.japanese.joins.com/upload/images/2021/08/20210826084456-1.jpg
  2021.08.26 08:46
   左端は外務大臣になったアミール・カーン・ムタキ。


 国防大臣はヤクーブ。
 オマル師の息子で、まだ30代。
 一部の観測筋は、かれは象徴的な飾りであるという。

 陸軍を率いるのはバダクシャニ、
 財務大臣はムラー・ヒダヤツラ。
 いずれも経歴が不明、
 そして情報副大臣が、タリバンのスポークスマンを長らく務めてきた
 ザビフラ・ムチャヒドで、かれが情報戦のチーフとして、
 偽情報、陽動作戦、威嚇宣伝など、タリバンの巧妙な情報戦の中軸にあった。


 ▼ バグラム空軍基地跡地を中国が狙っているという噂

 米軍が放棄したバグラム空軍基地は最大規模の近代設備を誇る。
 この再開発と使用を、タリバンは中国と交渉していると
 ニッキー・ヘイリー元国連大使が語っている。
 もし、バグラム基地跡に中国軍は駐屯すれば、
 タリバンは脆弱な空軍を補うこととなり、周辺国は安心して眠らなくなるだろう。
 タリバンには空軍がない。

  前にも書いたがISIS( イシス )の将校は、米英仏猶・特殊部隊OB。
   なんのことはない。
   ISISからタリバンに移籍するだけのこと。
   契約金は、CIAからおそらくブリュッセル ~ トルコ経由で
   今までと同じ様に口座に振り込まれる。
   彼ら自身が米軍の残した戦闘機・ヘリを操縦できる他、
   タリバン兵の操縦訓練も出来る。

  バグラム空軍基地を中国空軍が使うことになると、大変なことになる。
   或いは、ドミニオン国家主席の目的はそこにあるのかも知れない。


 「 大同団結し、国家再建を最優先する 」とタリバンは内外に姿勢を鮮明にしている。
 とくに外国投資を歓迎し、ビジネスマンの活動はそのままとする
 と発表しているタリバンは治安の回復と秩序再建を当面急ぐ方針だ。

 この外国投資に関してもっとも大きな期待を掛けているのが中国である。
 中国は一帯一路プロジェクトにアフガニスタンを巻き込む戦略があると言われるのも、
 アフガニスタンからいち早く中国人をすべて退避させたが、
 カブールの中国大使館は、そのまま居残って大使館業務を続けている。



「 CTUのドラマ「 24 」さながらの展開で、ハッカーニ Jr. が
  タリバンを掌握するなり大きな勢力を保持するようになると、、、、
  CIA・MI6・CTUのコントロールは効かなくなるのかもしれない。
  中国としては大チャンス到来? 」
と、一昨日書いたままになっていたが、内務大臣と云う、
実質「 権力 」のTOPに就任することとなった。

まるで弱小豪族だった真田昌幸・幸村親子の山国・信州での戦いの
NHK大河ドラマ「 真田丸 」を観ているようでもある。



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                                   nueq
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