カラパイア:集団で放つ大電撃!デンキウナギは100匹以上の群れで狩りを行っていた 2021年01月20日より転載します。
貼り付け開始、
http://karapaia.com/archives/52298481.html
水族館では薄暗い水槽の中にただ独りひっそりと佇んでいることが多いデンキウナギだが、ひょっとすると本来は仲間と一緒にいるのが好きなのかもしれない。
ブラジル、アマゾン川流域のとある小さな湖で、これまで誰も見たことがなかった、群れで狩りを行うデンキウナギが目撃されたそうだ。
そうした戦略はどうやらかなり有効であるようで、その湖では1.2メートルを超えるデンキウナギがたくさん生息しているという。
1種類だけじゃなかった。最強の電気を放つ種から最弱の種まで、奥深いデンキウナギの世界。
米スミソニアン自然史博物館の魚類学者デビッド・デ・サンタナ氏らによって、E・ボルタイが群れで狩りをしているらしき場面が目撃されたのは2012年のこと。その様子は、100匹以上がみんなで力を合わせて獲物を狩っているかのようだったという。
しかしたった1度の観察だけでは、それが普段からの習性だと断定することはできない。そこでデ・サンタナ氏らは2014年にも再び72時間におよぶ観察を行い、さらに5回群れでの狩りを目撃したとのことだ。
これまでE・ボルタイのエサを食べる姿が観察されたのは一般に夜で、しかも単独でだった。ところが、その湖のE・ボルタイは昼夜ほとんどじっとしているという。彼らが狩りに出かけるのは明け方と夕暮れの時間だ。
狩りが始まると100匹以上が円を描くように泳ぎ、小さな魚(ほとんどはカラシン科の仲間)の群れを徐々に浅いところへと追いやっていく。
獲物を包囲して、もうどこにも逃げ場がなくなったところで、10匹ほどのE・ボルタイが進み出て、一斉に強力な電撃を浴びせる。
獲物は水から飛び出し、再び落ちてくるときにすでに意識はない。あとは煮て食うなり、焼いて食うなりE・ボルタイの思うがままだ。
Solitary electric eels sometimes hunt in roving bands | Science News
狩りは毎回1時間ほどで完了し、その都度5~7回の電撃が放たれるという。
「群れでの狩りは哺乳類ではありふれたことですが、魚ではとても稀です。こうした行動が知られている魚は、ほかに9種しかいません。この発見がそれだけ特別なものだということです。」
というのも、地元の人たちへの聞き込みでは、そのような群れでの狩りの話が出てこなかったからだ。
そのため、E・ボルタイが群れで狩りをするかどうかは、たとえば個体数が多かったり、それだけの仲間が隠れられる場所があるなどといった、何らかの条件に左右されている可能性がある。
定かではないものの、E・ボルタイは毎年湖に里帰りしている可能性が高いようだ。そこでデ・サンタナ氏らは草の根のデンキウナギ・プロジェクトを立ち上げ、地元の人々に協力を呼びかけた。
地元の人たちの観察によって、群れで狩りを行うデンキウナギのほかの生息地が発見されたり、群れでの狩りが行われる条件が解明されたりするかもしれない。
この研究は『Ecology & Evolution』(1月14日付)に掲載された。
References:nerdist / Smithsonian Institution / sciencenews/ written by hiroching / edited by parumo あわせて読みたい
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貼り付け終わり、
http://karapaia.com/archives/52298481.html

群れで大電撃を放ち狩りをするデンキウナギを確認 /iStock
水族館では薄暗い水槽の中にただ独りひっそりと佇んでいることが多いデンキウナギだが、ひょっとすると本来は仲間と一緒にいるのが好きなのかもしれない。
ブラジル、アマゾン川流域のとある小さな湖で、これまで誰も見たことがなかった、群れで狩りを行うデンキウナギが目撃されたそうだ。
そうした戦略はどうやらかなり有効であるようで、その湖では1.2メートルを超えるデンキウナギがたくさん生息しているという。
100匹以上で包囲して、電撃でとどめを刺すエレクトロマスター
比較的最近になって発見されたデンキウナギの仲間「エレクトロフォラス・ボルタイ(Electrophorus voltai)」は、860ボルトの電気を放出する地球上の動物界で最強の電撃使いだ(なおデンキ”ウナギ”といっても、ウナギとはかなり異なる種)。1種類だけじゃなかった。最強の電気を放つ種から最弱の種まで、奥深いデンキウナギの世界。
米スミソニアン自然史博物館の魚類学者デビッド・デ・サンタナ氏らによって、E・ボルタイが群れで狩りをしているらしき場面が目撃されたのは2012年のこと。その様子は、100匹以上がみんなで力を合わせて獲物を狩っているかのようだったという。
しかしたった1度の観察だけでは、それが普段からの習性だと断定することはできない。そこでデ・サンタナ氏らは2014年にも再び72時間におよぶ観察を行い、さらに5回群れでの狩りを目撃したとのことだ。
これまでE・ボルタイのエサを食べる姿が観察されたのは一般に夜で、しかも単独でだった。ところが、その湖のE・ボルタイは昼夜ほとんどじっとしているという。彼らが狩りに出かけるのは明け方と夕暮れの時間だ。
狩りが始まると100匹以上が円を描くように泳ぎ、小さな魚(ほとんどはカラシン科の仲間)の群れを徐々に浅いところへと追いやっていく。
獲物を包囲して、もうどこにも逃げ場がなくなったところで、10匹ほどのE・ボルタイが進み出て、一斉に強力な電撃を浴びせる。
獲物は水から飛び出し、再び落ちてくるときにすでに意識はない。あとは煮て食うなり、焼いて食うなりE・ボルタイの思うがままだ。
Solitary electric eels sometimes hunt in roving bands | Science News
集団で放つ合計8600ボルトの大電撃
「この種の個体は最大860ボルトの放電を行えるわけですから、10匹が同時にそれを行えば、理屈の上では8600ボルトの電撃を放っていることになりますね」と、デ・サンタナ氏は語る。狩りは毎回1時間ほどで完了し、その都度5~7回の電撃が放たれるという。
「群れでの狩りは哺乳類ではありふれたことですが、魚ではとても稀です。こうした行動が知られている魚は、ほかに9種しかいません。この発見がそれだけ特別なものだということです。」
群れでの狩りが一般的な習性かどうかはなお不明
こうした狩りが普通の習性である可能性はあるが、それでもなお非常に珍しい行動かもしれないとデ・サンタナ氏らは考えている。というのも、地元の人たちへの聞き込みでは、そのような群れでの狩りの話が出てこなかったからだ。
そのため、E・ボルタイが群れで狩りをするかどうかは、たとえば個体数が多かったり、それだけの仲間が隠れられる場所があるなどといった、何らかの条件に左右されている可能性がある。

image by:Douglas Bastos
定かではないものの、E・ボルタイは毎年湖に里帰りしている可能性が高いようだ。そこでデ・サンタナ氏らは草の根のデンキウナギ・プロジェクトを立ち上げ、地元の人々に協力を呼びかけた。
地元の人たちの観察によって、群れで狩りを行うデンキウナギのほかの生息地が発見されたり、群れでの狩りが行われる条件が解明されたりするかもしれない。
この研究は『Ecology & Evolution』(1月14日付)に掲載された。
References:nerdist / Smithsonian Institution / sciencenews/ written by hiroching / edited by parumo あわせて読みたい





貼り付け終わり、