◆中国に 「 ステルス破り 」の駆逐艦続々就航 | タマちゃんの暇つぶし

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中国に 「 ステルス破り 」の駆逐艦続々就航 <newsNueq-2949>より転載します。
 
貼り付け開始、

 乗りものニュース
 ステルス機まる見え!?
 ウワサの中国最新駆逐艦搭載レーダー 対抗策のカギは … F-15J?

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 https://trafficnews.jp/post/101338
 2020.10.30

 竹内 修( 軍事ジャーナリスト )


 < 抜粋 >

 ■ ついに登場か 「 ステルス破り 」の中国艦

 イギリスの新聞デイリーメールは10月14日(水)、
 中国の国営テレビ局であるCCTV( 中国中央電視台 )の報道を引用する形で、
 中国海軍の最新鋭防空ミサイル駆逐艦「 055型 」が、
 ステルス性能の高い目標を補足できる能力を備えていると報じました。

 中国海軍は2010年代初頭から、052D型( 昆明級 )防空ミサイル駆逐艦の
 大量建造を進めています。

 この052D型が
 アメリカ海軍のアーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦( 満載排水量9033トン )や
 海上自衛隊のまや型ミサイル護衛艦( 推定満載排水量 1万0250トン )といった、
 日米のイージス戦闘システムを搭載する水上戦闘艦より
 小型( 推定満載排水量7000トン )であるのに対し、
 055型の満載排水量は、第2次世界大戦中に日本海軍が運用していた
 利根型重巡洋艦に匹敵する 1万3000トン程度と見込まれており、
 2017年にアメリカ国防総省が発表した年次報告書では、
 駆逐艦ではなくより大型の巡洋艦に分類されていました。

 055型ミサイル駆逐艦は艦のサイズが大きいぶん兵装も強力で、
 「 セル 」と呼ばれるミサイルの保管容器と発射筒を兼ねるケースの数は、
 アーレイ・バーク級の90セル、まや型の96セルを上回る112セルに達しています。

  ステルス性能の高い目標を補足する能力があると報じられた、
  055型ミサイル駆逐艦( 画像:中国海軍 )
https://contents.trafficnews.jp/image/000/040/062/large_201027_055_02.jpg
  https://contents.trafficnews.jp/image/000/040/062/large_201027_055_02.jpg

 2020年10月の時点で055型は6隻の建造が確認されており、
 1番艦「 南昌 」は2020年1月12日に就役しています。
 055型は空母打撃群の防空中枢艦となるのではないかと推測しています。


 ■ 現実的なラインで考える055型搭載「 ステルス破り 」レーダーの正体

 F-35のような高いステルス性能を持つ航空機やミサイルは、
 多くの戦闘機や水上戦闘艦に搭載されている
 電波の波長帯のレーダーでは補足が困難ですが、
 より波長が長いUHF波レーダーでは、目標の一部を補足できるといわれています。

 テレビ放送にも使用される周波数帯であるUHF波のレーダーは解像度が低く、
 目標を正確に補足しにくいため、第2次世界大戦以降は省みられてきませんでした。
 しかし近年では情報処理技術の発達により、
 航空自衛隊が導入したE-2D早期警戒機が搭載するAPY-9レーダーなどにも、
 「 ステルス破り 」の切り札としてUHF波が使用されています。

 055型ミサイル駆逐艦がUHF波レーダーを搭載しているのかは不明です。
 とはいえ、中国の英字ニュースメディアであるグローバルタイムスは、
 055型は複数の周波数帯を使用するレーダーを搭載することで、
 ステルス性能の高い目標を補足できると報じていることから、
 おそらく055型はアーレイ・バーク級などに搭載されている
 SPY-1レーダーと同じSバンドと、
 UHF波のような極超短波を併用するレーダーを装備することで、
 ステルス性能の高い目標の補足能力を獲得したと中国は主張しているのではないかと、
 筆者は思います。


 ■「 ステルス破り 」現実なら自衛隊のF-35はどうなっちゃうの?

 航空自衛隊の戦闘機による対艦攻撃は戦術を見直す必要があるかもしれません。

 航空自衛隊はF-35A戦闘機に、
 93式空対艦誘導弾( 推定射程170km )より射程の長い
 対艦ミサイル「 JSM 」( Joint-Strike-Missile )を組み合わせることで、
 対艦攻撃能力の強化を図っています。
 JSMは高高度の場合、500km程度を飛翔するとされていますが、
 艦船に搭載されたレーダーでの探知を避けるため
 海面すれすれ( 5~15m )を飛翔する、
 いわゆるシー・スキミングの場合は射程が短くなります。

  航空自衛隊がF-35A用に導入する
  対艦ミサイル「 JSM 」の実大模型( 竹内 修撮影 )。
https://contents.trafficnews.jp/image/000/040/063/large_201027_055_03.jpg
  https://contents.trafficnews.jp/image/000/040/063/large_201027_055_03.jpg

 もし055型ミサイル駆逐艦に搭載されているレーダーが、
 ステルス性能の高い目標を補足する能力があるとした場合、
 同艦には最大射程250km以上とも推測されている
 艦対空ミサイル「 HHQ-9A 」が搭載されているため、
 これによりJSMの発射前にF-35Aが撃墜されてしまう可能性もあります。


 ■ だったら射程外から撃てばいいじゃない 最新改修型F-15Jの「 お役目 」

 防衛省と航空自衛隊は対艦攻撃能力を向上させるもうひとつの手段として、
 F-15Jの能力向上改修型に、
 最大射程926km以上の空対地ミサイル「 JASSM-ER 」
 ( Joint-Air-to-Surface Standoff Missile )と、
 JASSM-ERの設計を基に開発された、
 最大射程800kmの対艦ミサイル「 LRASM 」
 ( Long Range Anti-ship Missile )の搭載も計画してます。
 現時点で世界にはJASSM-ERとLRASMの射程を超える
 艦対空( 空対艦では? )ミサイルは存在しておらず、
 両ミサイルを搭載したF-15Jは、安全な距離から攻撃を行なうことができます。

  能力向上型F-15Jへの搭載が計画されている
  対艦ミサイル「 LRASM 」( 画像:アメリカ海軍 )。
https://contents.trafficnews.jp/image/000/040/064/large_201027_055_04.jpg
  https://contents.trafficnews.jp/image/000/040/064/large_201027_055_04.jpg
   な~~~~んだ!
    日本が開発したのかと思いきや、アメリカ製か。。。。
 
 F-35AとJSM、
 能力向上改修を受けるF-15JとJASSM-ERまたはLRASMという、
 特性の異なるふたつの手段により、対艦攻撃能力、
 さらに言えば抑止力を高めるという防衛省・航空自衛隊の考え方は
 合理的だと筆者は思いますし、055型ミサイル駆逐艦という
 新たな脅威が出現した現状においては、その整備をさらに加速していくべきだとも思います。



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                              nueq
貼り付け終わり、ニュークさん解説。