◆チェコの台湾訪問の底流:オランダでも排中激化 | タマちゃんの暇つぶし

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チェコの台湾訪問の底流:オランダでも排中激化 <newsNueq-2886>より転載します。
 
貼り付け開始、

宮崎正弘の国際情勢解題
 9月2日(水曜日)通巻第6634号  
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 チェコ上院議長ら90名が台湾訪問、蔡英文総統と会見、国会で演説
 その陰に隠れたがオランドで起きている中国排斥の激烈

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 ヴァーツラフ・ハヴェブは詩人だった。
 実家は名家だったが、共産党に全財産を没収され、
 工員の苦労をしながら文学、演劇に親しみ、88憲章を起草した。
 ソ連崩壊の端緒となったチェコのビロード革命の震源地である。

 通常は「 ハベル / ハヴェル 」と表記する。
   1980年、グダニクス造船場で、ワレサ委員長の「 連帯 」がストライキに突入。
   日本製のラヂオが配られてヨーロッパ・ピクニック運動が開始、
   1989年11月、ベルリンの壁が壊され、
   チェコスロバキアでも「 ビロード革命 」が始まった。
   ハベルが宮殿のバルコニーから民衆に手を振る映像は今でもよく覚えている。

   全ては、1979年に封切られたフォルカー・シュレンドルフ監督の
  「 ブリキの太鼓 」に暗示されている。
   ワレサ委員長、ヨハネパウロ2世・ヴェネディクト16世の誕生だ。
  「 ブリキの太鼓 」は、ギュンター・グラス、1959年の小説を映画化したもの。

  「 ブリキの太鼓 」Die Blechtrommel( 1979西独・仏・波・ユ )予告編
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   https://youtu.be/AHwvuf5LL_w

   3'29"

   映画史上の名作中の名作の一つだ。
  
   オスカル君は、7歳で「 大人 になることを自らの意思でやめた 」。
   この映画を見て、僕は13歳で「 大人 になることを自らの意思でやめた 」
   ことを思い出した。

   ここに登場する、オスカル・フリークス・サーカス団のとても印象的な
   小人の男性の一人は、今でもハリウッドの様々な映画に登場している♪
   名優だ。

   ポーランド人がウナギを食べるのには驚いた!
  

 ヴィーツラフが獄中から釈放され、
 広場を埋めた数万の群衆の前に現れたとき、チェコ国民は歓呼の声で迎えた。

 1968年夏、プラハは突然のソ連戦車の出現で自由が圧殺されて以来、
 チェコは全体主義の無謀な政治の下に呻いた。

 まさにこのパターンに逆行しているのが、香港である。
 だから香港の学生らはジョン・レノンの壁を随所につくり、メッセージを書き込んだ。
 レノンの壁運動はチェコの首都プラハのカレル橋の河畔に誕生した。

 1989年、民主化されたチェコでヴァーツラフは最初の大統領に選ばれた。
 かれは自由の重要性を説いた。
 言論弾圧、表現の自由、人権、法治を訴え、
 チェコ国内が落ち着くと世界行脚の旅に出た。
 とくに力点を置いたのが台湾だった。

 そのチェコで一月に急死した前上院議長が決めていた使節団の台湾訪問を、
 後継のビストルチル上院議長が引き継いで、
 90名の代表団を率いて台北入りした。
 台湾各地で大歓迎を受けた。
 台湾立法院(国会)で演説し、蔡英文総統とも会見した。

 猛烈な抗議を繰り返した北京政府は在プラハの中国大使を召還した。

 さて、チェコの台湾関係報道に隠れたが、
 オランダでも対中関係で「 画期的 」な状況が進行している。
 その焦点となったのはASMLだ。

 もともとニコン、キャノンが開発してきた半導体製造の露光技術で、
 オランダが世界シェアの98%を握るようになったのも、
 同社が研究開発資金を大胆の投じてきたからで、
 株式の15%は米インテル、台湾TSMCが5%、
 韓国サムスンが3%と、合計23%株主は多国籍である。

  あれれ。。。。。。。!!!!!?
   キャノンは割と前に撤退したが、ニコンはカメラ需要がなくなっても
   半導体エッチング機械でウハウハとばかり思っていた。
   確かニコンとキャノンで、世界のエッチング市場の95%以上を握っていたはずだ。
   ニコンは、特許ビジネスに切り替えたのかな?


 ASMLは米国シリコンバレーにも開発部門がある。
 中国人スパイによって基本設計図が盗まれたのは2015年、
 サンノゼ裁判所は、この技術盗難を重視して、
 罰金刑を科した( ブルームバーグによれば8億4500万ドルの罰金だったという )。

 半導体の自製化を「 2025中国製造 」の目標に掲げる中国が
 ASMLを標的とするのは当然であり、
 2019年には一台一億円以上といわれる半島隊装置が
 中国向けに出荷されようとしていた。


 ▼ 最先端ハイテクが中国に渡る寸前だった

 輸出直前に米国の圧力によってライセンス発行を拒否
 ( オランダ政府が輸出許可を出さなかった )。
 この決定直後にポンペオ米国務長官がハーグを訪問した。
 以後、ASMLの半導体装置の対中輸出は中断されたままである。

 この異変がおきたのも、以前にオランダは大失敗をやらかしたからだ。
 半導体製造のNXPセミコンダクターは次世代通信5Gの中核技術を誇った。
 この企業を中国のファンド=AJCキャピタルが買収し、
 オランダは半導体ビジネスから撤退していた

 そうした経緯をふまえたオランダ政府は、
 新興の半導体製造「 スマート・フォトニクス 」に2370万ドルの出資を決めた。
 くわえて政府支援のコンソーシアムを形成し、起業資金を調達する。
 つまりオランダ政府肝いりで次世代半導体の製造に乗り出す。
 台湾、韓国、日本などと競合することになる。

 日本の半導体の衰退は、米国の妨害に起因し、日本政府の支援がなく、
 東芝メモリーはようやくにしてキオクシアに衣替えして、秋に上場を果たす。
 ルネサスは苦戦の最中、オランダ政府のやり方とは対照的である。

  なんせ「 TRON 」以降【 連中 】は日本のコンピューター能力を恐れている。
   なので、痛惨省・文盲省にも支援させながら、
   アホみたいに高い通信料、iMode、馬鹿フォン・スマ阿呆と、
   白痴パスコン教室を展開してるのである。
   何人かの人に書いたが、み~~~~んなパソコンの使い方が根本的に間違っている!
   そんな使い方では、コンピュータ音痴になるのが当ッッッたり前だッ!


 2020年8月26日、王毅外相が急遽ハーグを訪問したが、
 オランダ政府の立場は変わらなかった。


ArmとNVIDIA / Apple、TSMC、SMIC、インテル、AMDのニュースが
溜まりまくってて、書こうと思いつつなかなか書けないでいる。。。。。



関連情報

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         :超パンクな哲学評論「 ヨーロッパ思想を読み解く 」>
   この日本人研究者の本は、コリン・ウィルソン1956年の処女作
    「 アウトサイダー 」の焼き直し新版と云ってもいい出来だ♪
    工作舎:松岡正剛の千夜一夜「 アウトサイダー 」
    https://1000ya.isis.ne.jp/0372.html
     サ~~スガは松岡正剛!
     視野狭窄の見事な見本たる評論!
     わかってねぇ~~~~なぁ~~~~!

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                                  nueq
 
貼り付け終わり、ニュークさん解説。