★脳インプラントで脳の病気治療が可能へ(米研究) | タマちゃんの暇つぶし

タマちゃんの暇つぶし

直ぐに消されるので、メインはこちらです→ http://1tamachan.blog31.fc2.com/ 

カラパイア:そう遠くない未来に、メッシュ型の脳インプラントで脳の病気や依存症が治療できる時代に(米研究)2019年09月14日より転載します。
貼り付け開始

http://karapaia.com/archives/52282289.html

iStock-501157066_e
Image by Photofixstudio/iStock

 きっと、我々がが想像しているよりも早いことだろう。まもなく脳の病を治療するために電子メッシュを脳に移植するような時代がくるかもしれない。

 『Nature Biotechnology』(9月2日付)に掲載された論文では、アメリカ・ハーバード大学医学大学院の研究者がパーキンソン病やアルツハイマー病といった脳の病気をメッシュ型のインプラントで治療する方法が論じられている。

 このメッシュ型インプラントは、依存症の治療や、人間の学習能力を強化するといった治療以外の応用も期待できるそうだ。 
  
 
 
 
 

人の認知と機械の融合

 「次のフロンティアは、人の認知と機械を融合させること」とショーン・パテル氏は話す。

 論文によれば、脳にメッシュを移植し、脳からデータを集めて神経細胞がコミュニケーションする様子を調べる。そして、それを元にして、必要に応じて患部に刺激を与えて治療するのだという。

 「刺激を与える電極は超小型で、細胞かそれより小さなものです。これまでの電極というよりは、脳内や軸索内の細胞に近いわけです。」

 現段階での脳に刺激を与える主流な方法は、比較的大きなロッドを移植することだ。ところが、脳はそれに対して免疫反応を起こしてしまうので、効果は徐々に低下してしまう。

 一方、大きさや柔軟さが脳内の細胞に似ているメッシュならば、そうした心配もない。

anatomy-1751201_640_e
Image by Gordon Johnson from Pixabay
 

健康な脳細胞を誘導

 脳に移植されたメッシュは電気的な刺激によって、新しく形成された神経細胞を脳の損傷を受けた部位に移動するよう促し、患部を修復させることができる。

 たとえば、脳梗塞が原因で脳のある領域の細胞が死んでしまったとしても、健康な領域の脳細胞を移動させて、ダメになったところを復活させられるのだ。
 

 メッシュの大きさ・形状・構造は、脳細胞のそれに似せてあるので、神経細胞に沿って移動するのと同じように、新しい細胞はメッシュに沿って移動することができる。

 「インプラントで、神経細胞を好みの場所に移動させるのです。」

2_e
従来の神経電極(上図)は脳の免疫反応を引き起こすが、メッシュ電極インターフェース(下図)ならそのようなことはない。

既存の電極の場合、その大きさと硬さのために慢性的な炎症を引き起こす。これは脳組織と電極との間にグリア性瘢痕を作り出し、電極を劣化させる。メッシュ電極は、脳そのものに似せた細胞・サブ細胞レベルの大きさや柔軟性があるために免疫反応をかいくぐる。
 

依存症治療や学習能力の強化にも有望

 メッシュが実用化されれば、放置しておけばパーキンソン病やアルツハイマー病につながるかもしれない機能不全を起こした回路を修復し、発症を未然に防ぐこともできるだろう。

 あるいは依存症の患者に使えば、インプラントからわずか500ミリ秒の刺激を送るだけで、本人の意思では抑えられない不健康な欲求を静めることもできるかもしれない。

 それどころか、人間の学習能力を強化するといった、治療以外の応用も期待できるそうだ。

 

悪用の恐れは?

 この類の技術は素晴らしいものである一方、どこか恐ろしさを感じさせもする。

 論文では、これによってやがては人のもっとも私的な思考まで覗けるようになるかもしれないと説明されている。

 ならばインプラントで得られたデータを企業や政府が利用するような未来とて来ないとは限らないではないか?

 あるいは、それによって思考を操作したり、個人が抱えている秘密を無理やり暴き出すといった、権力者が喉から欲しがるような使い方も考えられる。

iStock-1139231527_e
Image by kentoh/iStock
 

その先で待つのはユートピアか、ディストピアか

 脳インプラントというアイデア自体は新しいものではない。たとえば、実業家のイーロン・マスク氏は、「ニューラリンク(Neuralink)」という会社を通じて、同じような技術の開発を進めている。



 マスク氏は7月に、来年末までには患者の脳に移植するインプラントを完成させたいと発言。これはメッシュではなく、チップ型のもので、iPhoneのアプリとの連携も想定しているそうだ。

 ニューラリンクの当初の計画では、脊髄の損傷で四肢麻痺となった患者を対象としていたが、現在ではそれよりもさらに先の可能性を追求しているようだ。

 こうした技術は人類を次の段階に進化させる鍵となるかもしれない。しかし、同時に思考まで管理されたディストピアの到来をも予感させる諸刃の剣であるように思える。

 脳インプラントが実用化されたそのとき、あなたはそれを受け入れるだろうか?

References:Brain Implants Like Elon Musk's Neuralink Could Change Humanity Forever | Inverse/ written by hiroching / edited by parumo


 
あわせて読みたい
記憶力を15%強化する新しいタイプの脳に埋め込むインプラントが開発される(米研究)


性犯罪者の脳に埋め込み刺激を与え、性衝動を抑制するデバイスが開発中(米研究)


米軍の「最強兵士」プロジェクト。兵士の脳に埋め込むインプラント式インターフェースの開発


記憶を消去し、病気と闘ってくれる脳チップ。15年後、超人類誕生の予感。


人の気分を変える”マインドコントロール”AIチップの脳移植実験が開始される(米国防高等研究計画局)

 
貼り付け終わり、


*良いのか悪いのか、立ち位置で評価が分かれる案件
 おいらは御免だねw