温度差発電:夢の技術の破壊力 <newsNueq-1840>より転載します。
貼り付け開始
日経ビジネス
「 温度差発電 」の破壊力 電源競争で注目される夢の技術
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https://business.nikkei.com/atcl/seminar/19/00019/012800011/
2019年1月30日
< 抜粋 >
トヨタ自動車とパナソニックは1月22日、
電気自動車(EV)で使う車載電池の開発・生産会社を共同で設立すると発表した。
トヨタとしては遅れているEVでの巻き返しと
EVが急速に普及している中国市場の開拓、
パナソニックとしては投資負担の軽減と大口ユーザーの獲得という目的がある。
車載電池を成長の柱に据えるパナソニックにとって、
競争力を維持するためには多額の投資が必要であり、
米テスラの増産が控える中で単独の投資は難しい。
■ 理論上はどんなところでも発電可能
車載電池に限らず、次世代の動力源を開発する動きは既に始まっている。
その中で注目を集めているものを一つあげるとすれば「温度差」だ。
素材同士の温度差によって電流が生まれるという原理を利用したテクノロジーである。
温度が変化するところであれば、
理論上はどんなところでも発電できる、夢のような技術だ。
この技術は既に実用化されている。
温度差発電を活用したスマートウォッチ:MATRIX PowerWatch 2
https://cdn-business.nikkei.com/atcl/seminar/19/00019/012800011/p1.jpg
肌に接触する面の温度と外気温との差を利用して給電する
今年1月に米ラスベガスで開催されたCESで登場した、
シリコンバレーに本拠を置くマトリックス・インダストリーズが開発した充電不要の腕時計だ。
素材間の温度差で発電するという原理は研究者の間では知られた話だ。
マトリックスが実用化に成功したのは
温度差を電源に変換するデバイスの開発に成功したことが大きい。
■ IoTで使う多数のセンサーに活用
だが、実用化には苦労した。
温度差発電のカギは温度差を電力に変換する熱電モジュールと、
そこで生み出された電力を使えるレベルに変換するブーストコンバータにある。
熱電モジュールやコンバータの性能が高ければ
電力を効率的に生み出すことが可能だが、
市販のものに十分なものがなく、最終的に自社開発に踏み切った。
「 開発には5~6年はかかった 」とブカイCEOは語るが、
高効率のデバイス開発に成功したことが温度差発電で他社をリードした要因だ。
同社の技術は既にIoTの世界でも使われ始めている。
例えば、火力発電所の設備監視だ。
パキスタンの電力会社、ハブ・パワーはメンテナンスを効率化するため、
火力発電所のタービンの監視にGEのセンサーを導入している。
ただ、センサーの数は数百あり、すべてのバッテリーを交換したり、
給電のために配線したりするのは手間がかかる。
そこで、マトリックスの温度差発電技術を活用し始めた。
現在はまだテスト段階だが、うまくいけば
すべてのハブ・パワーの火力発電所に拡大するという。
IoTやスマートシティを実現するには
センサーをはじめ様々なデバイスが必要になる。
だが、ハブ・パワーを見ても分かるように、
そのための電源確保やメンテナンスは本格的な拡大を妨げる大きな要因だ。
時間帯や天候、場所に関係なく起きる温度変化は
その有力なソリューションになり得る。
今後のスマート化のカギが電源にあるとすれば、
マトリックスは興味深い位置にいる。
※一番いいのはコンピュータの熱源だ。
スパコンから馬鹿フォンに至るまで、
コンピュータの熱処理は一番頭の痛い問題のひとつであり続けている。
nueq
貼り付け終わり、※ニュークさん解説。
*無限の可能性が広がってくる技術です(=・ω・=)にゃ~♥
日経ビジネス
「 温度差発電 」の破壊力 電源競争で注目される夢の技術
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https://business.nikkei.com/atcl/seminar/19/00019/012800011/
2019年1月30日
< 抜粋 >
トヨタ自動車とパナソニックは1月22日、
電気自動車(EV)で使う車載電池の開発・生産会社を共同で設立すると発表した。
トヨタとしては遅れているEVでの巻き返しと
EVが急速に普及している中国市場の開拓、
パナソニックとしては投資負担の軽減と大口ユーザーの獲得という目的がある。
車載電池を成長の柱に据えるパナソニックにとって、
競争力を維持するためには多額の投資が必要であり、
米テスラの増産が控える中で単独の投資は難しい。
■ 理論上はどんなところでも発電可能
車載電池に限らず、次世代の動力源を開発する動きは既に始まっている。
その中で注目を集めているものを一つあげるとすれば「温度差」だ。
素材同士の温度差によって電流が生まれるという原理を利用したテクノロジーである。
温度が変化するところであれば、
理論上はどんなところでも発電できる、夢のような技術だ。
この技術は既に実用化されている。
温度差発電を活用したスマートウォッチ:MATRIX PowerWatch 2
https://cdn-business.nikkei.com/atcl/seminar/19/00019/012800011/p1.jpg
肌に接触する面の温度と外気温との差を利用して給電する
今年1月に米ラスベガスで開催されたCESで登場した、
シリコンバレーに本拠を置くマトリックス・インダストリーズが開発した充電不要の腕時計だ。
素材間の温度差で発電するという原理は研究者の間では知られた話だ。
マトリックスが実用化に成功したのは
温度差を電源に変換するデバイスの開発に成功したことが大きい。
■ IoTで使う多数のセンサーに活用
だが、実用化には苦労した。
温度差発電のカギは温度差を電力に変換する熱電モジュールと、
そこで生み出された電力を使えるレベルに変換するブーストコンバータにある。
熱電モジュールやコンバータの性能が高ければ
電力を効率的に生み出すことが可能だが、
市販のものに十分なものがなく、最終的に自社開発に踏み切った。
「 開発には5~6年はかかった 」とブカイCEOは語るが、
高効率のデバイス開発に成功したことが温度差発電で他社をリードした要因だ。
同社の技術は既にIoTの世界でも使われ始めている。
例えば、火力発電所の設備監視だ。
パキスタンの電力会社、ハブ・パワーはメンテナンスを効率化するため、
火力発電所のタービンの監視にGEのセンサーを導入している。
ただ、センサーの数は数百あり、すべてのバッテリーを交換したり、
給電のために配線したりするのは手間がかかる。
そこで、マトリックスの温度差発電技術を活用し始めた。
現在はまだテスト段階だが、うまくいけば
すべてのハブ・パワーの火力発電所に拡大するという。
IoTやスマートシティを実現するには
センサーをはじめ様々なデバイスが必要になる。
だが、ハブ・パワーを見ても分かるように、
そのための電源確保やメンテナンスは本格的な拡大を妨げる大きな要因だ。
時間帯や天候、場所に関係なく起きる温度変化は
その有力なソリューションになり得る。
今後のスマート化のカギが電源にあるとすれば、
マトリックスは興味深い位置にいる。
※一番いいのはコンピュータの熱源だ。
スパコンから馬鹿フォンに至るまで、
コンピュータの熱処理は一番頭の痛い問題のひとつであり続けている。
nueq
貼り付け終わり、※ニュークさん解説。
*無限の可能性が広がってくる技術です(=・ω・=)にゃ~♥