お江戸日本橋亭の「朝練講談会」は、旭堂南鱗先生が、初出演。

一、旭堂南鱗『出世の白餅』
一、一龍斎貞寿『円山応挙と幽霊の花魁』

   南鱗先生が、終演を待たず、上方に変えられるので、サラクチに上がり『出世の白餅』。
    改めて拝聴したが、細部が宝井畑と異なり面白い。主人公二人が餅を食べるのは、餅屋ではなく旅籠。また、喧嘩別れをせず、孫作が高虎に仕官してからの後について(伊賀上野城の主となる)、言及される。のんびり大きく、楽しい一席。

    貞寿さんは、恐らく旭堂南左衛門先生から習ったであろう『円山応挙』。神田畑の『応挙』は、紫が肌身離さず持っているのは、布の切れ端だが、今回は匂い袋。上方弁が、自然だった。