あけましておめでとうございます。
今年も1年が始まりましたね。
動物たちにとって受難の年っていうのは
今までと変わりありませんが・・・。
さて、年の初めに、
とてもヘビーな内容で申し訳ないのですが、
食肉(屠殺)のことを書いてみました。
わたしはベジタリアンではありません。
でも、お肉は極力食べないようにしています。
魚・卵・乳製品、これはわたしの中では
(苦渋の選択なのですが)OKなのです。
これから先、どう変わるかわかりませんが。
屠殺場へ行ってこられた方のレポートを見つけました。
わたしもずいぶん前に、この方とは違う方のブログで、
屠殺場の記事を見ましたが、
途中、写真が貼ってあったので辛くなり、
先を読み進めることができなかったことがあります。
今日ご紹介する記事は写真1枚もありません。
文章だけになっているので、
わたしのように、辛い、と思われる方でも
読むことができるのではないでしょうか。
苦手な方、嫌いな方、どうでもいいと思われる方、
スルーしてくださって全然けっこうです。
(読んで文句言わないでくださいね。)
以下、Kellyさんのブログ
からの転載です。
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本日は卒業研究最終段階の見学
と畜(と殺)見学に行ってきました。
行くギリギリまで迷っていました。
行かせていただいた屠場はとっても小さいところでした。
1日平均で10頭未満ということでした。
職員の方も10人ぐらいでした。
着くなり、たくさんの牛と出会いました。
本日ご一緒に同行させていただいた農場からは3頭の牛がと畜へ・・。
そして何とも悲しいことに私が前回農場見学させていただいた際に
一番最初に触った警戒心の強いあの黒い大きいウシでした。
3頭とも2年ほど檻に閉じ込められているせいか
足元がフラフラしていました。
時折滑ったり、つまづいたりしていました。
ドアが開いた瞬間釣り下げられているウシが目に飛び込んできました。
吐き気がして、涙があふれ出しました。
それと同時に、血なまぐさい、なんとも言えない悪臭と熱気に襲われました。
駄目だ、見れない。
そう思い、引き返しました。
そしてしばらく、農場からの3頭の牛の頭を撫でていました。
どうしてこの子たちは生まれてきたのだろう?
みんな生まれる意味があって生まれるというけど
食べられることが本当に正しい道なのか?
こんなに無邪気なウシを殺していいものだろうか?
こんなに優しい目をしているのに人間とは何て酷い存在なのだろう。
悲しいことに私もその加害者の一員。
ベジタリアンであるし、動物は食べないけど以前は食べていましたし。
ウシたちを見ながら本当にたくさんの思いが込み上げてきた。
・・・みんな終始大人しい。
ただ和牛の2頭オスだけは時折激しく鳴いていました。
やっぱりわかるんだろうな・・・。
そして腹をくくって決めました。
今の私にできること
それはこの真実をより多くの人に伝えて
より多くの人に影響を与えること。
見なければ 体験しなければ伝えられないことがある。
息を止めてウシの横にある階段へ登り、上から観察を始めました。
そして順番が回ってくると3頭ずつスロープにあげられて
柵にくくられます。
前の扉があくと、牛は人間に引っ張られながら
前に進みます。案外と大人しいことにびっくりしました。
後ろの扉が閉まると、銃の資格を持つ職員の方が額を打ちます。
牛は大きな音をたてて、倒れます。
しかし意識ははっきりしており、生きているのは目にみて一目瞭然。
一瞬気を失ったように見えますが、きっとびっくりしただけです。
そして声が出る前に喉を切ってしまいます。
直視ができない程大量の血と臭いが一気に漂います。
そして喉を開き、食道から棒を差し込みますが、何かわかりません。
きっと胃の中のものが逆流しないようにしているのだと思います。
腸も同様で、肛門から差し込みます。
そしてクレチェーンを足にかけられて
クレーンでつり上げられます。
牛は終始暴れています。
血抜きの作業はなんとも酷い・・・全て本当に酷いですが。
まだ顔もあって 動いていて 血も大量にしたたっていて・・
胸辺りを切って前足を広げると更に血がしたたります。
職員の方は終始笑顔で会話をされていたことにびっくりしました。
そして次は首を切り落とす作業ですが・・・・
首の後ろにナイフを入れた瞬間、どの牛も大暴れしていました。
首は一瞬で取られます。そして同時に皮も剥がされます。
ここで牛の動きは止まりました。
ここまでの作業は大体5分足らずでした。
それから頭は台に乗せて角は切り落とされます。
頭は廃棄処分されるそうです。(BSE問題などで)
体は次の段階へ・・皮がはがされます。
小さなチェーンソーのような丸いカッターで剥がしていきます。
この時に前足を切断します。ナイフで。
関節を外すと、すぐにはがれるそうです。
そして次の段階、ホルモンなど摘出
食道辺りを深く切り開くと 何やら赤いものがベチョ!っと出てきました。
慌てて逃げました。あれは何?怖すぎて聞けない。
そこへ大きな荷台を持った女性が・・・
大きなホルモンを載せました。
そして殻になった体を水で洗い流します。
ホルモンはホルモン洗浄場へ・・・
(本日の3頭中2頭の胃は炎症が起きており廃棄となりました)
お肉はここで真っ二つにされて 後ろの足も切断されて枝肉へとなります。
しかし私はここであることに気づいてしまったのです。
足が痙攣していました。
筋肉の作用だと思いますが、今目の前にある肉の塊が先ほどまで
目をまるまるとさせて
ペロペロ舐めてきたかわいいウシだったということを思い出させました。
人間はなんて酷いことをするのでしょう。
みんなが喜んで食べているお肉の背景には表し切れないような悲しい事実があります。
その裏にはアメリカ政府との約束や、政治的背景が様々あります。
この世界は一体何なんだろう・・・。
1頭1頭にかける言葉が見つかりませんでした。
悲しい目でこちらを見て助けを求めているようにも感じました。
「次は絶対に人間に生れてきてね。何もできなくてごめんなさい。」
この言葉しかかけることができませんでした。
と場の至る所に見える血痕や肉片
本当に先ほどまで生きていたとは思えません。
しかし、ウシたちは確実に数分前までこの私の横にいたし
私に顔を寄せてては、びっくりして下がって、
寄ってきては匂いを嗅いでいました。
愛される動物と食べられる動物の違いは一体何なのでしょう?
この状況を見た限り、ペットと家畜の違いなどとは思えません。
どの動物にも感情があり、生きる権利があると私は思います。
どんどんアメリカナイズドされていく日本産業
これは大問題です。
より大きな屠場だと1頭1頭への配慮が欠けて
より長く より強い痛みを与えてしまいます。
本当はみんながもっと真実を知って
肉食をやめる日が来るといいのですが・・・。
最後に同行させていただいた方と話していると・・・
『どうしてこんなことしてるのかな、って時々思うことがある。
だけど、だからと言って関わらない、見ないだったらどんどん悪化する。
だから俺たちの農場は動物たちの痛みをできるだけ抑えて
ストレスない生活をしてもらえるように努力をしている。
しかし、屠場では心が痛むんです。
たまに涙を大量に流しているウシがいるんです。
その時にはやっぱり あぁ、どうして生きているのかなあ。
どうしてこの子たちは生まれてきて殺されなくてはいけないのかなあと。」
何だか複雑な思いでした。
だって畜産をされている方のお言葉ですから・・・。
今でもあの臭いが漂っているような気がします。
何としてでも、この事実は伝えなくてはならない。
そう感じています。
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以上、転載終わり。
わたしたちは何の疑問もなく、
スーパーでお肉を買い、料理をし、
レストランでお肉料理を食べます。
でも、そのお肉になるまでに、
こんな悲しい、悲惨なことが起こってるんです。
この方の、この記事でいろんな方がコメントされてます。
食肉の問題、ベジタリアンに対しては
世間の風当たりも強いようです。
かわいそう、って思ってはいけないのか、
かわいそう、というのは見下した言葉で、
当事者は望んでない。
動物に対して、かわいそう、
では植物はかわいそうではないのか、
植物にも痛点はあるかもしれない。
食肉以外にも動物へ苦痛を与えてるものはたくさん存在する、
卵・魚・乳製品はどうなのか、
動物実験は、等々。
わたしがいつも参加させてもらってる毛皮デモにも
この手の批判がよくあるようですね。
革製品はいいのか、肉食ってないのか・・・。
・・・そんなものね、全部やってたらキリがないですよ。
植物食べるなって言われたら、
じゃ何を食べたらいいの?
あんたわたしを殺す気?って言いたくなります。
ゼロか100かってそんな極端なことしなくてもいいんじゃないですかね?
わたしはここまで、50まで、70まで、って
区切りをつければ。
それでも、殺される動物たちの数はぐっと減るわけだし。
そもそも、人工的に命を作り出して、
それを喰らおうっていうのはどうなんでしょうね?
自然の摂理に反することでしょ?
それとね・・・・・
魚の養殖から食卓に上るまでは
よくテレビなんかでやってるから、
けっこう平然と見てたりするけど・・・。
牛・豚・鶏・羊・ウサギ・・・・その他いろいろな哺乳類・鳥類は
人前で屠殺してテーブルに並べるなんてことしないから、
世間の人は知らないですよね。
知らないままでいいのか。
他人に殺ってもらうからいいのか。
魚でも、よくテレビで見る映像に、
活きてる魚に包丁を入れたり、
ウナギの頭に釘を打って開いたりってのは、
わたしはいやなんですけど。
とにかく、食肉にされる動物たち、
誰がなんと言おうと、かわいそう!です。
かわいそうって思っちゃいけないの?
当事者はそんな言葉望んでないって、
なんでわかるの?
痛いと思う。苦しいと思う。怖いと思う。
安楽死じゃない。
生きてるのに解体に近いようなことをされる。
おまけに、どうせ死ぬんだからって虐待されることもある。
・・・・・・・・・こんなのってないよね・・・・。
わたし、生まれ変わって牛とか豚に生まれたくない。
無理にね、
ベジタリアン、ヴィーガンになれ!って
言ってるんじゃないんです。
屠殺の実態を知って、
そこからなんとも感じなければそれでいいし、
感じるものがあってお肉を控えようと思うのもいいし、
絶対反対って思って行動を起こすのもいいし、
いろいろ個々で考えてください。
なお、わたしの素直な気持ちを綴ったまでです。
小学生くらいのときから、
食肉に関しては疑問がありましたから。