フェーン現象 | たまご寒天のブログ

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テーマを選ばず思いついた事をそのつど書き込みます。
好きな作家は藤沢周平さんです。
歌手羽山みずきさんのファンです。

残暑が収まらずうんざりしますね。体調をくずされた方もおられるのではと思います。

十分ご注意なさってください。

 

さて、今年はなぜか台風が朝鮮半島に向かう。

 

そうすると日本列島上空には強い東風が吹くので、日本海側ではフェーン現象により気温が上昇する。

フェーン現象については、みなさんご承知の通りと思います。

 

 

今日はその典型的な気象状況になった。

 

隣町の鶴岡市の鼠ヶ関という観測点で、最高気温が39度を記録した。9月の気温としては東北地方の新記録かも知れない。

 

鼠ヶ関にはかって関所があり、それが地名となっている。

日本海に面した良い漁港で新潟県境に近い。

 

鶴岡市の東側には、南側から朝日連峰の山々に続いて月山がある。

 

月山は高さ2,000mほどの山ですが、5月のゴールデンウイーク頃に山開きが有り、例年山スキー客が多く訪れ7月まで続く。それだけ山の積雪が多いという事です。

 

その山々を越え、広大な庄内平野に吹き下ろす強い風がフェーン現象を引き起こすのだ。

 

鶴岡市の中心街でも38度だった。

 

ところが、鼠ヶ関から見ると、月山を越えた向こう側の麓にある、大蔵村の「肘折温泉」の最高気温は28度だった。

 

山の向こうとこっちで10度の気温差が生じたことになる。これがフェーン現象です。西風だと逆で太平洋側が暑くなります。

 

この肘折温泉は秘湯と呼ばれ、川沿いに温泉宿が建ち並ぶひなびた良い温泉ですよ。

 

肘折温泉では、冬の積雪が4m近くにもなり、毎年青森の酸ケ湯と積雪日本一を競っています。

 

いつも思うのですが、こちらの地方では四季の自然がとてもはっきりして、季節ごとの景色や食べ物が楽しめます。

 

あと1月後の10月初旬には、早くも冬の訪れの使者白鳥が、最上川河口の越冬地に初飛来してきます。