外出禁止の有効性 | たまご寒天のブログ

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好きな作家は藤沢周平さんです。
歌手羽山みずきさんのファンです。

欧州を中心に新型コロナが猛威をふるっている。

米国でも感染者が3万人を越えて急増中である。

 

今までの経緯をみると、中国は武漢を中心に都市封鎖を断行し2か月が経過した。

 

ここ数日は、中国における新規感染者の発生は海外からの入国者だけという状況になった。

 

韓国も当初大邱市の宗教団体での集団感染により感染者数が8,000人を越えているが、新規発生数は急速に減りつつある。

 

日本でも北海道の感染者急増が懸念されたが、若いが優れた判断力・リーダーシップを持つ鈴木直道知事が「私がすべての責任を負う」と述べて、独自に緊急事態宣言を行い、種々の対策を実行して効果を上げつつある。

 

特に全道民に対して、この数週間の週末外出を控えるように要請したことが効果を生み出したと思う。

 

人間から人間に次々に感染していかないと、生き延びていくことが出来ないというのがこのウイルスの唯一・最大の弱点です。

 

だから人同士が合わないようにするという外出禁止宣言をすることが最も有効な対策になります。

 

現在急拡大をしているイタリア・フランス・スペイン・ドイツなどの欧州の国々も次々と外出禁止令を発令しました。この効果は少なくとも2週間以降にしか出ません。

 

この外出禁止令をどれだけ守るかによってその後の終息状況は国毎によって変わってくると思います。

 

国民性にもよりますが、厳密に守っているフランスなどは効果が早く出ると思います。

 

医療崩壊を起こしているイタリアでも早期に外出禁止令を出した地域ではそろそろ効果が表れてくると思います。

 

アメリカでは今日現在1億人が外出禁止になりました。

それこそ暴動などが起きなければ、CDCなどによりコントロールされていくのではないかと思います。

ニューヨークなどの対応は早いです。

 

ところで、日本はどうでしょうか。

 

3連休の人出の多さをみるといささかやばいのではと思いました。

外出禁止令が出ていないのでは当然の事かも知れません。

 

日本では北海道だけが緩い外出禁止令を経験しました。

道民もよくそれを守ったと思います。

 

しかし日本でも、ダラダラと新規感染者が見つかっている首都圏・愛知県・関西圏などの大都市を中心に、速やかに1か月間程度をめどに外出禁止令を出すことが、他の国で起こっている感染爆発(オーバーシュート)を防ぐために必要では無いのかと危惧しています。

 

実行に当たっては、国は住民に対して、丁寧な説明や種々の支援策を実行すべきは当然のことです。

フランスなどは住民に不安を与えないように手厚い支援策を用意しています。

 

私は手洗いの励行に加えて、マスクの使用が新型コロナの感染防止に有効ではと考えています。

 

前回も述べましたが、マスクの使用が感染防御に有効というエビデンスは有りませんが、インフルエンザよりウイルスの量が少ないと言われている新型コロナに対しては幾分防御効果が有るのではと思っています。

 

昨日K-1のイベントがさいたまアリーナで強行されました。

 

会場入口で参加者全員にマスクが提供されていたようですが、マスクの効果についての壮大な実験になりました。

今後の推移を見守りたいと思います。

 

何度も言いますが、日本においてはまだ感染爆発に至っていないが、決して拡大が止まったとは言えない現状では、国全体で移動禁止や外出禁止を1か月程度開始することが、どっちみち海外との交流が停止している今こそ実行するべきと思います。

 

主たる海外の国が回復したころに、日本だけまだ終息していないなんて事になれば、それこそ日本だけ経済的・社会的にも大きな打撃を被ることになります。

 

今までのデータを集計すると、新型コロナの場合感染者の80%は他人に感染させていないというのです。

それなのに兵庫県などのように感染拡大率が1を越えているというのはやばいという事になります。

 

そういう状況の分析は専門家会議から詳しく報告されているはずです。

私は、先を読んで的確な政策を実行するという本来あるべきリーダーシップの無さにいささか呆れています。