先週すべってころび腰部を打撲したことをブログに書きました。その続きです。
こういうのって数日で症状が治ることはあり得ない。
数週間かかると覚悟して、痛み止めや張り薬を使っている。
少しずつ痛みが薄らいでいるようだ。
圧迫骨折があるかどうかの診断のためMRI検査を受けたこともご紹介した。
MRI検査を受けたのは、私にとってたしか2回目で、1回目は10数年前に脳ドックを受けたときに血管造影に使われた。
NMR(核磁気共鳴)という物理現象が私の卒論のテーマだったのですが、MRIというのはそのNMRの原理を採用して、医学的に画像診断装置として開発されたものなのです。
半世紀も前に研究段階であったNMRは実際に今医療現場で応用され診断に使われています。
NMRが医療に使われる可能性については当時も予想されていた。
今回検査を受けたMRIの検査技師さんと原理や性能について話をしてみようかと一瞬考えたが、私のカビの生えた知識ではとても話にならないだろうと思いとどまった。
今研究室レベルではどういうテーマが多いのか興味もある。
それを知ることにより、2~30年後どういう時代がくるか予測できると思うからです。
しかし30年後にはこの世にいないから意味無いか!
ところで、私の半世紀前のその卒論は、結局完成しないままに終わりました。
当時は学生運動が最も激しかった時代で、私の在籍した大学も他と同様に、初め学生たちにより校舎がバリケード封鎖されました。
しかし、その年の12月に機動隊導入により活動家の学生達は逮捕。校舎の封鎖も解除され、今度は大学当局により学生の構内立ち入りが全面的に禁止されました。
学内に入れないのではしょうがないので、私は田舎に帰りました。
その後大学から郵送で卒業証書が送られてきました。
後期試験無し、卒論なしで卒業とは、いわゆる超法規的処置の一つなんでしょうか。
内定していた会社にそのまま就職しました。
そういう時代でした。