塗るホルモン剤の落とし穴 | 婦人病と20年 絶対知るべき女の憂鬱

婦人病と20年 絶対知るべき女の憂鬱

ハタチで受けた卵巣嚢腫摘出手術。
それから20年。
3回目の手術で巨大卵巣嚢腫と共に子宮も卵巣も全部摘出し、これで終わったことを切に願う。

男性の皆様、女って大変なんだぞ。
女性の皆様、どうぞ気を付けて。

これは他人事じゃない、誰もが知るべき事。


『ホルモン剤いろいろあるけど、どれがいい?』


そう担当医に聞かれ、私にはこれが一番いいと感じて選んだ、塗るタイプのホルモン剤。


“ディビゲル” 


…結局2ヶ月程しか使用せず、飲むタイプに変更したのでした。


それはなぜか。




まずね、『ちょっと寒いけど』どころじゃなかったんですよ!


冷たいジェルだから、塗った時にヒヤッとするくらいのイメージでした。


それがそもそも間違い。

寒いのはむしろその後。


まさか、塗った後に乾くまでしばらく服が着られないなんて!


そしてベタベタのジェルだから、これがまたなかなか乾かないんです。


10分15分我慢してもしっかり乾くわけでなく、まだまだ服に付きそうだけど、と諦めて着る。




塗るホルモン剤は、もちろんどこに塗ってもいいわけではありません。


基本はお腹か太ももなどで、それなりに広く塗り伸ばす必要があります。


お腹は当然手術の傷があるため塗る気にはならず、私は太ももに、左右1日ごと交互で塗っていました。


…だから、塗ってから約15分、下半身丸出しですわ。


冬、寒いにもほどがありますって。




それでも私、頑張っていたんです。


少しでもちゃんと乾かさないと、服に擦れて効果が薄れそうですし。


この薬は15分〜60分程度でちゃんと薬効が吸収されるため、それ以降は別に洗い流しても良いんだそうで、せめて15分は頑張っていたんですが…。


しかし努力むなしく、イマイチ効きが弱く、動悸などの症状があまり改善されなかったんですね。


それで、2ヶ月で違う薬を試そうということになったわけです。




使ってみて思いました。

これ、冬でも好んで使ってる人っているんでしょうか?


ひとつ勘違いをしないように気を付けないといけませんが、これは胸に塗って豊胸を試みるためのものではありません。念のため。