40歳、独身子無しにして、子宮卵巣卵管全摘出。
子供に関してはそもそも不要と思っていたから良いものの、やっぱり気になりますよね。
術後、自分はまだセックスができるのだろうか、と。
退院して初の受診日(手術の約3週間後)。
担当医は言いました。
「もう性行為は可能です。」
私はそれを聞いて思いました。
『えぇ⁉ いやいやそんなことまだとんでもない!』
……可能かどうかで言ったら、それは可能なのでしょう。
でも私、まっっったく、そんな気にはなれませんでした。
これについては手術の内容によっても大きく異なるはず。
特に卵巣を全摘出した場合は、ホルモンの分泌ができなくなるため、性に関して様々なことが変わってくるのです。
子宮を全摘出した場合は、膣の先がなくなり縫い閉じられるため、行き止り状態になります。
となると、ちょっと別な恐怖心も出てくる。
そんなことに関しても、今後ホルモン関係のお話をしていく上で、実体験を交えて順を追って書いていきたいと思っています。
でも、その前にとにかく言いたいこと。
小難しいことはおいておいて、男性に理解をしてもらいたいこと。
あのね、お腹切ったんです。
これ、すっごく大変なことなんです。
しかもその患部や大事な部分は目視で確認できない部分。
それになにも違和感もないならともかく、まだまだ痛みもある。
そんな所に、ガンガン異物を突っ込みたい人、いると思いますか?
細菌の付いた手や物で触って欲しい人、いると思いますか?
そもそも性欲の強さは人それぞれですから、もしかしたら術後すぐにでもそれを求める女性もいるのかもしれません。
でもおそらくほとんどの女性は、そうではないでしょう。
私の場合、お腹に痛みや違和感をあまり感じなくなるまでの約半年、全く性欲というものがなくなりました。
ですから、パートナーが手術をするという男性は、それに理解をしてちゃんと気長に待ってあげて欲しい。
そして女性側も、「術後1ヶ月でできるらしいよ」なんて教科書通りの数字を伝えて、パートナーに期待を持たせないことだと思います。
これ、あんまり語られないけど、かなり大事なことですよね。