朝の仕事が一段落してから、お風呂場の掃除をしました。
終わって、ふと思いついて、風呂桶の蓋を、
いつもの入ってすぐ左側にあたる壁から、右手の壁に立てかけました。
内側に開くドアと、位置的には直角になります。
なぜそんなことをしてみたかというと、このお風呂の蓋、
いつもシャワーの水が当たり続けているのがなんとなく気になっていたからです。
最近ショールームで見た、マグネットで壁につくお風呂の蓋掛け、
なんかを買いたいなあと思いながら、お風呂場の外に出ました。
そして、脱衣場側からお風呂場のドアを引っ張って閉め、
台所に出て行こうとしていたときです。

ごつん。

みたいな鈍い音がして、私にはすぐわかりました。
やってしまったと。

はい、2枚一緒に風呂桶の蓋が倒れたのでしょう。
案の定、押して内側に・・・なんというか、くの字のようになって開くドアが、
床に倒れているらしき風呂蓋二枚重ねにつっかかったのか、開かなくなっていました。

少し押してみても、びくともしません。
内側にはほんの少ししか曲がってくれなくなったドアには、とても手の入るような隙間はありません。

落ち着け落ち着け。

と思う私の脳裏に浮かんだのは、この前まで我が家担当をしてくださっていた、
不動産屋会社のキング・オブ営業、Uさんのお顔。
もう転職されているので、会社のメールは使えない。
会社 LINEを見てみると、もうグループから退室されていました。
うわ、どうしよう。

私がここでなぜ、もう関係なくなったUさんのことを考えたかというと、
一つにはUさんが大好きだからということと、
この前ご挨拶にきてくださったとき、連絡方法は聞いていたからなのです。
Uさんという人は、聞いて答えられない問いはなく、
顧客とリフォーム部をつなぐ仕事もされていたので、
こういうケースも経験がおありかと思ったのでした。
半年ぐらい全て頼り切っていたため、Uさんに対する依存度が激しい。


落ち着け落ち着けと思いながら、外に出てお風呂場の窓のところに行きました。

なぜ外に行ったか。

これは、今からおよそ21年前のことを思い出したからです。


古い話になりますが、聞いてくださいますか。

2003年の夏、私は子供を連れて先にNZへ帰省していました。
そこへ家へ一人帰ってきた夫、会社に家の鍵を忘れたことに気がついた。
しかし、暑い中また、神谷町まで戻るのは面倒臭いのである。
夫は台所の窓の外まで行って、その古い二階建ての借家の台所の窓を、
外から護っている鉄格子が、数ヶ所、ネジで止めてあるだけなのを確認しました。
そしてコンビニでドライバーを買ってきて鉄格子を外し、
たまたまクレセント錠がかかっていなかった台所のサッシを開け、
よじ登り、台所の流し台の中に降り立ったのだそうです。
クレセント錠がかかっていたら、どうなっていたことでしょう。




写真は、隣の大家さんの広大な庭が見える庭で、
蚊に襲われながら野菜を作っていた頃の私です。

5月ごろから蚊とカラスノエンドウ他の雑草がすごくて、本当に大変でした。