文房具と、紙媒体。
両方とも、使う頻度が本当に減りました。

もう何年も断捨離をしているのですが、未開封の箱というのは、開けずに一年が経つと、一つが二つに増えるのではないかと思うほど、なんだか片付きません。

私は背中と腰が悪いので、物の詰まった箱を持ち上げたり下ろしたりはしません。
もし、すべてのダンボールが、どういうわけかみんな2kg、
という世界に住んでいたら、夫を頼らず、
もっともっと早く片付いていたろうに、と思います。

しかし、今やらないともう永遠にやらないとはっきりわかりましたので、
最近は出かけるのは平日にして、土日はずっと昔のファイルを開いては仕分けをしています。

捨てていく紙類が圧倒的に多いのですが、取っておいたもののうち、
自分の思い入れが強かったことがわかるものに、ときどき出くわします。

そういうものは、その思い入れのために、
見つけてもまたすーっと奥の方にしまってしまうものがすくなくない。

けれどもそれがどこに隠されようと、いつの日か、見るかもしれないのは自分だけです。

そして、次に見るとしたら、引っ越ししかありませんが、
ここから引っ越すのは入院か施設入居かしかないと思いますので、
しまったらしまったきりで、本当にしまう意味がありませんね。


それで今は、写メを撮ってから捨てるということを繰り返しています。
写真もまず見たりしないのですが、やってみると、
写真を撮ったのだからというのが言い訳になって、
どんどん、どんどん、捨てることができます。

顔も忘れた生徒や、今も続いている生徒がいつ始めたのかがわかるノートがあるのですが、
そんなのはいの一番に写真を撮って、ゴミ箱行き。

なぜ取っておいたかを考えると、出産育児をしながらもしがみついていた仕事、
やめようと思うことがなかった仕事・・
それが自分のアイデンティティと言っちゃうと大袈裟なのですが、
なんかこう、よって立つところ的なポジションにあるんですね、絶対に。

それで執着してきた。

それは、家計簿や日記も同じです。
執着を捨てられた時、私は羽根が生えて、どこかの空へ飛んで行っちゃうと思います。



こんなレシートが出てきました。
長さがすごいんです、40センチはあるか。
ブックオフにたくさんの本を売った時のものです。




今の子供は本当に本を読まない、と、30年近く前も言われていました。
で、いろいろな意見のあった中に、

子供が食べなくても、食卓に置いておくと、いつの間にか食べたりする。
本も同じです。

というのがあって、本をいろいろ買ってみたのでした。
やはり、自分が読んで好きだったものが揃ってしまったようです。

レシートをよく見ると、自分が最近まで探していた本を、しっかり売っていたのにも気がつきました。

健康本もたくさん売っていました。
自分は、体調は40歳ぐらいからずっと悪いので、
「なになには、これさえすれば治る」
という本がまたたくさんあって呆れました。
「自分で治す・これさえすれば治る」関係は、股関節・膝関節・腰痛関連が数冊ずつあり、そのほかの健康法と、食事法の本も何冊もありました。
今では誰もやらない「朝バナナ」とか、一度は成功した「糖質制限ジャンル」とか、水は一日2Lは飲みなさいとか、半身浴とかですね。
今はスクワットの本と、「糖質疲れ」についての本が愛読書になっています。
読んだら、なんとかなるように、思うタチなのでした。

本はある時期に、すごく思い切って何回も捨てました。
このレシートにある本には、捨てるはずはない、どこかにあるはずと思って探したり、どうしてもなくて諦めてもう一度買ったものがあって、

ありゃ、やっぱり売ったんだぁ・・

と、がっかりしました。

1冊5円。
でも、読んでしまった本をBookOffに買ってもらうと、それは倉庫を圧迫し、管理も大変でしょう。
「これはお売りできないのですが、お持ち帰りになりますか、こちらで処分いたしましょうか」
と訊いてもくれて、処分をお願いもします。
5円もいただいて引き取っていただけるのは、ありがたいかぎりです。



あとこれ。
日本語教育能力検定試験の結果通知書が出てきました。




おお!

やっと合格したので取ってあったのね?

と思って、開いてみたら。















・・・・・・「不合格」・・・・・・・



いやに大きく、





・・・・・・・・・・「不合格」・・・・・・・・・


間違えたりしないように、大きい字で印刷してくれたのですね。
そうそう、受かったら、A4ぐらいの封筒が来るんです、忘れていましたが。


昔、

「私、日教(日本語教育能力検定試験)なんて合格していなくても、
全然上手に、教えられてるもん!
今年受かった人より、教え方上手ですし?!」

とか思っていて、日教が始まってから長年、受けていなかったたのですが、
やっぱりこの際、取っておくものかなと思って受けたら、2年連続で、




・・・・・・落ちました・・・・・・・

合格がAで、自分はその次のBであり、初回は全然準備しなかったのにBだったのだから、次は勉強すれば楽勝。


じゃん?

と思って、勉強したけど、その次の年も、落ちました。

三度目の正直でやっと受かりましたが、大学に受かった時より嬉しかった。
免許が取れた時と同じぐらい嬉しかったです。

この葉書は、自らの傲慢を戒める意味もあるので、壁にかけてある合格証の額の中に収めておこうと思います。



30年近く前に調べたものも、たくさん出てきました。
新聞の切り抜きや、ネット検索したものをプリントアウトしていたのでした。

会社員だった夫が。数年間帰国した場合は、年金はどうなるのか。
空期間にしてもらえるのか。

25年に満たずに受給資格がなかった場合は、それまで払ったものはどうなるのか。

6(?_?)

今は法律が変わったかもしれませんが、当時、区役所の年金相談に行っても、このようにネットで調べても、すっきりしませんでした。

当時は、

日本に住んでいて年金を払っていた外国人は、
日本を出る時は年金から脱退することになり、
それまで払ったものは戻ってこない。

という、非情なことになっていました。

(当時は)払込期間が、25年に1日でも欠けると、受給資格は得られなかった。

「ただ、長い間支払ってくださっていたのに、それでは気の毒なので、
脱退一時金として30万円ぐらいをあげます」

・・・と、言われました。

区役所で担当の人に、

え〜・・・!

と言ったところ、こう言われました。

「つまり、年金を払うのは、日本に住んでいる間は、
外国の方であっても義務ですが、
日本を離れたのなら、権利はないということです」

「ですから、普通は、外国の方は、年金には入りません」

これを聞いて、非常〜〜〜〜〜に!

・・・・・がっくりしたことも思い出しました。





これを見ると、あれこれ心配して、知りたいと思っていたのがわかります。
一生懸命だった若き日の自分たちを思い出して、遠い目になりました。



今日は夕方までかかって、ファイルを5冊ぐらいも空にしました。
ファイルは、目につくところにあると、
またいろいろなものを盲滅法突っ込んでしまいそうなので、
自分から見えないところに、隠そうと思います。


Drop Boxや Evernoteを使いこなせないために、紙が増えていくということを、
この際本当にやめられたらいいなあと思っています。








あと、これもやらなくちゃ。
改築成った年に東京駅で買ったこれと、⤴︎


愛知県半田市のミツカン・ミュージアムで買った弁財船のペーパークラフト。