この前、日本に長く住んでいる英国人のYoutubeで、
日本のびっくりする食べ物の一つとして、フルーツサンドを挙げていました。
見ていた私たち夫婦はびっくり。
フルーツサンドって、美味しいですよね?
年に一回ぐらいしか作らない超贅沢品です。

これはあれかな、サンドイッチは savory=おかずパン であるので、
パンにクリームとフルーツというと、外国の方には抵抗があるのでしょうか。

近所のお菓子屋さんで、ハムサンドと卵サンドを幼稚園のお弁当や、
たまにおやつに買って食べていた私は、小さい頃からサンドイッチが大好きです。

家で作ってもらう、パンの耳のついたものは、ハレとケでいうと当然ケで、
耳のないものは心が弾みました。
でも、切り落とした耳は、サンドイッチと並行してマーガリンと砂糖をつけながら食べたり、
あとで揚げて、砂糖をまぶしたりしてやっぱり食べました。
もちろん、牛乳に浸して、ハンバーグの材料の一つとして使うこともしました。
捨てるなんてありえません。
そういえば、「ねもと菓子店」さんでも、パンの耳をビニール袋に入れて売っていましたっけ。

昔、祖父の回忌で集まった時に、同居してくれていた叔母が新しもの好きで、
なんでも興味を持ったら試す人で、オープンサンドイッチというのを出してくれました。

ハム、チーズ、胡瓜、トマト、ゆで卵・・ぐらいだったと思いますが、
広い畳敷の部屋で、お坊さんも一緒に、作りながら食べたサンドイッチは楽しくてわくわくしました。
だから大人になっても覚えています。

キウイ夫の方の結婚式やお葬式というと、
卵なら卵(卵とマヨのものだけでも、刻んで会えたものはエッグサラダと言っているようです)、
ハムならハム、ツナマヨならツナマヨという、
シンプルな小さなサンドイッチがたくさん出て、最初になくなっていました。

義両親が亡くなり、子供達も家を離れ、もう毎年家族で帰省するということはこれからはありません。
でも結婚以来帰省のたびに、何かのイベントや、
訪ねて行った先で出してもらった小さなサンドイッチはとても美味しかったです。
次はいつ帰省できるかな。


私は毎日夫にお弁当を持って行ってもらいますが、
コロナ後、多くの社員が在宅ワークになっている今も、
夫はオフィスの方が仕事がしやすいと言って、ほぼ毎日出勤しています。

ただいま
おかえり、how was the Obento?
It was good.

という決まりきったやりとりが毎日あります。

たまにサンドイッチにすると、夫はよろこびます。
お弁当にするときは、オーブンしーとで包みますが、
つるつるして包みにくいですけれど、しっかりサンドイッチをサポートしてくれるので便利です。




今日はローストチキンサンドイッチ。
具は最初に用意して別のまな板で待たせておいて、




だだだ、と一気に作ります。




ワックスペーパーで包みます。



これをすると、お昼に開けた時にベチャベチャになっていないそうです。



かつて、コロナ前、毎年帰省をしていた時期は、日本に帰ってくる前に
ピカレリというものと、いろいろなサンドイッチや肉・魚につけたり添えたりして使う
ペースト状のものをたくさん買ってきました。

黄色いピカレリは、辛くないマスタードと玉ねぎを甘酸っぱく漬けたもの。






他は、なになにチャツネ、なになにレリッシュと名前がついていて、
強いて訳せば「薬味」かもしれません。



左、スイートチリ・レリッシュ、右、飴色玉ねぎペースト


サンドイッチをワックスペーパーで包む方法

義母は、具をたっぷり入れたサンドイッチを作って、出してくれる時、

These are two-handers.

と言いました。
両手でしっかり持って食べるやつよ?
という意味でした。

親指と小指はパンの下、残りは上に置き、
向こうの端から具が落ちるのをできるだけ防ぎながら食べる、
そんなコツの要る、具沢山なサンドイッチなのでした。