日本に住んでいるのに、ほぼ英語を話しているというのは、
脳疲労の元であり、顔筋と口腔内の喋り筋肉の過労の元です。

私は年齢もあり、脳の疲れはただならぬことになっていて、
何か思いついたらすぐメモしないと、瞬時に忘れてしまいます。

立ち上がってすぐ、「え〜・・・なんだっけ」

冷蔵庫を開けて中を見つめながら「え〜・・・なんだっけ」

とんでもないことには、忘れちゃいけないからメモをしようと思って、iPadを開いたら、

「え〜・・・何メモしたいんだっけ」

・・・・こりゃひどい・・・



若い頃、50代から上の上司との会話で、

「tamadocaくんほら、え〜とほら。あれほら。えとえと、う〜ん」
「はい?」
「え〜〜〜〜〜〜〜・・・忘れた」

ということがよくあり、笑ったり呆れたりしていましたが、その罰が当たり、
今では私も同じような感じになっています。


授業中にややこしいことを訊かれると、うーむなるほどそう来ましたか・・と言って、右斜め上方を睨んでじっとしている時間が、数年前に比べて明らかに増えていると自覚しています。

「え〜とそうですね・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・あ、私フリーズしてませんよ、考えてるだけよ?」

と、画面の向こうで待っている生徒に言ったりすることもあります。

「皆さんは、私が認知の問題が出てきた場合には、
夫より先に気づくはずですので、夫に知らせてやってくださいね」

と言っています。
これが冗談でないのが悲しく、恐ろしいところです。

とにかく、疲れる。
英語が話せるようになり、海外に住みたいとか、
英語ネイティブのパートナーを得て、四六時中英語を話したい!
と 熱望されている若者の皆さん。
やめとけとは言いませんが、外国語を話すことはものすごく疲れます。
疲れない人のみ、海外で成功できると確信できるほど疲れます。

さて、私が夫によくいうことの一つに、

Don't of course to me!
私にオフコースしないで!

という、変なフレーズがあります。

普通なら、
Don't say of course me! 私にオフコースと言わないで!
のはずです。

これはなぜかというと、夫に
「もちろんです、オフ・コース 」
と言われると、夫の意図した以上に私はぐっさりくるのです。

夫:オフ・コース🎵
妻:ドント・オフコース・トゥミー!
夫:なぜですか。
妻:だってあなたが私にオフコースと言うと、あたかも、
もちろんだよ・当然だよ・そんなの明らかじゃないか
馬鹿なの?
と言われているように感じるからです。
夫:そんなこと一言も言っていませんが。
妻:言っていなくても仕方ありません。とにかく言わないで。
とにかく、ドント・オフコース・トゥミーです。
オフコース禁止!
夫:そんなぁ・・・
妻:今後オフコースというたびに500円もらいます。
あ、前にもそう言ったのに、徴収するのを忘れた。
夫:そんなご無体な・・じゃあ、Of courseと言いたいときはどう言えばいいの?
妻:そうですとか、そうですよとか言ってください。
夫:えええ〜・・・

とまあ、ひどい悪妻なのですが、語感て不思議なものですね。
オフ・コースが嫌じゃないのは、良いことをお願いして快諾してもらったとき。

申し訳ない、良いですか?
ーーオフ・コース!

これならいいんだわ。

思うに、オフコースアレルギーになったのは学生時代のあの日。

越谷の友達の家に遊びに行っていたとき、
帰国子女で、私たちが苦労している外国人講師の英文購読の時間も、
日本語の小説を読むのとなんら変わりなくすらすら読めて理解できている人がいました。
その人を含めた数人で音楽の番組をテレビで見ていたら、
その人が踊り出して、すんごく楽しそうに弾んで踊り続けました。
踊るというのは、ディスコ(ディスコ〜!😭)でするものだと思っていた私たち
(私だけかもしれませんが)は、そのノリとかっこよさにびっくりしていました。

そして私はふと思いついて、

「ねえ響子さん・・(漢字まで思い出した!)
響子さんはこういう英語の歌を聞いて、日本語と同じように、
全部わかるの?」

と聞いてみました。

彼女は微笑みながら、アップテンポの曲での踊りもやめず、
すんごく良い発音で、

🎉🎵 Of course! 🎵🎉

と言ったのです。

うわはぁ・・・・と、脱力しました。

純日本人である私はおそらく、
「そうね〜、大体わかるかな?」
ぐらいの返事を、無意識に期待していたのだと思います。
その彼女の「オフコ〜ス!」が、私の当時の劣等感を著しく刺激し、
「オフコース」をあまり聞きたくない自分にしてしまったのかな、
と思っています。
響子さんは、リキッド・アイライナーのぶっとい引き方もお洒落で、とても性格の良い人でした。
今もオフコース、幸せに暮らしていらっしゃると思います。

他にも、夫から言われてカリッとなる英語はいくつもありますが、
家庭内英会話の繰り広げられる場で、ほぼ一方的に私に突っかかられてとても気の毒なのは夫です。
夫のことは、できるだけ大事にして、長生きしてもらおうと考えています。

そこんところは私的にも、オフコース、頑張りますよ。


しかし off じゃなくて、OF courseなくせに、自分だけ
「オフと言ってくれ」
と主張しているこのオフコース。
なんだか良いお友達にはなれそうに思えません。

わけわかりませんね、私も。