ファッション相談で見かけるのが、中高年のワードローブの悩みです。

例えば、

「50代ですが、さすがにG◯には抵抗があり、◯二クロばかりになってしまいます。
デパートの定価、いやバーゲン価格でも無理ですが、
G◯・◯ニクロ以上、デパートやブティックよりはリーズナブルな価格展開の、
お勧めのブランドはありますか」

というのがありました。

とてもよくわかります。

私はこの方が挙げられたメーカーの服を着ることが多く、
外出時には、自分が数年前から愛用しているのと同じものを着ていらっしゃる人に会います。


たまに、

(いやもう、いい大人なのだからたまにはそれなりの服を買おう)

と思って少し高そうに思えるお店に入っては、即 そのお値段に圧倒されて、
やはり◯ニクロに入り、すると、自分が上から下まで◯ニクロのコーデであった

・・ということも あります。


横方向への成長が著しかった数年前のことです。

(そうだ外出には木綿やウールの着物を着ればいいじゃん)

と思ったことがありました。

着物は、帯の上に立派な胸が載っているのは🙅‍♂️NG🙅‍♀️です。
そこで、上半身をなだらかに押さえる優れた和装小物がいろいろ工夫されています。



また、お腹のボリュームをも、ある程度は誤魔化してくれる帯もありますし、
なんなら、「上半身を袖でカバーしながら行動する」という手もあります。
実際、そういうふうにして写っている和装の写真が、私にはたくさんあります。

ところが、二重太鼓で紋付の色無地を着たのは、下の娘の高校の卒業式が最後です。
そのあとは、コロナもあって、長女次女二人とも、
入学式や卒業式がオンラインであったり、
親は別ホールでオンラインで式を見るとか、とにかく、着物を着るチャンスはなかったです。
郡上踊りも3年続けて中止となり、浴衣すら着なかったので、
もういろいろ忘れてしまいました。

またここ数年の気温上昇は、このあとも収まることはないと思っていますが、
そうなると、夏きものを着て外出ということはますますなくなりそうです。
和装は私にとって、ソリューションではなくなってしまったのでした。


それで、頑張っていろいろ考え、数年前のこと、
今まで挑戦したことのない服を着ようと思いました。


一つはガウチョパンツ。



生協の通販のカタログには、スカートとガウチョの間ぐらいのデザインの、
「スカーチョ」💕
というのが時々出てきますが、私は背が低いので、ちゃんとしたお店で試着をして、
膝下10センチぐらいだったかな、ガウチョパンツを買って、履いてみました。

その際、

最近はスカートやワンピースでもスポーツシューズを履いて良い

ということになっているようなので、ソックスとスポーツシューズ、
上は白いブラウスを、インはさすがに無理なので、OUTで着て出かけました。


そうやって外を歩いていると、自分は何か変でした。
その理由は家に帰ってきてわかりました。





私は大人のちびまる子ちゃんのようになっていたのでした。



髪型のほうもここ数年、ちびまる子ちゃんが半年伸ばしたぐらいのものですから、

ひねた老け顔の小学生

のようになっていたのでした。

これが失敗のその一です。


さすがに、ちびまる子ちゃんのようなつりスカート
(今の方はご存知ないかもしれませんが、まだウエストがない女の子は昔、
スカートについている細いベルトでスカートを吊っていました)・・
ではなかったですが、この絵を見たとき、とても納得できました。

同じでした。



失敗その二です。

古着屋さんで気に入って、ZARAの薄手のロングジャケットを買いました。

ちょうどこの製品のような感じです。




ファスナーを開けて颯爽と歩いてみたら、寒かったのでファスナーを閉めました。
歩いていて、ビルの大きなウインドウなどに映る自分が、なんだか変で気になりました。

なんだろう。
どこかが、目指したところと違う。

それだけはわかるのですが、何かいけないかは、やはり家に帰ってから気づきました。



ヘムレンさんになっていました。







私は背が小さいため、ジャケットから出ている部分が、ほんの少しだったせいだと思います。


こんなことでだいぶ気が削がれ、暑くなってきたこともあり、
今は全く特徴のないデニムと、問題の多い二の腕が隠れる長さの袖のシャツ、
というところに落ち着いています。

中高年のおしゃれって、難しいですね。

前回の引越しの際、「古着でワクチン」に2回も家族全員の服を寄付してから、
たんすがスカスカでいいのですが、喪服以外はまともな服がなくて、
劇場などに行くときに少し困惑します。

中高年の服の悩みを抱えた私は、このあと、どこへ彷徨っていくのでしょうか。

⚠️ ちなみに、「デニムも」最近の言葉を無理して取り入れてみました。



(駄)で申し訳ありませんので、お役に立てそうな情報を載せておきますね。

古着でワクチン


私たち150cm系の日常生活がつぶさにわかるコミックエッセイです。