語感としては、オミクロンのようですが、「ねぶくろん」です。
駄洒落好きの社長さんなのでしょうか。
いや、この「ねぶくろん」を開発したのはもう何年も前のはず。
失礼しました。
これは、私がこのたび買った、寝袋です。

ちなみに、ねぶくろんの中に入れる封筒のようなインナーは、
マイクロファイバー、コットン、厚手のマイクロファイバー・・など、
3、4種類あるそうですが、そちらの方の名前は「くるむん」だそうです。
身体を、寝袋の中で、「くるむんです!」ということですね。

ねぶくろんは、ベアーズロックというアウトドア用品の会社さんの製品です。
これも、エアーズロックに引っ掛けたのかなと思いました。

こちらです。


ねぶくろんは、「寝袋」と「布団」の良いところを取り入れた、
来客用寝具だそうです。
ネット検索で見ると、私の買った分厚いものだけでなく、
「light」耐えられる寒さが少し幅が狭いものもあり、
また、売っている店舗によって、値段の幅が結構あります。
寝袋を買おうかなぁと思って、ずっと悩んで検索されている皆さんは、
これを絶対に見たことがあると思いますが、購入に際しては、
私のようにあわてず、じっくり検討なさってください。

とにかくまあ、それをば、私は買ってしまいました。
そして、狭いが上にも狭い、1人で暮らしていてもカニ歩き必至の、
次女のアパートに置いて帰ってきました。

そのいきさつですが、今年は、夫と2人で東京に割と頻繁に行区予定があります。
そこへ次女が、私のアパートに泊まってもいいよと言いますので、
喜んで泊めてもらうことにしました。
けれど、まさか二組の布団を「置いといて」は、酷です。


次女には東京に、推し友達や、
名古屋から出てきて一人暮らしをしている友達も多く、
その人らと、お泊まり活動をしやすいように、
IKEAの巨大・引っ張り出すとダブルベッドになるやつ、を買っています。

そこに寝袋を導入して、無理に三人で寝ようというわけです。
かなり無理な考えです。

私は、前から寝袋は欲しかったのですが、
いろいろ探してみて、ベアーズロック社の、この「ねぶくろん 」を買ったのでした。

夫はすでに自分の分の寝袋を注文してあって、
今回私が帰省する日には、夫の分しか届いていませんでした。
それが、円筒形収納バッグに入れると、
直径が20センチ強、高さも30センチちょっとで、すごく軽いのです。
ぎゅーっとすれば、私の小さめのキャリーケースに入ってしまいます。

このときは、私が一日早く出発しましたので、
その晩の現地での寝具がないこととなり、しかたなく、
私が夫の寝袋の方を持って行って、借りて寝ることになりました。

夫の寝袋は羽のように軽く、しかも、
屋内であればマイナス5度まで、普通のパジャマで潜り込んでも温かいそうです。

素晴らしい機能・・・それはもしかすると、高かったのでは?

いくらでしたか?
ーー言いたくありません。
まあそう言わず。いくらでしたか?
ーー知らない方がいいと思います。
まあまあ、教えてよ。

という押し問答の末、夫が白状したその値段は、ねぶくろんの3倍強でした。
さすが、こだわると譲れない夫。
自分のお小遣いでお願いします。

その日、荷造りをしている私を、
眉間に皺を寄せて眺めていた夫が言いました。

「君はアンパックをするときに、普通、そのプロセスを全く見ていません。
この私の素敵な寝袋を広げるに当たり、どんな畳み方がなされ、
どのようようにすればこのバッグに再び収まるか、
あとになってもわかるよう、落ち着いてゆっくりやってくださいよ?」

そう釘を刺されて出発しました。

その晩に寝ることになって恐る恐るバッグから引き出してみますと、
いわゆる「ツタンカーメンの柩(ひつぎ)型」をしており、
海苔巻きのようにくるくる巻いてあるのを広げると、
単純に縦に三つ折になっているだけでした。

こんなもの目をつぶっていても畳めますわ、と思いました。
思いましたが、万一できなくなると大変なので、一応写真は撮りました。





寝てみた感じですが、すごく温かくて、ちょっと暑くて、
途中でファスナーを全開にして、芋虫のような感じになった寝袋を
「掛けて」寝ることになりました。

翌日、夫が遅れてアパートにやってきました。

大変でした、とても重かったです。

と言って床にどさっと置いたのは、結構大きくて重そうな、円筒形のバッグです。

そうか、「寝袋と布団のいいところどりをした」とありますが、
主眼としては、「来客用の布団」のカテゴリーです。
隙間風が入らなくて温かいので、普通に毎日寝ている人もいるそうです。
敷布団と掛け布団をドッキングした封筒型ですから、
気軽にキャンプ用品のように持ち歩くものではなかったようです。

これは、夫の寝袋の3分の1ほどの値段ですが、大きさ重さは3倍。
3と3とで、ある意味、釣り合いが取れていますね。
違うのか。

そして、夫のに比べ、さらに倍ぐらいに温かくて分厚く、
これも夜中にファスナーを開けて、外に這い出すことになりました。

大は小をかねますが、暖は涼を兼ねない。
多分、4月から10月までは、暑くて苦労しそうです。

でも、寝心地は大変に良かったです。

そして、IKEAのベッドですが、引っ張り出してダブルベッドにしても、
体が立派な夫と次女と、背は低いものの横幅は人並みな私では、
普通に「縦方向」に寝ることができませんでした。

全員、ベッドの横幅に向けて直角に、寝ました。
私は大丈夫でしたが、夫と娘は足を伸ばすと、
その下にベッドがない空間なので、
朝になったら苦しそうに丸くなって寝ていました。
春になって去年の土を消毒していると、
必ず出てくる黄金虫の幼虫のようでした。

黒板アプリに指で描いた、そのときの様子です。






このねぶくろんはとても気に入りましたので、
家に帰ったら、なんとなくとってあった客用布団の大部分は処分し、
泊り客があることがわかったら、1つでも2つでも、買おうと思っています。

布団を出して、干して、シーツその他を掛け、寝てもらって、
その後はカバー類を洗って、布団袋に入れて掃除機で圧縮する・・
という、今までやっていたことは、やめられそうです。嬉しいですね。

それと、広告がとても面白いので、
寝袋を買う予定のない方も、よかったら見てください。







これ、社長さんかなぁ・・・。