みなさん、お元気でお過ごしでしょうか。

日を追って東京の感染者も増えていっています。
昨日は、愛知県が独自の緊急事態宣言を発表しました。

生徒たちと夫に、知る限りの情報を伝えようとするため、
なんだか、気の休まるときがなく、疲れて、辛いです。

新聞に発表される、政府からの補助も、どうにもわかりにくいです。

また、なぜ東京や大阪、名古屋のように人口の多い過密都市を抱えながら、
ロックダウンではなくて、「強く要請」なのかと、生徒たちと夫に訊かれますので、
・・・そして、わかるようには説明ができませんので、大変辛いです。


このごろは、「感染するかも」ではなく、「感染しているとの前提で」
過ごしてくれということを言われております。

いや、だって、若い人はかかっても、軽いんでしょう?
いや、かかっても8割の人は 軽いとか、症状出ないんでしょう?

だから、(私は肺炎にならないほうの8割に入ると思うので)
出かけます。

という方々にお訊きしたいです。

「はい、出かけて、かかってきても、症状の出ない私が、
当然、人に振りまきます」

という事実が、すぽっと抜けているようなのが、どうにもこうにも。


不思議で謎です。



しかし、そろそろ私のクルミ大の脳味噌も疲れてきましたので、
今日は短く、なんとなく苦手な言葉について書かせていただきますね。


一つは、「食べ放題」という言葉です。
焼肉屋さんなどに、すごく大きな字で看板として出ていると、
その下を自転車で通り過ぎてしまうまで、落ち着かないです。

食べ放題そのものは好きですし、飲み放題なども、大好きです。
これは思うに、食べ放題の「べ」が嫌なんだ、と、薄々気づいています。
これは、生理的なものですから、仕方ありませんね。
おそらく、こういうのを感じてしまうのだと思います。




その他、どうにも落ち着かない言葉は枚挙にいとまがありませんが、

半端ない

・・・・に号泣

神アプリ

・・・で見つけて秒買いした◯◯

・・で驚いた義母の◯◯


みたいな、体言止めの表現のうち、
ブログのタイトルによくあるような表現も、実は苦手です。

なんだか、それだけ使っていれば済むと思っておられるような、
安易さを感じてしまい、苦手な表現であります。





この他には、言葉には罪はないが、用法が間違っている場合が嫌です。

いつかは、天下の朝日新聞で、

「熱々のうどんをほおばり」

とあったので、むっき〜、となりました。🙉

ほおばり、は、「頬張り」です。
一口では入らない塊の食べ物をがぶっと噛むとき、
その一口が、大きいわけです。
そうやって、一塊のおおきいやつを、ダイナミックに、
大きな口を開けて詰め込み、豪快に咀嚼するために、
中に入っている食べ物が、
外からでも、「頬が張って見える」ほどなわけです。

熱々のうどんは、危ないです。
やめましょう。


私のイメージ(妄想です)

朝日新聞社の編集室には、夕方の光が差し込んでいます。
チンダル現象で、埃がキラキラと見えています。
奥の方のデスクに、定年間近の、
歩くディクショナリーみたいな人がいます。
お名前を、筆田さんとおっしゃいます。

筆田さんは、あまりうだつがあがらず、出世もしなかったが、
社の薄暗い編集室の奥に陣取り、
有給もほとんど取らずに、毎日真面目に勤務しています。
定年も間近なのです。

奥さんとは仲がいいのです。
月に1回ぐらいは、焼肉屋に奥さんと一緒に行きますが、
「食べ放題」という言葉が嫌なので、そういう看板がある店には行きません。

筆田さんが、声を上げます。


筆田:こら山田! こっち来いや!

山田くん:は・・はい、なんでしょうか。

筆田:お前なぁ、頬張るって、漢字でなんて書くんだ!
あっこら、スマホを見るなスマホを! 言ってみろ!

山田くん:え〜と、えと・・・

筆田:頬に、張ると書くんじゃ!
頬張るのは、饅頭とか、でかい握り飯とかだわ!
おみゃぁはあれか、いつも、熱々のうどんを頬張っとんのか、たぁけ〜!

山田くん:あっ・・・

筆田:書き直し!

山田くん:すっすいません・・・。


熱々のうどんを 頬張る。

新聞などを読んでいて、立ち上がりたくなるときがあります。


また、ある小説を、書評で読んで気になり、Amazonで取り寄せました。
東京23区が全部出てくる短編集ということで、期待したのでした。
でも、すぐに挫折してしまいました。
以下、悪口になってしまうので、申し訳ないのですが・・・書きます。

この本は、実在する都内のおいしいお店が出てきて、
素敵な食べ物の描写が続きます。

ある章で、太刀魚のソースが・・・・グレイビーでした。


「・・・グレイビー・ソースというのだろうか、云々・・・」

という描写でつまづき、以降、読み進められませんでした。

グレイビーは、「肉汁」であります。
オーブンで塊肉を焼きます。
すると、肉から金網を通して天板に油が落ちて焦げつきます。
その天板をコンロに載せて、お水を注ぎ、
コゲをかき取りつつ煮立たせ、適当に調味をして、
茶色でこってりしたトロミのあるソースをとります。
それを、肉や付け合わせの豆、ローストの根菜類にかけます。
大変おいしいものです。
肉料理の副産物であり、ローストミールにつきものです。

おいしいですが・・・さすがに魚には。

この本は延々と美食の描写が続くのですが、度々

「・・・・を飲み込んだ」

という表現があり、これにも違和感を感じてしまいました。

思い込む、信じ込む、入れ込む・・

のように、「込む」には、深く押し込むような語感あります。

飲み込む、

については普通、

涙を飲み込む
無理難題を飲み込む

のように、自らに強いるような、少し苦しげなニュアンスがあり、
食べにくい物を飲み込む、以外は、なかなか取扱注意の表現です。

などと、底意地の悪いことを書いている私も、
無知や勘違いで、いろいろ今までにも恥ずかしいことを書いています。

神父と牧師の違いを知らずに、
「プロテスタントの神父」と書いてしまい、
信者の方に注意をされて冷や汗をかいたこともあります。

前述のこの本には、「なんクリ」、かの昔の、「なんとなくクリスタル」
に共通の空気がありまして、
私も、過去に散々仕事で歩き回った東京23区を追憶したかったので、
最後まで読みたかったのですが、
こういうところだけこだわってしまう性格なので、残念でした。



さあ、こんなブチブチ言いはいい加減にして、
今日はこれにてお開きにするとします。



みなさん、今日も明日も、ご安全にお過ごしください。


特に、感染の恐怖の中、毎日仕事に出られている方、
その中でも特に、医療、介護に従事されているみなさんの、
ご無事をお祈りします。