今日は、取り立てて大ファンではないが、誘われれば行く、コストコについてです。


初めてコストコに行ったのは、東京にいた時代、生徒と一緒です。

面白いからぜひ行こう、荷物は先生の家まで先生と一緒に届けるから

というお申し出なのでした。

見物がてらのつもりでしたので、「え、別にいいよ、歩いて帰るし」
と言っていたのですが、帰りはやはり、持ちきれない荷物になり、
家まで送ってもらうことになりました。

もう10年以上前になると思いますが、初コストコは幕張店でした。
そのとき初めて、毎年更新しなくちゃいけない高い会費があることや、
COSTCOは、本国では コスコ、と読むことを知りました。
コ・が高い音で、スコ、と落としますね。

ちなみに、日本に住む外国人には、

日本では、コスコでは通じないよ、コストコ、っていうんですよ。
あと、アイケアも通じないよ、イケアって言わないと。

これを指導しております。


コストコに行く私のいちばんの楽しみは、クラムチャウダー。

私は世界の汁物の中で、クラムチャウダーが一番好きなのです。
どこに行っても、あればお腹と相談せずに必ず注文します。
多かった、少なかった(少ないことはまずないけど)、
ぬるかった、具が少なかった、しょっぱかった、など、
食べたらそのあとも、すごくうるさいクラムチャウダー好き。
家で簡単に作れるのに、クラムチャウダーは外で食べるもの、となっております。


じゃあ、クラムチャウダーだけでいいのか、と問われれば、その通り。

なぜなら、数回に及ぶコストコ行きを通して、
私は自分とコストコの相性があまり良くはない、ということがわかったからです。
だから、親切な友達が連れて行ってくれるときだけ喜んで行く、で十分なのです。



以下に、コストコ好きの皆さんのそしりを受けることを恐れずに、
自分とコストコの、残念な関係の理由を述べましょう。


1)旦那が、一緒に行ってくれない。
稀代の面倒くさがりの夫です。
お店に入るとすぐ、「じゃっ、何分後に会えばいい?」と訊いてきます。
買い物が嫌いで、ふらふらと店内を見て回るというエネルギーがなく、
私が買い物をしている間、すぐ本屋か電気屋に行こうとするのです。

こういう人と、よしんば一緒にコストコに行ったとしても、
「じゃっ、何分っ?」て訊かれたら困っちゃいますよね。

え〜と、30・・いや60・・いや3時間?

と言おうものなら、瞬殺でその場に昏倒すると思います。
私はペーパーですから一人で行けませんしね。
ああ、一人で行けるなら、週に一回でも行くのにな。
もちろん、買うためではなく、面白い商品を見物するためです。

2)一つの分量が多いものがほとんどである。
壮大なスペースを必要とする巨大店舗ですので、
土地のある、郊外店舗ばかりです。
そこへ車でやってくる人々は、きっと物置とか、
買ってきたものをどん! と置いておける空きスペースがおありでしょう。
みなさんの大きなカートに山と積んだトイレットペーパーや大きな洗剤。
一回の買い物が1〜3万になるのも珍しくないそうです。
あの、大物たちは、家に連れて帰ると、なぜか大きさを増す!
我が家の場合は、とてもじゃないけど、納めておくところがないし、
無理に置いておくと、トイレットパーパーのために、
高い家賃を払っていることになってしまいます。
最初はそれがわからず、アドレナリン大放出の結果、
カートに山と、近所のドラッグストアで普通に手に入るものの、
3倍・5倍が1パックになっているものを積み上げました。
そして、レジ近くまで来て、はっと、そこに無理があることに気がつき、
すごすごと人の流れに逆行して、品物を戻して回りました。
戻した中には、孫子の代まで残っていそうなセロテープの50本パック、
使い切る前に必要がなくなること必至の、女性専用品、
「幼稚園開くんじゃないんだからさぁ〜」
と夫に文句つけられそうな、いろんな切り方のできるハサミ30本セット、
などが入っておりました。

コストコは何ヶ月に一回しか行けないのと、
珍しいもの、お得そうに見えるものがいっぱいですが、
買って帰っていいのかと、判断を迫られます、これがなかなか辛いです。

3)口に合わない食べ物ばかり買ってしまう。
買いたくて、いまいちためらっているのが、お寿司です。
店により、おいしい・そうでもない、の差が激しいそうです。
ピザやケーキ・・・きっと、アメリカンな味だと思い、ためらいます。
パンやマフィンは、数人の友達と山分けにするのですが、
家に買ってくると大きくなり(そんな感じ)、
食べ切るまでかなり、冷蔵庫で場所を取ります。
これも、たまで、いいかな。
オーブンで焼くとすごく美味しい、半分までできているパンというのがあります。
おいしくて大好評なのですが、これまたいつまでもあり、賞味期限もすごく長く、
保管に気をつかうことになります。
たまでいいかな。
お肉やお魚は大容量が非常に魅力ですが、
味的に我が家は、生協の国産品に慣れているため、こちらも今ひとつ。
あと、やっぱりこれも量が凄くて、小分け冷凍するにしても
冷凍庫に入らないのです。
コストコに入会して、独立の冷凍庫を買う人が多いのも肯けます。
この前は、一生もちそうな、ちょっとした子供のおもちゃのバケツぐらいの
大きな容器に入ったオリーブを買ったのですが、
これがなぜか、ちょっと形容し難い「口に合わなさ」で不評。
きっと私の寿命が尽きるまで、責任とって一人で食べ続けるでしょう。

4)全体的に、超大容量であると、お得な気がするのですが、
冷静になって、100gあたり、1本あたり、1Pあたりの、同じ物と計算すると、
実は、もっと高かったりすることが、多いです。
これは、「何回も買いに行かなくて良い安心料」かもしれません。


なんか、アンチコストコみたいなことを言ってしまいましたが、
もちろん、捨てがたい利点もたくさんあります。

私はクレージーソルトというのを愛用しているのですが、
この前コストコに行ったとき、スタンダードの他に、
バジルいっぱいのもの、ガーリックいっぱいのもの、
が セットになっているのを見つけました。
そういうのは見たことがないので、買ってきて、毎日喜んで使っています。

また、匂いは強いのですが、スクラブ入りと、入ってないのの2種類のある、
サーフェス・ワイプ(なんかの表面を拭く、という意味か)
の、引っ張り出して使うウェットクロス、これが素晴らしい。

スクラブ入りのやつは、ガス代でも、天ぷら上げた後の台所の床でも、
すっごくつるつるに、油分が取れます。
水分含有量が多くて、いつまでも? 拭き続けられますし、
枚数が多く、サイズも大きいため、気が大きくなり、スパスパ!
と気持ちよく引っ張り出して使うことができます。
これは、マストアイテムの一つですね。


私が連れて行ってもらうのは、
目的としては、クラムチャウダーを食べる、気に入った品を少し買う。
タイミング的にはクリスマス直前でターキーが要るようなときです。
あと、友達と集まるときに、すぐ食べられる物、
ローストビーフを巻いたラップさんどやアヒージョなどは、
美味しいし、各自が料理を用意しなくていいので、素晴らしいなと思います。

ただ・・日常的には、料理はちまちまと自分で毎日するので、
買ってきたもののパックを開けて食べる、ということに慣れていません。
それで、上手に、お得でお安いものを買うということができていません。

私がもし運転ができて、家に大容量のものをストックするスペースがあり、
独立の冷凍庫があり、人がよく集まる家で、
買ってきたピザや、味付けしてある食べ物が好きなら、
コスコはすごく価値があるお店だろうなと思います。
人気があるのもよく理解できます。


ちょっと続きますね。