家事の中で、やっただけの到達感があるものといえば、
ダントツで、草刈りだと思います。

私などは腱鞘炎、腰痛、日焼け、虫刺され、疲労、筋肉痛
などと、
よくないことになるぐらい、頑張りすぎます。

なので、庭に草刈りに出るときには、

今日は元気だから45Lのゴミ袋3枚
今日は暑いから2枚

と、あらかじめ目標の量を決めてから行きます。

植物がタネを振りまくのは、自然が決めたことです。
ですから、抜こうとすると雑草は、慌ててタネを撒き散らします。
なので、マスクをかけないと、鼻がムズムズしてきます。
マスク必須です。

また、跳ね返って来た鋭い葉などで、目を傷つけてはいけませんので、
しっかりとメガネをかけます。
日焼け止めを塗るのはもちろん、タオルマフラーで首を保護し、
蚊の季節になると、帽子の上からネットを被ります。
徳島のKちゃんが何度も送ってくれた、養蜂家用のものです。
長袖に軍手は当然のこと、ジーンズさえ二重です。
これに、庭専用の、お風呂の腰掛けと鎌を出し、
天気を見計らって出陣します。
大変な騒ぎです。

団地のベランダの洗濯物の下で、可愛くやっていたときは、
プランターに生えて来た小さな雑草を、見つけ次第つまみとる、
これだけでした。

その後、社宅である借家で庭の世話をするときも、

(雑草は、根こそぎにしなければならない)

という、自分で決めた法則に従っていた時代があります。

テコの原理で、深いところから根っこを引っ張り出すと言う、
その名も「根こそぎくん」を購入し、
最初のうちは、ちまちまと、「草抜き」をしていました。
雑草は、茎を引っ張られても、根を残したいのでしょう。
茎ならば簡単にブチっと切れます。
しかし、根っこは深く、太く、たくましい。
それとの綱引きになるので、2時間も続けると、筋肉痛がひどかったです。

また、引っ越して最初3年間の、畑塾のあった時代は、
先生に頼まれて、暇さえあれば根こそぎくんと腰掛を自転車に積み、
度々畑塾の畑へ、草取りに通いました。
広いところは、先生が電動草刈機でやってくださいますが、
畝とかハーブガーデンはそうはいきません。
あのころは、かなり頑張りました。



ところが、一雨ごとにどどーーん!と丈を伸ばすのが、
さまざまな雑草であります。

気がつくと、

ええーっ!

と言うぐらいになっています。

お隣の広い庭は、マックスまで伸びたところで、
電動草刈機で一度に刈っておられるのですが、
そこまでは・・とためらっていると、
数週間と経たないうちに、うちの庭中が雑草の海に。

そこで数年前には、根こそぎくんを退け、ステンレス鎌を手に入れました。

根っこから抜こうとすると腰にくるし、
力もいるし、そんなにまでして綺麗にしても、
あっというまにどーっと雑草は生えて来ます。

そうだ・・。
みなさんが、根っこを気にせず、
電動草刈機で、茎からざくっと刈っていたのは、
どうやったって、雑草には勝てない、だからだったのだ。

鎌では、草の根元を一握りして、
地面ギリギリで鎌を引いて、ザクザクと刈って行きます。
ついでに、あとから急に大きくなるオオバコの、
地面に張り付いている部分を、見つけ次第こそげ取ります。
かなり気持ちよく、これは癖になります。
子供たちのアタマジラミを退治していた頃の、
あの充実感と、一脈ずるところがあります。

もちろんまた、どんどん伸びて来ますが、
適当なところでまたザクザク。

腰や手を痛くして引っ張り続けるのに比べ、何倍も楽です。

そして今年は私はなんと、ご家庭用電動草刈機を買ってしまいました。

今まで7年間、春から秋まで、
年に数度ですから、合計何十回も草取りをしています。

それが、15000円ぐらいで、楽になるのなら、
この際買って楽をし、そのエネルギーを
もっと生産的なこと(昼寝とか)に向けようではないか。

というわけで、アマゾンでぽちっとして、翌日届いたそれは、


・・・・・とても怖かった。

マニュアルが結構長く、
充電の注意からして何ページもあります。
危険なものですから、斜め読みではいけません。

使い方に至っては、これをしてはいけません、危ない。
それをしてはいけません、危ない。

と、どこまで読んでも危ないことばかり。

しまいには組み立てるのも恐ろしくなり、
東京出張から夫が帰ってくるのを待ったぐらいです。

さて、いよいよ昨日のことです。
夏日になるという日ですが、これさえあれば千人力。
この機械で、あっという間に、15分ぐらいで、
庭中がスッキリするに違いない。

そう思って、こわごわ、もう一度マニュアルを読んで、
しまった・・・と思いました。

というのは、長く伸びた草の場合は、
10センチずつ、何度も分けて、上から刈って行ってくださいと言うのです。
それをしないと、草が絡まるし、危ないのですって。

そして、草絡まったなら、危ないのでまずバッテリーを外し、
鋭いブレードからこわごわ草を取り、またバッテリーをつける、
と言う作業が待っています。

うーーーむ。

しかしすでにもう、せっかく全身を草刈り衣装で固めています。
その、上から10センチの小刻み操法をやってみることにしました。

草刈機は安全対策のため、ロックを押しながらでないと、
ブレードのスイッチを入れても操作できません。

10センチずつ上から小刻みに。

あまりにも大変でした。

うちの雑草の大きな部分は、グランドカバーになるというので購入したレンゲ。
それがすごいことになっています。

私の子供の頃の思い出にあるような、
足元5センチぐらいで可愛く咲いているのではありません。
別の種類なのでしょうか、私の腰ぐらいまで来ます。
それを、小さなブレードでちまちま、上から刈っても、
50㎝四方を刈るのに、何分もかかります。
そして音がうるさい。

そして、雑草の海の中に埋もれている、
シャベル、三角ホー、スコップ、そのほかにブレードガードが当たると、
まずそれが、すっ飛んで行きます。
何メートルも飛んで、雑草の中に飛び込み、探すのが大変。

小さな石に当たっても、すぐすっとんでいきます。

そのたびに、バッテリーをこわごわ外し、
カバーを探して、やっと見つけ、それをこわごわ付け、
こわごわロックボタンとスイッチを同時押しし、

キュイーンキュイーン、キュ!

あっ、また飛んでった!

という、とても疲れることになりました。


あー 😩

わかったもうよろしい!

今回だけは、わたくしが手ずから鎌で刈り、
その後、10センチぐらい伸びたら、使ってやろうではありませんか。

こわごわとバッテリーを外して機械をしまい、
昨日と今日と、充実の人力草刈りに励みました。

刈ったところと、まだのところの差の激しい、
まだ4分の1ぐらいしかできてない庭です。



それでも、洗濯物カゴを持ったまま、雑草に足を取られて転びそうになる、
ということはなくなりました。
プランターも置けるようになりましたので、
いよいよ種まきをしようと思います。

去年買いすぎてしまった種も、ダメ元で植えてみます。

今朝起きたら、片目が腫れています。
毒草にやられたか、毒虫に刺されたか。
良かった、今日が日曜日で。



ご家庭用電動草刈機




根こそぎくん



1/5ぐらいまでできたところ