真冬でもダウンを着ることは、東京では一冬に何度もない感じになりました。
雪の日や本当に寒い夜用に、一着だけダウンがありますが、
暖冬が普通になっている今着られる、
もう少し軽いジャケットがあってもいいなと思い、
コーデュロイのジャケットをこの冬買いました。
これがまあ、ちょうどいい暖かさで、ずいぶん活躍しています。

それが、つい先日、脇の裾部分にある3つのスナップのうち、
2つまでがはずれていたのに気づき、手探りでパチンと閉めようとしていて、

ん?

そのボタンの内側にまたボタンがあるのがわかりました。
フロントのボタンのある反対側にも、またボタン。
あっ、リバーシブルでした。



ひっくり返すした側は、表とは違ったツルツルした生地で、
知っていたら何回かは、ひっくり返して反対側も着ていたのだろうか。
でもリバーシブルって、裏にある方を表にしてみると、
なぜかなんとなく着にくい。
袖の滑りが悪いとか。
ふうん・・と思いながらも、一回ぐらいやってみて、またすぐに元に戻したりします。

でもね。
リバーシブルと知っての上で、
ひっくり返したくないからひっくり返さないのと、
ひっくり返せるとはつゆ知らず、ひっくり返さないでいる。
ここには大きな違いがある。

私はなんとなく、
(一冬損した)
と感じたわけなのでした。

お店の人が、「素敵ですよ」とかは言ってくれなくて良いので、

リバーシブルなので、2倍お得ですよ!

と、言って欲しかった。
お店の人も知らなかったのではないでしょうか。


いまの家に住む前に、賃貸マンションに二年半住みました。
暮らし始めて1ヶ月ぐらい経った頃、ふと、全ての部屋のドアの隣に、
小さなドアがあるのに気がつきました。
ドアですが、かといって、お部屋の入口のようではありません。
それは全戸についているのです。

こここれはもしやと思って、不動産屋さんに訊いてみたところ、
「こちらも知らなかったのですが、それはお宅様の物置きですので、
どうぞご自由にお使いください」
ということでした。
とても嬉しくて、部屋のあちこちにまだ積んであったた引越し荷物を、
とりあえず入れてみました。
部屋がだいぶ片付いてとてもよかったですが、
一旦物置に入れた荷物を出して開封するということはなく、
箱は、今だに古いガムテープで閉じられたままです。

これは損どころか、とても嬉しいことなのでしたが、
(最初から知っていたかったな〜)
と思う私は、人間がちっちゃいですね。


私の知人があるとき、台所の蛇口を引っ張って、ぐーんとホースを出し、
シンクの中を洗っていたら、ご主人が、
「あ、そんなふうに伸びるんだ・・・早く知りたかった」
とおっしゃったそうです。
これは私も、ホースがひっぱり出せるのを一年ぐらい知らないでいて、
小鍋に水を入れてシンクの中をぱしゃ、ぱしゃ、とかけていたときに、夫が来て、

何してるの?
なぜ、引っ張って長くホースを出して使わないの?

と言ってきた、という同じ経験をしました。

これもまた、なんとなくほんの少し、損をしていた気がする経験でした。

みなさんもそんなことはありませんでしたか?
よかったら教えてください。

いつものように、めっちゃ目を近づけ、机に向かって書いているのは
原稿ではなく、手紙なのか。
かつて、創作のインスピレーションの泉であった覚書や、
トキの描いた絵を留めた紐に、いまは何も下がっていません。







朝の出勤時間。

クマ、キノウ テガミ ナイ ホント?

ほんとうにありませんでした。

けさは?
ーーーー今日は流石にまだ・・・

毎日おクマさんに確認するヘブンが待っているのは、

アメリカ、ニホン、シゴト、テガミ

だと言います。

司之介さんなりにサポートするつもりなのか、

「ヘブン、今日は帝大日和じゃの」

また要らぬことつい、言ってしまう司之介さん。

「ほんなら、帝大によろしく」
「気をつけて行くんじゃぞ、帝大まで」

ありがたいけれど流石に返事に困ったヘブンは、

イッテキマス・・・

パパさん、手紙、すぐ届きますけん。

トキそう言って、ブードゥードールに

届け〜届け〜・・

夫のために念を込めますが、
車に乗り込んであちらを向いた、ヘブンの表情は暗い。


トキがブードゥードールを作っているのを見ているおクマ、

「ばってん、こぎゃんお守りの類いを奥様が手作りして、
ご利益は あるんですか?」

とつい言ってしまいましたが、ごもっともです。

なかでしょうね
ーーーーなかかねぇ・・
なかでしょう

そこへ郵便が・・驚くほどたくさん届いた封書に、
トキとおクマさんは、ブードゥードールのご利益あったかと
喜びますが・・

ちょうどそこへ帰ってきたヘブン、喜んで家に駆け込んで開封するも、
6通もあるのに、ヘブンが待っていた返事はなく。

また、シンシナティのイライザからも、
「講座や講義の話はとりあえずはありません」

つきがないというときは、こんなものなのではないでしょうか。

フラストレーションのあまり、自著を本箱から叩き落とすヘブン。

パパさん大丈夫ですか、とまず夫の様子を見てあげて、

いま、ブードゥードール作っちょりますけん、
すぐにすぐに、ええ知らせ届きますけん

と、励ますことをやめない妻。





嘘の嫌いなヘブンには、出勤をするふりをしてミルクホールで時間を潰し、
なかなか来ない返事を待ち、やっと来たと思ったら 心からの希望は全滅。

どんなに辛いことだったでしょう。

ついに心を決めたようです。

トキに向かい、

マイニチ テイダイ イッタ・・・フリ・・
ーーーーえ?
クビ・・
クビニナリマシタ
ーーーー首・・・
ガクチョウ ワタシ イラナイ
400エン ナクナリマシタ
ゴメナサイ

このあとが、私あたりと違うトキ。
女から見てもいい女、スバラシ・・・
だって、

なーんだ・・☺️
なら よかっただないですか。

ほっとしたように、安心したように笑っています。

やっと時間ができますけん
好きなだけ、ようけようけ、書けますけん
たくさん書いてごしなさい

デモ400エン・・・・カゾク
ーーーー大丈夫、大丈夫ですけん
そげなことでうちの家族は壊れません。でしょ?

安堵の涙とともに妻を抱きしめます。

アリガト
アリガト ママサン

よかったのう。
のう、昔のわし・・と司之介さん。

女性たちは(司之介さんのことは)わけがわかりませんが、
不思議がりながらも笑っています。

ああ、ほんによかった
これでべすとせーらが書けるのう・・

司之介さんが言うのでトキも
もう次の本に書くことが決まっているのかと聞きました。

マダ・・ナンボムズカシイ・・・

それならとトキが提案したのは、

私読めるの話書いてくれませんか?
ーーーーママサン ヨメルノ ハナシ?

今までたくさん素晴らしい本をようけ書いてきた
ずっとパパさんの本を読みたかった。
だけん、学がない私でも読める本、楽しいの本、

「書いてくれませんか?」
「あなたは 書くの人ですけん」


書くの人。

なんという励ましでしょうか。
皆さん、今日の「ばけばけ」、ご覧になりましたか?(3/20 放送第120話)

放送終了まであとわずか。
金曜日は「どうなるんだろう」と強く思わせるドラマ作りですので、
当然今回の第120話も、
「え〜〜〜〜!」
となりながら見終わりましたので、ここで駄弁を弄している時間はないのですが、
短く、これだけ書きます。


昨日、日本語教師仲間の昼野実子ちゃんと池袋でランチをしたときに、
いち早く「ばけばけ」聖地巡りを済ませてきた実子ちゃんが、
島根県のお土産をくれました。
小泉八雲記念館や旧居も、大亀のいる月照寺もしっかり行ってきたそうです。





そして、知らなかったのですが、島根県安来市は、
あの どじょう掬い 発祥の地だそうで、こんなものも買ってきてくれました!



山陰銘菓どじょう掬いまんじゅうの、白あんの材料は多分、白インゲン。
公式キャラクターは。「ど」じょうすくい「まん」じゅうだから、
というわけで、「どまんくん」です。
昨日二つ食べました。
美味しかった・・顔なので、食べるのが可哀想だった・・
アンパンマンじゃないし。


そして、私はその前日、地元のカルチャーセンターに、
なにか稽古事をしたくなって行きました。
(あとで繋がります)

デコパージュ・・・津軽こぎん刺し・・・編み物もいいわね😌😌😌・・・

昔取った杵柄で、フラにしようかしら。
同じく、講座あるのなら、鳴り物もいいなぁ・・・。
=鼓・大鼓(おおかわ)・締め太鼓(しめだいこ)鉦(かね)など

ストレッチヨガに太極拳・・
楽しいことより、身体にいいことをしたほうがいいかなぁ・・🤔🤔

と、案内を物色していて、びっくり。

こういうがありました。
(営業に関わると申し訳ないので一部カットで)





嬉しそうに笑っているのは若い女性のようですが、
会社のかくし芸大会とか、いまでもあるのだろうか。
ちょっと、初回セットに惹かれました。
(あと、所属するモデルエージェントからオーディションの話があって、
それがどじょう掬いだったときに、引き受けたプロ魂が素晴らしいと思いました)



さて、昼野実子ちゃんがくれた中で1番嬉しかったのはこれです。



ノートです。
あの「怪談」の表紙ですね。
素敵です、大事に使わせてもらいます。
実子ちゃん、ありがとうございました。


しかしそれにしてもまったく、イライザさんたら、
長年編集者をやっていて、あれはない。
焼きが回ったのでしょうか。

週明けが本当に気がかりな、罪な金曜日なのでした。
この頃、あるところで映画感想コンクーみたいなのがあり、
前に書いたものでもよかということなので、
ある感想文を引っ張り出してきました。

それは、「東京暗黒街ー竹の家」という映画について書いたものですが、
今はYoutubeで見ることができます。



いくら気に入ったからと言って、5回に亘って書くとは、
2022年7月の私はすごく閑だったのかと思ったら、反対でした。

これを書いた年、私の両親と夫の養母と夫の祖母と夫の実父の5人が亡くなり、
そのため、一家4人で東京とNZを駆け回り、その合間を縫って
長女はシドニーへ、次女は東京へ、私たち夫婦も時間差で東京へと、
全員の引越しがあり、目が回っていました。

それなのに、こんな感想文を書いていた。

これは、夏休みの宿題が終わっていなくて泣きそうなのに、
余計なことをしたくなるあの心理に似ていると思います。

ここにリンクを貼りますので、お時間があれば読んでいただけたら嬉しいです。


その1:李香蘭が美しすぎる

その2:ドクター・マッコイが出ていた

その3:シングルとは

その4:捜査が佳境に!

その5:堂々のグランドフィナーレ

字幕はないですが十分楽しめるYoutubeで全編をどうぞ











ミルクホールは朝のうちのことでした。
ヘブンと司之介さんはどうやら、時間を潰して帰宅した様子です。

留守宅には、すっかり大人になった丈が遊びに来ています。
今は東大の研究室所属だそうで、教授になる道もありそうな感じ。

家族には帝大解雇のことを隠しているのですから、
ヘブンと丈が久しぶりに会ったと思われるとまずい。
司之介さんは早速丈に口止めをします。

机に向かっても、どうしても何も浮かんでこない。
それなのに、

Best seller….best seller….
I’m not done yet..
(ベストセラーを書かなくては。
まだ終わってなんかない・・)

こんなときは、誰だって何も書けなそうです。
苦しそうです。

ヘブンが机に齧り付いているのを、おフミさんやトキは、
大学の仕事が忙しすぎて本を書く時間もない、
というふうに捉えています。

司之介さんが言います。

あいつはやる
帝大なんてぎゃふんと言わせてやる

ーーーーぎゃふん?
ーーーーなして、へブンさんが帝大をぎゃふんと言わせにゃいけんの?

隠し事があると、どうしても、逆に変になって行きます。



後日ミルクホールで、丈とヘブン。

丈はヘブンに、その波乱万丈の人生を自伝にしてみたらと勧めてみますが、ヘブンはすっかり気落ちしていて、自分の物語など・・
と自己評価ダダ落ち。

No one is interested in me…
(だれも自分のことなどに興味を持たない・・・)

ワタシ エライノ イジン ナイ
ワタシ タダノ セイヨウジンノ イジンデス
ーーーーすみません兄のようにお力になれず・・

と謝る丈は、リテラリー・アシスタントの才はないのでした。
新しい仕事の方はと問われるも、ただ俯くヘブン。

「先生ならきっと」と励まされても、

モウスグ シンガッキ ジカンナイ

今の状態だと、時間があっても書けないかも・・

それでも懸命に机に齧り付き、なんとか・・と足掻くヘブンですが、
そんなことは幼い兄弟に、わかれと言っても無理なことで、

パパー Take a break, let’s have a snack!
(やすもうよ、おやつ食べよう!)
パパーーー!It’s your favorite Yokan!
(パパの好きなようかんだよ!)

パパー、パパー、パパー!
と連呼され、ついに苛立ち嵩じて

Shut up!

子供達はかわいそうに、べそをかいて戻ってきます。

家の中の司之介さんが、庭のヘブンを心配げに見守っているところへ、
トキが散歩に誘いに来ました。

鄙びた小さな社に二人で手を合わせます。




いいですね
ーーーーサビシイ ナンボウ スバラシ
大学がもう少し暇になればもっと来られるでしょうが・・
本当に、毎日ご苦労様です。

ヘブンさん、胸がチクチク、グサグサなはず。

悪いとこないですか? 体・・・痛いとことか・・
ーーーーワルイトコ ナイデスガ イタイトコ アリマス
え?どこ?
ーーーーココデス コノテラ

痛いのではなくて、この寺に居りたいのだそうです。

ワタシ コノテラ イタイ

ここにいて、お坊さんになりたい。

「じゃあ、生まれ変わったらここの坊さんになりましょう」

と妻に言われると、夫は言います。

生まれ変わったら、蚊になって憎い人を刺す、
学長の血を吸う。

(会いたい人のことも刺すんですって)

ママサン ウマレカワル ナニ ナリマスカ
ーーーー私・・・この寺 木魚 なります

うん、やっぱりこの二人、波長がぴったりですね。





アメリカ。

イライザが受け取ったヘブンの手紙には、

何も浮かばない、 アイデアがない。
助けてくれないだろうか

とあります。
作家としての矜持も、今や揺れているように聞こえます。

「大学を解雇され、教師の仕事をしているが、色良い返事がない」
「アメリカで講義や講座をする仕事があったりしないか」

なかなか、助けにくいお願いです。

この先どうなるのか。